看護師だったからわかる現場の悩み。よりよい看護現場のために！

皆様、こんにちは。

前回ご紹介した機能性の評価の後、附属病院の看護師の方々のご協力をいただき、使用感の評価を行いました。

複数の病棟で夜間巡視時に第2号試作ライトを使用していただき、74名から回答いただいた結果です。

 

〇これまでに使用していたライトは？

・懐中電灯（LED電球）：31名

・懐中電灯（白熱電球）：11名

・懐中電灯（電球のタイプ不明）：21名

・懐中電灯（有機EL）：0名

・衣類に装着するライト：14名

・首から下げるライト：10名

・その他：5名

 

〇これまでに使用していたライトや第1号試作ライトと比べて、第2号試作品で評価が高かった項目

・点滴効果や薬剤投与の際に便利

・ドレーン管理の際に便利

・オムツ交換や体位変換の際に便利

・尿量や排泄物などの観察の際に便利

・保管場所に困らない

・落とすことがない

・電源のon/offがしやすい

・見たい部分が見やすい

・患者の顔色や皮膚色が分かりやすい

・自然光と色調が変わらない

・明るさがちょうどよい

・眩しくない

・患者の睡眠を妨げない

・電池の持ちが良い

 

〇その他、利点や欠点、気づいたこと（一部抜粋）

・照度の調整が便利だった。

・照度の調整が難しかった。5段階などで調整できると良い。

・優しい光で患者さまには不快な思いをさせないと思いました。

・皮膚色が、現在使用しているライトに比べて明らかに精度が高かった。

・軽くて持ちやすい。電池交換しなくて良いところが良い。

・電池の残量表示があると良いと思う。

・ポケットにクリップで挟むと光が上向きになるが、下向きにしてほしい。

・首振り機能が便利。

・首振り機能の操作がしづらい。

・マグネットが良かった。

・マグネットが弱かった。

　・・・

 

第1号試作品の評価の際には、電源のon/offがしづらい、患者の顔色、皮膚色、創部の状態、指示箋などの文字が見やすいとはいえない、といったことが課題として挙げられていました。

今回の第2号試作品の評価ではこれらの項目の評価得点が高くなっており、試作を重ねるごとに改善されていることが目に見えて分かり嬉しく思います。

同じ機能でも、使う人によって便利と感じるか不便と感じるか見解が分かれている部分もありますが、できるだけ多くの人が満足できる製品になればと思っています。

 

また、今回の調査では、実際に製品化される際の色の希望についても聞いてみました。

〇希望の色について

・明るい色（ピンクや水色などパステルカラー）10名

・カラフルな色（ブルー、オレンジなど）　2名

・シックな色（白、黒、ネイビーなど）　8名

（その他）

　・シーツや床の色にとけこまないよう目立つ色が良い

　・汚れが目立たなそうな色

　・夜勤のユニフォームの色に合う色が良い

 

製品の色の希望は、明るい色とシックな色と半々くらいの結果になりました。

最終的にどんな色・形になるでしょうか。

今回の評価結果を踏まえて、これから第3号試作ライトの製作に着手していきます。