〜第６弾〜南相馬と杉並の子供達による音楽劇を東京で開催！

 

今日の新着記事は、二人のキャストをご紹介します。

 

2013年9月

南相馬＆杉並トモダチプロジェクト の第1回公演を

杉並の座・高円寺で開催しました。

 

第1回本公演　クラウドファンディング 

 

 

私の貯金を全部使って、

人生初のクラウドファンディング に挑戦して

舞台なんてやってことなかった

ただのミュージシャンの私が

福島と東京の子供達と一緒に舞台を作った。

 

とっても大変だったことを覚えています。

１回コッキリでやめようと思っていました。

 

その際に舞台の一番最後、

ステージに上がって「トモダチ盆唄」を踊った、

当時３歳の南組りおちゃん。

後にも先にも、この子が最年少でステージデビューを果たしました。

 

 

 

杉並の、錚々たるお姉さんキャスト達や、

南相馬のお姉さん達に混じって、

座・高円寺の眩いステージライトを浴び、

覚えたばかりの「トモダチ盆唄」を踊りました。

 

彼女は、１回目の公演が終わった後、私に言いました

 

「せんせ、次は、いつくるの？」

 

もう南相馬に通うのはやめようと思っている私に、

まっすぐな瞳で、そう言ってきました。

 

 

全財産を投げ出して、

自分の子供を置いて、

「いい加減、ボランティアなんか、やめろよ」と

家では旦那さんに言われながら

杉並の学校でもママ友に

「どうして南相馬なんかに行くの？」と言われながら。

 

 

私の心は迷っていました。

 

 

けれど、りおの言う

「せんせ、次はいつくるの？」

 

の言葉に、私はいつも

「うん、すぐ来るよ」と返しました。

 

 

どうやって南相馬に通う費用を捻出するのか、

どうやって東京の仕事と両立させるのか、

迷うこと悩むことばかりでした。

そんな時、南相馬の「みんな共和国」のメンバーが

色々な知恵を出してくれて

 

「nappoが南相馬に来れるように、俺たちがなんとかしてやる！」

と策を練ってくれました。

 

「みんな、お前を待ってる」

と言ってくれた、みんな共和国のみんな。

 

 

重いものを運ぶわけでも、誰かにお薬をあげれるわけでもない私を

必要としてくれた仲間達。

 

歌うこと、踊ること、

続けてやってくれ、と南相馬で言ってもらえたこと。

 

よし、何としても、通う。

りおが、６年生になるまで、うちは続ける。

 

 

それが、私の覚悟でした。

 

元々、ダンスレッスンやボーカルクラスがあるわけではない南相馬で

歌ったり踊ったりする子は

本当に珍しいと思います。

今は、メンバーが２０人以上いますが、

初期は変わらず１０名行かないメンバーで

レッスンをしていました。

 

一番小さな、りお。

感情表現が豊かなわけでもなく、

声が大きいわけでもないし、

背も小さいし、ダンスしても派手さはない。

 

けれど、どんな時もレッスンは休まず

ある時は、風邪を引いて学校を休んでも

「ねえ、ママ、トモプロのレッスンは行きたい」

という子です（笑）

 

お姉さんキャスト達に可愛がられながら、

小さなりおは、毎週、毎週、レッスンに来ました。

 

 

後から入って来た女の子は

センターに立ったり、役をもらったり。

けれどりおは、妬まず、腐らず、レッスンに来ます。

 

誰かに何かをプレゼントするのが好きな子なので、

イベントがあると、小さなお菓子を作ったり

手紙を書いて渡してくれたりします。

気遣いができる。

 

そんな彼女が

「nappo、歌を歌いたい」

と言い始めたのが、２年前頃。

マイクを持って歌いたいと、言いはじめました。

その頃、ダンスでも

「ピックアップに選ばれたい」と言い始め

彼女は、グンんっと人の前に出て来始めました。

 

りおの中にある感情が

溢れかえって来たかのような、昨年でした。

 

 

私は、りおは、福島そのものだと、思っています。

その内側に秘めている情熱は

なかなかカタチをもたない。

大きな声で人前に出て来るわけではなく、

人を押しのけて何かをアピールするわけではない。

ふつふつと心の中にある、情熱的なもの。

 

それが、ある時、カタチを持つために、溢れかえるのです。

それが、あの東日本大震災だったような気がします。

あの時まだ小さかったりおは

この７年をかけてゆっくりと成長し、

ゆっくりとたくさんの感情を飲み込み、

「どうしたいのか」をそろそろ溢れ返させます。

 

そんなタイミングが、今、福島にはある気がします。

 

色んなところで、福島の想いが溢れかえる。

 

今年は、そんなタイミングだと思います。

 

７年間。

色んな想いを抱えて歩いて来たりお。

 

それはそのまま、震災後、色んな想いを抱えて前に進んで来た

福島と姿が重なります。

 

言葉にできないこと

たくさんあるよね

だけど君は昨日を

こえてここにいるんだ

 

 

松本梨香さんが歌ってくれた「みんなのうた」を

りおは、誰よりもたくさん歌ってきました。

どんな時も休まない。

それが、彼女の気持ち。

 

歌うこと、踊ること、そして今回は

演じることで、彼女の心の内側をみんなに見せます。

 

 

 

やっときました、そんな時が。

 

 

ゆっくり、ゆっくり、子供達は成長していきます。

 

それは大きな花を咲かせるために。

特別な肥料は入りません。

まっすぐ、まっすぐ、信じて見つめていてあげるだけで

子供達は、その子らしい存在感を放ち始めると

りおは、教えてくれました。

 

 

 

今回の、主役を射止めた、りお。

 

彼女の最大の武器は、その笑顔。

くったくがなく、まっすぐ正直な気持ちで笑ってくれる。

その優しさが、そばにいる人を和ませる。

 

彼女はゆっくりと自信をつけて、

本当の自分の気持ちを、表に出し始めました。

 

 

 

りおが演じる今回の役は、

少女。

心に寂しさを抱えた女の子が、

少しづつ少しづつ自分を取り戻していく、、、そんなお話。

それは、福島そのもの、、、そんな気がします。

 

そっと、そっとね。

皆さんで、見守ってやってください。

 

南組、りお、花を咲かせます。

 

 

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南相馬＆杉並トモダチプロジェクト

第６回本公演

音楽劇『みんなのうた〜Be Here Now〜』

 

＜スケジュール＞

公演都市：東京都杉並区

会場：座・高円寺２

 

​■1stステージ

日程：2020/2/23(日)

開場/開演：16:30/17:00

​

■2ndステージ

日程：2020/2/23(月祝)

開場/開演：13:00/13:30

​

＜チケット情報＞

■全席自由席

■料金

・一般（高校生以上）

　前売り2,000円（税込）/当日2,500円（税込）

・子ども（席を必要とするお子様〜中学生以下）

　前売り1,000円（税込）/当日1,500円（税込）

​

■チケットのご予約はこちらから↓

　mail：37nouta@gmail.com

　tel：080-3143-5879

​

　お問い合わせの際は以下の内容をお伝え下さい。

　●お名前（ふりがな）

　●ご連絡先

　●観劇日

　●チケット枚数（一般〇〇枚、子ども〇〇枚）

​

☆スタッフ・キャスト、保護者からもご購入いただけます。

 

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