ガダルカナル島沖戦没輸送船探索と慰霊
この度は、当会のプロジェクトにご支援くださり誠にありがとうございます。
皆様からの多大なご支援により、ガダルカナル島沖に沈む、戦没輸送船の慰霊と探索を実行することが出来ました。
ご支援いただいた寄付金は全額、調査資金に充てさせていただきました。
本当にありがとうございました。
結果は以下の通りです。
【本調査の結果】
約3日間の探査期間内で、水中音響機器の3次元サイドスキャンソナーを用いて、ガダルカナル島タサファロング附近海岸沖Movu PointーPoha River間の、水深100m内の範囲に残された輸送船の正確な沈没位置の特定と、船・大発・ドラム缶等の海底画像撮影及び慰霊を行うことを目的としていました。
その結果、
・慰霊…ソロモン海で、日の丸と旭日旗(軍艦旗)とソロモンの国旗を掲げ慰霊
探索前に、調査船の船体には日の丸、旭日旗、ソロモンの国旗の3つの旗を掲揚し、船上の台座にて、靖国神社のお神酒と地元の方からの供花、握り飯を供え、ご支援くださった皆様やご遺族の方々の思いを胸に、英霊の方々の安らかなる眠りをお祈りいたしました。


・探索の結果…サイドスキャンソナーを用いた探索により、下表に示す5隻の位置を特定しました。なお、船名は既存資料から推測した位置との比較や、現地での聞き取りにより特定しました。

発見した5隻のサイドスキャン画像が以下のものになります。





予定の探査範囲を越えて、事前の提供資料と現地での証言をもとに、
山浦丸・山月丸の探索にもあたりましたが、発見には至りませんでした。
以下が全体の探索範囲になります。

周辺地形を計測中に、大発やコンテナのような人工物も発見しましたが、
確定にはまだ不鮮明であり、現在さらに解析を進めている途中です。
(返礼品の、簡易・フルバージョン報告書への画像掲載には間に合わせます。)
・今後の展望について
本調査で、鬼怒川丸・宏川丸・笹子丸・九州丸・吾妻山丸の5隻を発見することが出来ましたが、この5隻についても今後さらに精査が必要です。
また、今回発見できなかった山浦丸・山月丸を含め、
アイアンボトムサウンドにはまだ数多くの戦没した艦船が眠っています。
当会では、先の大戦で国運を賭して命をかけた亡き輸送船乗員(軍属)の英霊の顕彰とご冥福とこの事実を、後世に伝え来歴を記録していくことが重要であると考えていますので、今後もさらに活動を続けていきたいと思っています。
具体的には、
来秋に、ガダルカナル島タサファロング沖及び北部エスペランス岬沖周辺海域の探索を予定しております。
この探索では、山月丸・山浦丸の再探索、戦争遺物の探索、伊号潜水艦の探索を考えております。
今後とも、皆様のご期待に沿いますよう全力を挙げて努める所存ですので、
何卒、皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
※リターン発送は、予定通り9月中を予定しております。
もうしばらくお待ちいただけますよう、宜しくお願い致します。
【また本調査の取り組みを、読売新聞(全国版)朝刊2019 5/30(木)、朝日新聞(全国版)夕刊一面2019 7/23(火)に掲載いただきました。】

























