プロジェクト終了報告について
当プロジェクトへ多大なご支援と応援を頂き、本当にありがとうございました。
小さな個人の保護猫活動ではありますが、応援して頂いたみなさんのお気持ちを無駄にしないためにも、これからも真っ直ぐに保護猫活動へ取り組んでいこうと思っております。
今回のご報告についてですが、クラウドファンディングのシステム上、終了報告が必要になりますので、保護猫シェルターの現状をお伝えして終了報告に替えさせてください。
まず、シェルターの新しい備品としてエアコンを2基購入しました。
6月の初旬くらいから暑くなりはじめていたので、エアコンが無い2階のチャトラの部屋は室温が下がらず大変でした。
そこで、夏場になってエアコンの工事が混み合う前に、6月の中旬ころにはエアコンの購入を済ませて業者さんに工事を頼みました。
ただ、古い家でエアコンの取り付けが標準工事では収まらなかったため、工事費用が標準よりも高くついてしまいました。
エアコン本体は型落ちのモデルを選んで安く済ませたので、2基の設置費用の合計で13万円ほどに収まりました。
チャトラの部屋は6畳で狭く室温が上がりやすいので、今の季節はエアコンが欠かせません。
ずっと外猫生活でエアコンを初体験したチャトラですが、特にエアコンには抵抗を示すことなく涼しい部屋で快適に過ごしてくれています。
しかし、電気代が値上がりしたこともあって24時間エアコンを付けっぱなしというわけにはいかないため、タイマーで入り切りしながら何とか稼働時間を抑えています。
チャトラの様子について触れたので、シェルターでの現状についてご報告させてください。
4月の上旬に私の不注意で足をケガしてしまったチャトラですが、1か月半ほどケージの療養生活を経て、今ではすっかり良くなりました。
チャトラの回復に合わせて部屋の中にあるカーテンレールを全て外し、さらに室内の安全面を見直したうえで、再びチャトラをケージから出すことにしました。
ケージから出て部屋で過ごすようになったチャトラですが、警戒心が強く残っていて私に懐いてはくれず、お世話をする私を遠くから見つめている状態でした。
ケガのせいでケージ生活が長くなったせいか、外で暮らしていた時の人懐こい性格とは180度異なる警戒心の塊のようになってしまったチャトラですが、私はそれでも構わないと思っていました。
私が居ない時間にチャトラが静かな部屋でひとり気ままに暮らしていてくれるだけで、私は幸せだと思えたからです。
こうして、私とチャトラにはすっかり距離感が生まれてしまいましたが、私は毎日チャトラのお世話をしながら色々と話しかけるようになりました。
最初のうちは本当に世間話のような感覚でした。
外の天気のことや気温の変化のことからはじまり、部屋に新しく買いたい物やチャトラにあげたい物の話をしていました。
そんな日々を過ごすうちに、私はチャトラが暮らしていた駐車場の話をするようになりました。
チャトラを保護した後も駐車場には猫が残っていること、そして古株の猫の捕獲に取り組んでいることなど、私の毎日をチャトラに話しかけるようになったのです。
当然ですが、チャトラは私の話の内容は一切理解していないでしょうし、一方的な私の自己満足的な語り掛けに過ぎません。
しかし、私とチャトラが長年一緒に過ごした駐車場のことを話すことで、少しずつ精神的な距離感が縮まっていくように思えたのです。
やがて、私の話の内容はチャトラとの思い出話に変わっていきました。
外で何度もケガをしてきたチャトラを私がどんな思いでお世話していたか、チャトラ・2号・流れキジの3匹が私にとってどんな存在だったか、そして2号を保護できなかったことをどれだけ後悔しているか、私はチャトラに繰り返し話し続けました。
こんな日々を過ごしているうちに、チャトラの様子に変化が生まれてきました。
相変わらず私の話には興味の無さそうな顔をしてはいましたが、部屋に入って掃除をしている私へ徐々に近づいてきてくれたのです。
それでも私はチャトラに駐車場の思い出話を語り掛け続けました。
そして6月が終わる頃に、ようやくチャトラは私が差し出した手に身体を擦りつけてくれるようになったのです。
最近のチャトラは私が伸ばした手の甲に頭と首を擦り付け、それから全身を私の膝にぶつけてくるようになりました。
この一連の仕草は、私が駐車場でお世話していたころのチャトラそのものです。
チャトラを保護してから半年、本当にここまで長い道のりでした。
チャトラから外で暮らしていた頃の人懐こさが消えてしまったことで、私はチャトラを保護したことを思い悩むこともありました。
さらにチャトラが部屋の中で脚をケガしてしまったことや、シェルターに保護してから体調を崩しがちなことも、自分への大きな責めになっていたのです。
しかし、チャトラは全て受け入れて、再び私に甘えてくれるようになりました。
相変わらず忙しい毎日を送ってはいますが、シェルターでチャトラを撫でながらボンヤリする時間は私にとって癒しのひと時です。
これからはチャトラが少しでも長生きできるよう、より良い環境の構築に取り組んでいきます。
次に、新しく保護した子についてご報告させてください。
私が毎日お世話に出掛けている駐車場で、痩せ細ったキジシロのオス猫を保護しました。
この子は「スカー」という名前で、4年ほど前から駐車場にご飯を食べに来ていました。
ただ、スカーは毎日ご飯を食べに来ることはなく、他の餌場とローテーションして駐車場にやってきているようでした。
そのせいで私がスカーに会う頻度は低く、体調の変化にも気付いてあげられなかったのです。
幸いにも保護してからは体調不良はなく、食欲旺盛で毎日元気に過ごしています。
スカーのことはいつものように新着情報でご紹介しますので、ご覧頂ければ幸いです。
最後になりましたが、シェルターの今後についてお話させてください。
スカーが加わって5匹になったシェルターの面々ですが、ネックとなるのがスペースの確保と部屋割りについてです。
猫エイズ陽性の子と陰性の子は部屋を分けなくてはいけないので、居住スペースの割り振りには気を使うことになります。
現在は1階のリビングに猫エイズ陰性のエリちゃんとともくん、2階の和室に猫エイズ陽性のチャトラと流れキジという部屋割りになっています。
そして、キッチンの空いたスペースにケージを組み、そこでスカーが過ごしている状態です。
スカーの猫エイズの検査はまだですが、その結果によっては部屋割りを新しく考え直す必要があるかもしれません。
また、未だに外で暮らしている子たちの捕獲も、順次進めていく予定です。
ただ、なかなか新しい子の受け入れを進めるための準備が、手一杯で追いついていないのが現状です。
シェルターには全部で6つのケージを用意しましたが、予備の1つを抜いた他の5つのケージはシェルターの子たちのトイレやご飯用のパーソナルスペースとして設置したままです。
当初の予定ではシェルターに慣れた子はケージから出して、次の保護する子へとケージを使い回していくつもりだったのですが、ケージがある方がいろいろと落ち着くようなので、なかなか撤去できずにいます。
新しく保護する子のためにケージの購入も考えてはいますが、できれば今あるケージを使い回して無駄を省きたいと思っています。
あと個人的なことになりますが、どうしても捕獲の時間が取りにくいというのも保護が進んでいない理由のひとつです。
私の大まかな1日の流れですが、まず朝起きると家の子たちのお世話を済ませてからシェルターに行き、そこで5匹のお世話を済ませてから仕事へ向かいます。
夕方に仕事を終えて帰宅した後は、家の子たちのお世話をしてから外猫たちのお世話に行き、最後はシェルターに寄って掃除やお世話を済ませます。
さらに週に2回は深夜にハタケーズのところへ行くので、1日のスケジュールがびっしりと埋まってしまうのです。
外猫のお世話に行く時は常に捕獲機やキャリーケースを持ち運ぶようにして、なるべく捕獲のチャンスを窺ってはいますが、外に残っているのは手強い子ばかりなので、どうしても思うように保護が進んでいません。
もう少し私に自由になる時間があれば、捕獲機に入るまで延々と猫との根気比べができるのですが、そこまで捕獲に時間を掛けることができないのが現状です。
こういった時に人海戦術を取れないのが個人の保護猫活動の弱点ではありますが、高齢の外猫たちをシェルターに迎え入れるのは私の悲願ですし、何とか現状を打破したいと考えています。
捕獲に成功して新たな子を迎え入れた際には、新着情報にてお伝え致しますので、しばらくお待ちください。
プロジェクトの公開から成立まで、温かい応援を寄せてくださったみなさんには、本当にお礼の言葉しかありません。
お約束してから未だに実現していないお礼動画の配信につきましても、チャトラが元気になったこともあり、現在鋭意撮影中です。
編集作業なども含めるともう少し時間が掛かってしまいますが、みなさんにシェルターをご覧頂きたいので、なるべく早めに完成させるつもりです。
今回はプロジェクトの終了報告も兼ねて現状を投稿させて頂きましたが、今後も定期的に新着情報にてシェルターの動向をご報告致します。
未熟な私の保護猫活動を支えてくださるみなさんに、これからも末永く見守って頂けるよう、今後は一層と誠意ある活動を続けていこうと思います。
ここまで長くなってしまいましたが、私のプロジェクトと保護猫活動を応援してくださり、本当にありがとうございました。
次の新着情報にて、またお会いしましょう!