プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

*ネクストゴールに挑戦します!*(4/14追記)

 

皆さまからの力強いご支援を頂き、信じられないほどのスピードで、目標の53万円を達成することができました。心から感謝しています。ありがとうございます。

 

つぎは、18万8千円を加えた、71万8千円をネクストゴールとして掲げ、挑戦を続けさせてください

 

昨日(4月13日)、縫製学校のリファット先生(偶然、私と同名です……!)、生徒たち、教室を提供してくださっているイツハック夫妻、そして私で話し合いました。多額な金額をいただけることになったのに、これ以上お願いしてもいいのだろうか……という気持ちもあったのですが、現状について率直に話し合ったところ、この機会に感謝して、以下のものを購入するために資金をお願いすることにしました。

 

・手動ミシン(1万円×18台、下の写真のようなものです)

・布用裁ちばさみ(400円×20個)

 

現在4台の中古手動ミシンがありますが、実はそのうちの2台が故障してしまい、現在使えない状態です。リファット先生も「できれば生徒全員にミシンが1台ある状態で授業をやりたい。その方が進めやすい」とおっしゃっています。それから、今現在、布用裁ちばさみが1つしかありませんので、そちらも人数分準備したいと思っています。

 

いただいた追加資金も、大切に使わせていただきます。次のステージへ向けて、5月1日(月)まで、引き続き応援よろしくお願いいたします

 

 

 

「見捨てられたスラム」で、約10年、懸命に生きる女性たちの経済的自立を支援してきました

 

みなさん、パキスタンからこんにちは。リファットと申します。約10年前から、首都イスラマバードのスラムで、女性たちの自立支援の活動を続けています(いまはNGO団体を立ち上げて活動しています)。

 

私が支援しているスラムは、イスラマバード市内でもワースト3に入るほどの劣悪な環境にあります。電気・水道・ガスはなく、学校に通う子どももほとんどいません。政府や外国NGOからの支援もゼロ。まさに「見捨てられた」スラムです。

 

町のど真ん中にあるこのスラムには、500世帯を超える家族が暮らしています

 

学校に行っていない子どもたち。兄弟姉妹の面倒、家の手伝いが彼らの仕事です。

 

このような状況の中でも、女性たちに夢と自尊心を取り戻し、誘惑に負けない強さ(売春婦になってしまう人も多いです)を持ってほしい。そう思って、職業技術トレーニングの学校を運営しています。

 

そして今年、私は、新たに縫製技術の学校を立ち上げました。幸い定員を大幅に超える入学申し込みがあったので、急ぎ教室を拡張し、設備を整える必要が出てきました。しかし、公的な支援が望めない現状で、私の自己資金にも限界があります。そこで、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

目標金額が集まれば、教室やトイレを増築し、さらに電球を灯し扇風機を回すためのソーラーパネルを設置することができます(もし未達であれば、残念ながら計画は白紙に戻ってしまいます……)。みなさま、どうかご支援いただけませんでしょうか。

 

左:リファットです。
右:学校で使っているのは手動ミシン。学校オープンにあたって、4台の手動ミシンを用意しました。

 

※今回のプロジェクトに当たっては、私の活動に賛同してくれた日本の友人たちが、翻訳や手続きを手伝ってくれています。心から感謝いたします。

 

「私はどうして生まれてきたんだろう」

 

イスラマバード市内には、20近いスラムがあり、10万人ほどが暮らしていると考えられます。そのほとんどは、仕事を求めて田舎からイスラマバードに来た人、あるいはその子孫たちです。

 

また、パキスタンは正式名称「パキスタン・イスラム共和国」ですが、国民の約1.6%はキリスト教徒、その他の宗教を信じる人も少数ながら存在します。しかし、「異教徒」への差別は激しく、その多くがスラムに暮らしています。私自身はキリスト教徒で、出身地はパキスタン中部のムルタンですが、仕事を探す夫を追ってイスラマバードに来てから、1年ほどはスラムに暮らしました。

 

そのときに実感したのが、スラムにはほとんど公的支援の手が届かないということです。政府や富裕層のチャリティーは、イスラム教徒を対象としたものが圧倒的で、マイノリティであるスラム住民への援助は二の次なのです(パキスタンには、政府の方針で、外国のNGOが入り込みづらいという事情もあります)。

 

台所にはガスがないので、拾ってきた木の枝が大事な燃料です。

 

スラムに暮らす男性は、ほとんどが無職か日雇い肉体労働者。さらに女性はもっと過酷な環境に置かれています

 

女性は10歳を過ぎるとメイドや子守りとして富裕層の家庭に働きに出されますが、そこでレイプや暴行の被害に遭うケースも多々あります。さらに、インドと同じくカースト制度が根強く残っているため、スラムの人がそれ以上の階級と結婚するのは不可能。家で夫からDVを受けたり稼いだお金を夫がドラッグにつぎ込んだりということもしばしば。誰からの助けも受けられず、「私はどうして生まれてきたんだろう」と人生に絶望する女性も少なくありません。

 

女性たちの間で欠かせないのはバカ話。「笑い」は「悲しみ」を吹き飛ばす力を持っているからです。

 

職業技術トレーニングを通して、女性たちのサクセスストーリーを後押ししてきました。

 

私は2008年から、そんなスラムに暮らす人たちの経済的自立のために活動してきました。キリスト教徒、イスラム教徒、それ以外の宗教の人たち……分け隔てなく支援するというのが私の信条です。

 

具体的には、美容技術をトレーニングする学校を運営しています。これまで130人ほどの女性を送り出してきました。さらに、2009年、コースを修了した女性たちが働くための小さな美容院も開きました。卒業生の中には、街中の大きな美容院に転職した女性もいますし、外国人向けサロンで働いていたところ縁あってイギリスに職を得た女性もいました(パキスタンでは少数派のキリスト教徒ですが、「海外脱出」には有利ということもあります)。

 

そして今年2月、新たに縫製技術の学校を立ち上げました。縫製は、美容と並んで女性たちの中でニーズが高い技術です。というのも、パキスタンでは、既製服を買うよりも、自分で布を買ってサイズに合わせた洋服を仕立ててもらうのが主流。そのため、あちこちにテイラーショップがあり、求人が多いのです。また、そもそも縫製技術を取得すれば、自分や家族の服をテイラーさんにお願いせずに自分で作れるようになるので、それだけでも家計の助けになります。

 

学校といっても、今のところ、小さな教室がひとつだけ。

 

未婚女性・既婚女性問いません。
縫製技術を身に付けることで現状を少しでも変えたい!
切にそう願う女性たちが生徒です。

 

「お金はいりませんが、ぜひリファットさんのお手伝いをさせてください」。スラム住人の協力で、縫製の学校がスタート!しかし……。

 

学校の場所は、まさにスラムの中。部屋を提供してくれたのも、先生として名乗りを上げてくれたのも、私の活動に共鳴してくれたスラム住人たちでした。もちろん、授業料は無料です。

 

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2つの小さな部屋に家族9人で暮らしているイツハックさんご夫妻。
そのうちの1部屋を学校の教室として提供したいと申し出てくれました。

 

学校は日曜以外の毎日、15時~17時。現在、継続して通っているのは20人の女性(15人のキリスト教徒、5人のイスラム教徒)です。卒業できるまでには1年ほど。入学希望者は日に日に増え、嬉しい悲鳴を上げていますが、教室に入りきらずに待ってもらっている状態です。その一方で、いま3つの問題に直面しています。

 

◎教室の増築

今の教室は、6畳ないくらいのスペースで、10人入ると窮屈です。そこで検討しているのが、屋上部分に、壁と屋根のある新しい教室をつくること。今の建物には、壁も屋根もないので、レンガで壁をつくり、その上に屋根を乗せ、新しい部屋を作りたいと考えています。スラムでは皆そうやって建て増ししています。

 

スラムではイスラム教徒は少数派。
でも、このスラムではキリスト教徒、イスラム教徒、共に助け合って暮らしています。

 

イツハックさん宅の屋上部分。ここに新しい教室をつくりたいと考えています。

 

 

◎トイレ

スラムにはトイレがない家が多く、ない場合、(特に女性は)暗くなってから周辺の茂みで大便を済ましています。そこで、衛生面での支援のため、教室に穴掘り式のトイレを備えたいと思っています。

 

トイレを設置しているスラムの家。
日本の”ぼっとん便所”と同じですが、違う点はバキュームカーが汲み取りに来ないこと。
し尿・汚水の全ては地面の中に堆積されてきます。

 

 

◎ソーラーパネル

裁縫を学ぶためには、電気の明るい光が必要です。そして、5月から10月まで続く長い夏の間、快適に学ぶためには、扇風機が必須です(5月~7月は特に暑く40度を超える酷暑日が継続)。そこで電力をまかなうためのソーラーパネルを購入したいのです。

 

このサイズのソーラーパネルがあれば、電球4個分の光で教室を明るくすることができます。
そして扇風機を使うことも可能になります。

 

私のNGOは、政府から認可を得てはいますが、職員は私だけ。政府や財団から助成金を得ているわけでもなく、運営資金は上記の美容院の収益と、夫や私の別の仕事(ウルドゥー語教師)の給料でまかなっています。増築やソーラーパネルにあてる余裕は残念ながら一切無く、このたびプロジェクトを立ち上げました。

 

スラムの女性たちが必要としているのは、「夢と自尊心」です。

 

縫製技術学校の扉を叩く女性たちは、どんな厳しい生活環境にあっても「何かスキルを身に付けたい。お金を稼いでいつかスラムから抜け出したい」という夢を抱いています。私自身、スラムで暮らしていた時期もありましたが、夢を持って努力を重ねたことで、今は支援をする立場になっています。

 

 

私が、スラム暮らしの女性たちと日々分かち合っているのは「できることから少しずつ」という信念です。何かひとつでいいので、一生懸命学ぶこと。努力してその能力に磨きをかけること。「そうすれば、自分を貶めるのではなく高めてくれるような仕事に導かれるはず。そしていつの日か、誰にも頼らず自分の力で立つことができる」と伝えています。

 

そして私にも、究極の夢があります。「スラムに定期的に食糧を届けること、水道・電気・ガスのある家を与えること、子どもたちを学校に通わせること」。でも、いきなり大きなプロジェクトを立ち上げることはできません。今できることから少しずつ……。

 

この縫製技術学校を、大きな夢に近づくための確かな一歩にするために。ご支援をいただけますと本当に嬉しいです。どうかよろしくお願いいたします。

 

空にたなびくパキスタンの国旗。この日は曇り空ですが、3月末現在、イスラマバードは、昼間は30度を超える夏の陽気。
厳しい夏はもうすぐです。

 


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