【つきこん】2020.01開催資金および【つきこん】運営資金

代表代理 (元相談役) の方、つまり米国産の未訳TRPGのコレクションをお持ちの方ですが。

この方のTRPGのセッションにはクセがあります。

クセがあるというのは正確ではないですね。

経験と勉強から、具体的なTRPGではなく、メタな段階に入っているように思えました。

 

というのも先に伺った時ですが、特定のTRPGを遊ぶのではなく、その場で世界観とルールを決め、即興でシナリオを作りという形で1対1で遊ばせていただきました。

シナリオとしても、ルールやシステムとしても充分なものであり、楽しませていただきました。

 

その折に、コレクションの他に勉強に使った学術書も紹介していただきました。

軽く「自分はこれの専門家」と言えるだろう量を超えているように思えました。

しかも、多分野にわたっての資料とその理解を含めてのものでした。

 

個々のTRPGに加え、それらの学術書が代表代理の方の頭の中でこなれ、私がTRPGを見るのとはまったく違う見え方をなさっているのだろうなと感じました。

「メタな段階」というのは、そのようなことすべてについて感じました。

 

どう言えばいいのかはなかなか難しいのですが、個別のTRPGを理解しているのではなく、TRPGというものそのものを理解していると言うのが近いかもしれません。

私もTRPGを遊ぶわけですが、到達している段階がまったくことなると感じました。

 

代表代理もまたサークルを立ち上げ、例会だけでなくお祭りとしてのイベントの主催・運営経験がある方です。

ですので、本来であればkuzu/NULLがお祭りとしてのイベントの準備と運営を受託する必要はまったくない状況でした。

 

ただ一つ問題があるとすれば、そのようなメタな段階の方に準備と運営を任せるとなると、相応の内容になるだろうという点かもしれません。

元会長は、その点を心配なさっていたのかもしれません。

とはいえ、身近に「ここまで到達できる」という目標があることを無視することは、サークルの特色としては利するところはなく、無視すること自体が害であるように思います。

特に【つきこん】の特色を模索している現在の段階においては、これほど強烈な特色はないように思います。

 

なお、元会長が【つきこん】から離れた現在、代表代理の方に「会長を名乗らないのか?」と訊ねました。

答えは簡単で、「会を率いているわけではないから会長ではない。代表としても元会長に【つきこん】を返すことが目標なので、あくまで代理である」とのことでした。

kuzu/NULLとしては代表代理と相性がいいので、【つきこん】が安定して運営できるようになったとしても、その方針での運営となっていた場合、元会長がそれを受け取るかという疑問はありますが。

 

この点も不思議な点ではあります。

元会長が自ら離れたのですから、代表代理の方が「自分の会」だとして結構好きにやって良さそうに思えるのです。

しかし、代表代理の方にはそのような欲がないように思えます。

あくまで元会長に会を戻すことを第一の目標にしているように見えます。

個人の考え方という面もあるのでしょうが、「メタな段階」に到達していることとも無関係ではないように思えます。

 

現代表代理が【つきこん】に参加してから2年ほどが経過しているらしいのですが、その間に元会長が「ゆるふわ」という方針を変更していたら、【つきこん】はどのような会になっていただろうかと、他人事ながら思わずにはいられません。