プロジェクト概要

ミャンマーの『マノヘリ村』は、年の半分を深刻な雨に悩まされ、
子どもたちは外で遊べす、多くの浸水の被害を受けています。

 

私たちが訪れたマノヘリ村は人口約1000人、東京ミッドタウンと同じくらいの規模と、そう大きくはない村です。5月から10月までは深刻な雨季に見舞われ、子どもたちは乾季のときのように外で遊ぶことができません。今回のプロジェクトでは、私たち日本の建築学生が現地の方々と協力して村にラーニングセンターを建築し、マノヘリ村が発展する拠点にしたいと思っています。

 

雨ニモマケナイ、村の強固なコミュニティの拠点となるラーニングセンター建築のため、皆さまのお力を貸して頂けないでしょうか。

 

(くるぶしの高さまで浸水してしまうマノヘリ村の雨季)


はじめまして、慶應義塾大学小林博人研究会に所属していますYuying Ikue Shang(商いくえ)です。私たちの研究会は以前、日本の農村にある過疎集落の活性化をテーマに活動を行っていました。途上国の農村ではどのような問題を抱えているのかに関心を抱き、同じ大学でアジアの農村開発を専門にされている先生からマノヘリ村を紹介していただきました。現地調査を通して、「現在学んでいる建築を通して私たちに何ができるのか」を深く考えさせられたのが、このプロジェクトの出発点です。
私たちは、深刻な雨季に悩まさされるマノヘリ村の調査のため、2011年8月と今年の3月に現地を訪問しました。子供たちに学ぶ場としてどのような場所がいいか絵を描いてもらったり、住民の家に上がって日常生活についてのインタビューを行ったりしました。

 

(2度の訪問の際、現地住民の方々にインタビューをしました)

 

 

調査を通して浮きぼりになった『マノヘリ村』コミュニティの弱さ

 

調査を通して浮き彫りになったのは、教育と衛生環境の不整備、自然環境に左右される村の脆弱なコミュニティの実情でした。

まず教育に関しては、子供の人数に対して教室数が不足しています。村には一軒、教育のための場がありますが、狭すぎるためそこに収まりきらず、また床が抜けていて雨季には危険であるため補強が必要であることが分かりました。

 

(簡易の木製の机の上で勉強する子どもたち)

 

 

勉強スペースの不足と衛生環境の悪さ


さらに、ほとんどの家には机やイスがなく、家族が家事か仕事をしている中で勉強をしている状態のため、勉強に集中できるスペースを多くの子供たちが望んでいることがインタビューを通して分かりました。また、村には本をレンタルしている雑貨屋があるが、漫画が中心であり、もっと本を読みたいとの声があがりました。

次に、 悪質な衛生環境です。都会から来るプラスチックゴミの処理の仕方がわからず家の裏庭に捨てている状態である事に加え、各種予防接種を受けておらず、衛生に対する意識(HIVや子供の着衣に関してなど)の強化が必要とされています。

更に、 自然環境に左右される村の脆弱なコミュニティです。雨季には、家にこもりがちになりドメスティックバイオレンスの報告件数が増える。また、近年水位の上昇により、高床にしていても家の中に浸水する家が多く報告されており、防災の観点からも雨期や豪雨の場合に多くの人が安心して集える場が必要とされています。

 

 

教育を受けることができると同時に、雨季にも自然と住民が集い、
語らいあえる場所、ラーニングセンターの可能性


そこで私たちは、これらの解決策として、ラーニングセンターに着目しました。
ラーニングセンターに教室をつくり、学びの場を提供します。
・可動式の間仕切りにし、人数に合わせた使い方ができるようにする。
・ひとりで勉強できるスペースも設けている。
・村には本屋や図書館がないため、本棚を儲ける。

悪質な衛生環境の問題に対しては、ラーニングセンターに医療センターを付随することにより、定期的に予防接種、血液検査、健康診断を受けることができるようになります。また、衛生意識、ゴミ処理に関するワークショップを定期的に開催したいと思います。

更に、 ラーニングセンターは雨期に浸水しない高さに設定し、人々が雨期にも安心して集える場所とすることで、強力なコミュニティを形成できる事が期待されます。

 

 

ラーニングセンターの建設にあたって

 

(現地の方々とのラーニングセンター建築についての打ち合わせ中)

 

密接なコミュニケーションから得た住民の声をできるだけ設計に反映させることを心がけています。また、現地の材料と工法をできるだけ取り入れて、建設の時に住民が参加しやすく、修復も自分たちで出来る施設を建てます。また、建設後の施設では、教育プログラムが組まれ、子供たちに限らずの学ぶ意欲がある大人も歓迎されるラーニングセンターとなります。施設の運営は現地で活動する団体YMCAと協働して、住民が自立的に行えるように、定期的に私たちも現地を訪れ、ワークショップを開催しながら支援を続けます。

 

都市化の波が押し寄せる中で、住民にとってこの施設が村の未来を考える場となれば、と思っています。

 

ご支援のほどどうぞよろしくお願いします!

 

 

 

ラーニングセンター建築詳細

 

予定時期:2012年11月予定
予定期間:約1か月
予定場所:ミャンマーマノヘリ村
参加者:日本人建築学生4名。現地の大工さんと現地住民の方々にも協力していただきます。

建築後の運営はミャンマーYMCAにしていただきます。

 


支援金使用用途

建設にあたって竹や木などの材料が必要となります。集まったお金はこれらの建設資材に大切に使わせて頂きます。

 

 

 

慶應義塾大学SFC 小林博人研究室ブログ

http://sfc-koblab.blogspot.jp/2012_06_01_archive.html

 


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