高齢猫を看取るための保護猫シェルターの設立にご支援をお願いします！

 

この度のプロジェクトでは、本当に多くの方からご支援頂き、本当にありがとうございました。

 

プロジェクトの終了から1か月が経った現在でも、まだリターン品の送付など済んでいない状態ではありますが、少しお話したいことがあり新着情報を投稿させて頂きました。

 

本日4月7日で、畑に住む黒猫のアクオスが天国へ旅立ってから、ちょうど1年を迎えます。

 

★アクオスのお話はこちら　⇒畑で暮らす黒猫のお話（その7）

 

肺炎で苦しむアクオスを深夜に保護して病院へ連れていき、そして息を引き取ったあの日が、まるで昨日のように思い出されます。

 

思い返してみると、アクオスには看病というほどのことは何もしてあげられず、全く為す術がありませんでした。

 

 

しかし、アクオスが手遅れになってしまった苦い経験は、私にとって新たな活動の決意にも繋がっています。

 

今まで漠然としていたハタケーズの保護を、少しずつですが前向きに考えるようになったのです。

 

こうしてハタケーズの保護を視野に入れていく中で、ともくんに尿道結石の症状が見られるようになり、ハタケーズの中で最初に保護することになりました。

 

本当ならハタケーズの保護は「とんちゃん→空歌ちゃん→ともくん」の順番を考えていたのですが、すっかり予定が崩れてしまいました。

 

 

しかし、ともくんが手遅れにならないうちに、保護できたのは良かったと思います。

 

すでにハタケーズの部屋は確保してありますので、後は空いている時間でとんちゃんと空歌ちゃんの捕獲に挑戦していくつもりです。

 

こうしてハタケーズの保護を済ませて、3匹が仲良く穏やかにシェルターで暮らしてくれることが、アクオスに対する何よりの弔いになると思っています。

 

さて、私は猫にまつわる節目の日を、きちんとメモする習慣があります。

 

そして節目の日を迎えた際には、看取った子の命日なら静かに偲び、私の下に保護した子の誕生日なら一緒に祝うことにしています。

 

命日や誕生日と言ってもささやかなことしかできませんが、生きている子も亡くなった子もみんな私の家族という想いを深めることができます。

 

それに、節目の日を大切に過ごすことは、命の重みを見つめ直す良いきっかけになっている気がします。

 

 

ここで問題になるのが、保護した子の誕生日をどうやって決めるか、ということです。

 

命日はしっかりと日付が分かるので問題ありませんが、私が保護した子は出生日が良く分からないことが多いので、誕生日を決めるのが難しいのです。

 

そのため、誕生日については結構アバウトに決めてしまっています。

 

例えば、黒猫のクロちゃんは4～5歳で保護しているので月齢を逆算するのが難しく、出生日が全く想像も付かないため、9月6日（9・6→クロ）を誕生日にしました。

 

 

対して、4ヵ月で保護したリノちゃんは捕獲日から逆算して誕生日は3月1日、3ヵ月でTNRしたすずちゃんも捕獲日から逆算して誕生日を11月11日、という風に決めています。

 

こうして家の子たちの誕生日はひと通り決めましたが、シェルターの子たちはまだ誕生日が決まっていません。

 

近いうちにシェルターの子たちの誕生日も決めてあげて、一緒にお祝いできるようにしないといけません。

 

ただ、シェルターの子たちは全員高齢なので、月齢から逆算するのは不可能です。

 

 

そのため、どの子もクロちゃんのように語呂合わせの誕生日になってしまいそうですが、なるべく覚えやすい日付を考えてあげないとな、と思った瞬間、私の近くでくつろぐこてつと目が合いました。

 

そして、こてつの誕生日を思い出そうとしたところ、何か嫌な予感がしました。

 

「そういえば、こてつの誕生日を決めた記憶がない…」

 

私は急いでメモを見直しましたが、やはりこてつの誕生日は決まっていませんでした。

 

すでにこてつを保護して1年半が経つのに、すっかり誕生日のことを忘れていたのです。

 

 

私はこてつに謝りながら、こてつの誕生日をあらためて決めることにしました。

 

保護した当初の病院では月齢が7～10ヵ月と言われていたので、おそらく秋生まれのはずです。

 

そこで、覚えやすい日付にするためにも、私の父親の誕生日と同じ10月5日をこてつの誕生日に決めました。

 

毎年いろんな子の誕生日や命日を迎えては様々な思いを馳せていましたが、肝心のこてつの誕生日が抜け落ちていたことに、私は深く反省しました。

 

そして、私は忘れていた誕生日のお詫びとして、こてつに美味しいオヤツをあげたのでした。

 

（おわり）