ご支援を頂いた多くの皆さまへ
プロジェクト完了報告
弘前大学の冨澤です。「看護師だったからわかる現場の悩み。よりよい看護現場のために!」を旗印にクラウドファンディングをもとに活動してまいりましたが、皆様のご支援をいただきもう少しで巡視ライトが製品になるところまで参りました。本当にありがとうございました!クラウドファンディングを始めたころはまだコロナ禍になく、医療現場の皆様がひっ迫する状況も想像しておりませんでしたが、昼夜問わず現場で働く皆様にとっての負担を少しでも軽減できればと願っております。
私達のクラウドファンディングプロジェクトも一旦の区切りを迎えましたので、ここに報告させていただきます。
巡視ライト開発プロジェクト
2020年1月、ライトで照らしても昼間のように見え、白く反射しない。両手をふさがない、患者様もまぶしくない便利なライトを作るためプロジェクトを開始しました。
看護師の皆様のニーズ調査を行い、試作品を作り、その使用感、課題、演色性の確認を重ねました。患者様にとってまぶしくないようにコントロールができること、スイッチのオンオフはわかりやすいボタンの方が好まれること、ライトの角度が変えられるなどいろんなアイデアをいただき、最終的には試作品は3つ作成しました。試作品1号機よりも試作品3号機では、臨床現場の看護師の皆様に使っていただき、「点滴交換や薬剤投与の際に便利である」「ドレーン管理の際に便利」「尿量や排せつ物の確認の際に便利」など有意に機能性が増しました。また「患者の顔がわかりやすい」「皮膚色などもわかりやすい」「創部の状態もわかりやすい」についても有意に向上しました。衛生的でふき取りしやすいといった声も有意に向上しました。弘前大学医学部附属病院の看護師の皆様には何度も検証していただき本当に感謝しております。
ご支援いただいた金額の収支
皆さまからご支援頂いた資金総額円(総額からREADYFORへの手数料および弘前大学への教育活性化基金への支払いを除いた金額)の使用用途について報告させていただきます。
巡視ライトの開発に関連して以下の費用を使わせていただきました。
試作品 374,000円
照度計レンタル 27,621円
消耗品 93,653円
統計ソフト 255,310円
製品サンプル 100,000円
以上となります。
最後に
重ねまして、巡視ライト開発プロジェクトにご支援いただきましてありがとうございました!
プロジェクトの目的であった睡眠を妨げず日中と同じように観察可能な巡視ライトを開発するという目的は、試作品3号機まで作成し、製品化につなげることができました。このような活動を続けてこられましたのも実現可能かもわからない中で温かく見守っていただけた皆様のおかげです。
現在、製品名の公募を行っています。製品の完成という報告まであと少しという段階まで来ています。どうぞ引き続きご支援いただければと有難く存じます。
報告会(現場ニーズに基づく製品開発についての相談含む)については、3月中を目途に日程調整中です。コロナ禍もありオンラインでの開催を想定しています。日時等は改めてお知らせします。