「GoSWABプロジェクト」終了報告
GoSWAB代表の伊藤光平です.
まずはじめに本来の目的である「ゲノムの配列解析に必要な資金調達を行い解析結果をレポートとして提出する」ということができなくなってしまい,本当に申し訳ありませんでした.
私自身,皆様の期待に答えられなかったことに対してとても悔しい気持ちでいっぱいです.ここからは,GoSWABの現状をお話したいと思います.現在,GoSWABは手元に都市環境微生物を解析できるほどの十分な資金を持ち合わせていません.そのため,今年のサンプリングの活動も実は1回しか行えておりません.以前もお話したことがあるかもしれませんが,GoSWABは東大・慶應・上智の学部生で構成されています.学部生が応募できる研究費はそもそもとても少ないです.また,採択されても多くて50万円程度です.近年ムーアの法則を上回るレベルで低コスト化が進んでいるゲノム解析ですが,どうしてもまだ学部生が大量にサンプルを解析できるほどの余裕はありません.このことから,今年はサンプリングしてゲノムの解析を行うことは困難であると考え,過去にサンプリングしていてすでにゲノムの解析が終了しているサンプルに対して,様々な解析手法を用いてできることはないかと模索していました.そして,その結果をもとに国内・国際学会での発表を予定しています.
以前の新着情報で報告していた学会と少し異なりますが,参加予定の学会は以下になりました.
・第1回環境DNA学会東京大会
日時:2018/09/29(金),30(土)
場所:日本科学未来館7階(東京都江東区青海2-3-6)
・International conference on microbiome research(ICMR2018)
日時:2018/11/19(月)~22(木)
場所:プネー,インド
どちらもGoSWABで取り組んでいる微生物コミュニティの解析において有意義なディスカッションができると思います.
また,頂いた支援金につきまして以下の用途で使用予定です.
・鶴岡での研究ミーティングでの移動費(25,000円)
・環境DNA学会東京大会での登録・宿泊費(25,000円)
・ICMR2018 での参加費・移動費・宿泊費(210,000円)
・生命科学関連の書籍購入費(30,000円)
以上につきまして,皆様から支援金をいただけたことによって,学会で発表ができます.発表への多くのフィードバックをいただき研究をより一層発展させることができると思います.
皆様には,心から感謝しております.
この場を借りて御礼申し上げます.
GoSWAB はこれからも都市環境におけるヒトと微生物の関係性を明らかにするため,これからも研究を続けていきます.
SNSなどで不定期に様々なイベントやご報告をすると思いますが,ぜひこれからも見守っていただきたいです.
また,すべてのリターンにつきまして,遅れてしまっていること大変申し訳ありません.
こちらに関しまして,10月中のお礼メール・研究レポートの郵送,9月中に研究発表会・懇親会のアナウンスをさせていただきます.
もうしばしお待ち下さい!