私は、8年前にスノーボードの事故で脊髄を損傷し、歩けなくなってしまったため、車いすで生活をしています。
 

五体満足、健康で健常だった時は、夏は海水浴に行き、海に入って遊んだり、浜辺で青空の下お昼寝をしたり、海を見ながらおしゃべりをしたりして楽しんでいました。
サーフィンは、やってみたいなぁとずっと思っていましたが、周りにサーファーがいなかったこともあり、なかなかサーフィンをする機会はなく、私自身「いつでもできるし、いつかやってみよう」と思っていました。


しかし、その「いつか…」がやって来ることはなく、サーフィンができない体になりました。

 

「もう一生海には入れないんだ。」


障がいを負った時にそう思いました。
でも、どうしてももう一度海に入りたくて、みんなと同じように海で遊びたくて、車いすでも行ける海水浴場を探しました。そして、バリアフリー海水浴場を見つけ出し、行ってみました。脱衣所もトイレも駐車場も海までの道も、車いすで不自由なく行くことができ、水陸両用車いすもあり、波打ち際まで行くことができました。


車いすから降り、足を伸ばして座った状態で移動し、海に入りました。
しかし、踏ん張ることができないため、波の力に体が押し戻され、なかなか海の中に入ることができません。私も同行者も、歩けない体で海に入る方法がわからず、何度もトライしましたが、結局海に入ることはできませんでした。


ただ浮き輪でプカプカ浮いて、普通に海で遊びたかっただけなのに…。

 

その後、どうにか車いすでも海に入れる方法はないか、インターネットで検索していると、障がい者のサーフィン体験会が行われるという情報にたどり着きました。海に入れるどころか、やりたかったサーフィンが障がいがあってもできるの!?と衝撃的でした。


やりたいことは後回しにしてはいけないと、すぐにチャレンジを決意し、自ら車を運転し海に向かいました。そこで出会ったのが中谷さんでした。

 

中谷さんは、イベントとしてではなく、障がいがあっても日常的に海に入れるようにサポートすると言ってくださり、私は毎週のように海に行き、サーフィンを楽しむことができました。

 

私が中谷さんと出会って良かったなと一番思うところは、できないことだけをサポートし、必要以上のサポートはしないというところです。車いすだと周りの人たちが気を遣って、なんでもお手伝いをしてくれることがありますが、私はできることは自分でしたいと思うので、過剰なサポートはあまり好きではありません。中谷さんのサポートは非常に居心地が良く、海では障がいがあることを忘れ、心が解放されます。

中谷さんの活動は、障がいを持つ人たちの可能性を広げています。


健常者と同じように海を楽しめるということは、障がい当事者にとって言葉にできない程の喜びを感じます。

 

「諦めなければ、なんでもできる!!」ということを、もっともっとたくさんの方々に体感してほしいので、この活動を応援しています。皆様、ぜひご支援、ご協力の程よろしくお願いいたします。

 

2/1 桐生 寛子

新着情報一覧へ