【速報！明日午前9時、再び先発のマウンドへ】アルファ選手活動レポート③

札幌南高校野球部大学生コーチの池田琢磨です。「僕は、日本で高校野球がしたい。〜アフリカから日本高校野球の舞台へ〜」プロジェクトリーダーを務めております。

 

まずは、直近の最も重要なご報告です！明日、6月21日（土）午前9時から札幌南高校にて、なんとアルファ選手が再び先発登板します。 今回が、アルファ選手の練習試合での最後の登板となる予定です。ぜひ、球場に足を運んで、成長を遂げたアルファ選手の雄姿をご覧ください！！

 

そして本日で、アルファ選手が札幌南高校野球部に合流して3週間が経ちました。 先週・先々週に引き続き、練習・トレーニングはもちろんのこと、様々な活動を通して充実した日々を送っております。ここからは、アルファ選手の活動についてご紹介させていただきます。

先日は、定時制野球部の練習試合に参加させていただきました。助っ人としての参加予定でしたが、急遽4番ピッチャーとして先発出場。約200球を投げ抜き見事完投、さらにはこの試合では初めて変化球を打つという貴重な経験もできました。

試合終了後、今度は全日制野球部の激励会に出席。アルファ選手は日本語での自己紹介に挑戦し、「えっと…なんだっけ…」という初めて覚えた日本語を交えたユーモアあふれる挨拶で、会場は温かい笑いに包まれました。緊張しながらも、100名以上の前で堂々と挨拶をやり遂げたアルファ選手の姿は、私だけでなく、多くの皆さんに感動を与えたことと思います。

 

また、別日には、現在慶應大学野球部に所属している野球部OBが、アルファ選手に会いに来てくださいました。サインボールもくださり、アルファ選手にとって、とても大切な一球になったと思います。さらに、その翌日の朝練習では、キャッチボールやピッチングの指導もしていただき、今まで見たことのない球速に、アルファ選手は本当に驚いた様子でした。

 

一方で、チームメイトとして共にトレーニングに励んできた野球部OBが、カナダでの独立リーグ挑戦に向け、日本を旅立ちました。「いつかプロ野球選手になってまた会いましょう！」というアルファ選手の力強い言葉と、その言葉とは裏腹に少し寂しそうな表情が印象的でした。

 

野球以外の活動にも積極的に参加しています。いくつかの大学に訪問させていただき、実際の授業にも参加しました。ある授業では、アルファ選手のこれまでの歩みを絵本にしたものがプレゼントされるという、心温まるサプライズもありました。言葉は十分に理解できなくても、お互いの気持ちはしっかりと通じ合った、感動的な瞬間でした。また、空き時間には野球部のOBや大学の方々が日本語の勉強会を開いてくださり、アルファ選手は文法や発音などを熱心に学んでいました。

 

少し前には、札幌の夏の風物詩でもあります、北大祭にも参加しました。このお祭りには外国からの留学生も多く、「自分も日本の大学に行くことはできるのだろうか」ということも話しており、将来が益々楽しみになりました。多くの野球部のOBの方々にも声をかけていただき、動画で見ていた選手と実際に会うことができた際には、特に喜んでいる様子でありました。

 

また、先週に引き続き書道にも挑戦しました。アルファ選手は、「甲子園一択」というチームのスローガンを力強く書き上げました。横断幕とともに、夏の大会で掲げる予定ですので、ぜひ会場でご覧ください。

 

アルファ選手は来日から3週間で体重が5キロ以上増えるなど、体つきも変わり、目覚ましい成長を見せております。

引き続き、アルファ選手の日本での高校野球をチーム一丸となってサポートして参りますので、応援よろしくお願いいたします。

 

札幌南高校野球部大学生コーチ/プロジェクトリーダー

池田琢磨