昨日、クラウドファンディングをスタートしましたが、日本の皆さまから早速沢山のご支援をいただき嬉しく思っています。本当にありがとうございます。

 

さて、そんな中、唐突ですが、今日、私たち家族は引越しをしました。追々お伝えしようと思っていますが、私の家の一部は美容院で、そこでは、スラムに暮らす女の子たちが働いていました。また、彼女たちのスキル向上のため、美容技術トレーニングも行っていました。しかし、今日、その家を立ち退かなければいけなくなったのです。

 

 

大家から「今月中に退去してほしい」との連絡が入ったのは3月17日夜のこと。契約は1年。昨年7月に入居し家賃もちゃんと払っていました。当初、NGO活動にも理解を示してくれた大家でしたが、態度を急変。夫が「どうか6月まで住まわせてください」とお願いしましたが「警察を呼ぶ」と脅迫されました。

 

実は、私たち家族は、過去2回、大家から「退去しろ」と突然言われた経験があります。残念ながら、パキスタンでは、キリスト教徒が警察に何か訴えても取り合ってもらえません。この現実を痛いほど分かっているため、私たちは、今回も大家と争うのはやめ、家を出ることにしたのです。

 

一方、新居探しは苦労の連続でした。スラム周辺の家を希望し、スラムから徒歩圏の良い物件をいくつか見つけたのですがですが、これまた「キリスト教徒」という理由で立て続けに断られるという始末。退去命令日25日を過ぎ、身の危険を感じるようなったとき、幸運にも見つけたのが今日向かった引越し先。状態はあまりよくありませんが、有り難いことに大家が「キリスト教でもOK」と言ってくれたので、とりあえずそこに引越すことにしました。

 

パキスタンは元々キリスト教徒への差別が強い国なのですが、以前より増してその傾向が強くなっているのは、トランプ政権が誕生してからです。信じてもらえないかもしれませんが、一部のイスラム教徒は「キリスト教徒=トランプ支持者」というイメージを抱いています。今回、大家が突然態度を変えたのも、そうした背景があると考えられます(周辺の狂信的なイスラム教徒が「キリスト教徒に家を貸すなんてトランプの支援者か!」と大家を脅したのかもしれない)。

 

パキスタンで生まれ育ち、これまで海外に行ったことなど一度もない私。パキスタン社会を良くするために一生懸命働いてきたつもりです。それでも、キリスト教徒ということで差別を受けています。理不尽な思いをすることも多々ありますが、私はこれまで通り、イスラム教徒、キリスト教徒、差別なく、スラムに暮らす女性たちの支援を続けていく・・・その気持ちに何ら変わりはありません。

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