沖縄で、故郷の歴史を理解しない少年たちが、集団自決の遺跡を破壊するという悲しむべき出来事が起こりました。戦争の悲劇が忘れられかけています。悲劇が忘れ去られるということは、それを繰り返してはならないという決意が忘れ去られるということです。忘却の先には、悲劇の繰り返しが、もっと酷い悲劇の繰り返しすらが待ち構えています。戦争の悲劇を語り継ぐことは、私たち自身のためは勿論、私たちの子供たちや、さらにその子供たちのため行為です。(京都外国語大学教授、早瀬明)