国連の定める女性への暴力撤廃デーに向けて、一緒に考えてみませんか？

「私は、「イラク女性自由協会」が提供する安全な避難所に来て、初めて子ども時代の様な無邪気な生活を始めたと感じています。」　（ラシア　１８歳）

暴力的な民兵や宗教的過激派は、民間人の大量避難と相まって、イラクの女性や少女が直面する暴力のリスクを高めています。暴力のサバイバーである多くの女性たちは、司法やその他の国家サービスへのアクセスを得るための身分証明書や書類の発行にあたり、男性の親族の許可が要件となっているために困難な課題に直面します。

イラク女性自由協会(OWFI)は、この女性たちの生命を脅かす状況に対処するため、「国連女性に対する暴力撤廃信託基金」の支援を受けて、暴力の影響を受けた女性たちの安全、安心のために3年間のプロジェクトを実施しています。OWFIは、女性のリハビリテーションと社会復帰を確実にするために、医療、心理社会的支援、訓練、メンターシップを提供し、暴力からの生存者を支援しているのです。

ISISが4年間占領した都市ハウィジャ出身の23歳のミナは、彼女の経験と、OWFIが彼女と彼女の子供たちをどのように支援したかを話しました。ミナは、彼女を捕虜として拘束し、繰り返しレイプしたISIS戦闘員からの脱出の試みに何度も失敗した後、ハウィジャに閉じ込められました。街がISIS支配から解放された後、ミナは彼女の家族の所に戻ろうとしましたが、彼女の夫と家族は彼女を受け入れませんでした。幸いなことに、彼女はOWFIから医療と心理社会的支援を受けることが出来たため、自分自身を表現し、自分の経験を他の人と共有することに自信を持つことができました。ミナは現在、OWFIがキルクーク市に開設する、自分のような暴力を逃れた女性生存者を支援する避難所を支援しています。

これまでのところ、OWFIは避難所/安全なグループにいる68人の女性と少女に安全な場とサービスを提供してきました。

ラシアは、「OWFIが私を再び無垢な子供時代に戻し、平和な環境の中で生きさせてくれたことに感謝します」と付け加えました。

（名前は全て匿名です）