終了報告 ありがとうございます!!
いつも応援ありがとうございます。
ピクニカ共和国の小野です。
6月19日にクラウドファンディングが終了し早いもので9月です
遅ればせながらプロジェクト完了のご報告と
ご支援による変化や改善をお知らせさせていただきます
遅くなりご心配をおかけして申し訳ありません。
直接来場してくださって再会を喜んでくださる方々や
その後を気にかけてくださりお電話やお手紙をくださった方
たくさんのつながりに日々励まされています
愛する動物がいて、ピクニカを好いてくださる方々がいらっしゃる限り
まだまだ私たちは成長できます
これからもどうか暖かく見守ってくださいね
本当にありがとうございます!
(結果のご報告)
今回のプロジェクトは新型コロナウイルスで営業自粛となった期間の
動物たちの生活費・治療費をご支援して頂くプロジェクトでしたが
予想をはるかに上回り、6,708,000円で達成率447%となりました。
新型コロナウイルスの収束が見通せず、不安で苦しい経営が
この上回ったご支援により支えられています
また飼育小屋の改修や設備の修繕に活用させて頂いており、
動物たちが一層快適に暮らせるようになりました
くつろぐおじいちゃんカンガルーのカンカン
年老いたワンちゃんや、神経異常のミミズク、
我が強すぎて仲間割れしたおじいちゃんリスザルなど
余生を穏やかに過ごすためのプレハブ小屋の増設(9月施工開始)
現在新たに店じまいされた企業さんから引き取り、ピクニカ共和国の家族になった
フクロウ・ミミズクの4羽達が仮住まいしております
他、仮小屋で待機してくれていたニホンザルの獣舎新設(今年中予定)
などなど今まで予算が足りず先伸ばしていた予定がたくさん進みました。
【収支報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額ピクニカ共和国運営のために
使用させて頂きました
総額6,708,000円
使用用途
・動物のごはん代金・治療費検査解剖等・消耗品代 3か月分・・・200万円
・治療・リタイア組部屋 新設. ・・・50万円
基礎工事費 ・・・20万円
エアコン・電気設備 ・・・20万円
内装 ・・・10万円
・バードケージ等動物用ケージ新調・獣舎改修 ・・・45万円
・移動動物園用トラックエアコン取付・改装 ・・・95万円
・ニホンザル舎新設 (予定) ・・・105万円
・クラウドファンディングサポート手数料 ・・・128万円
【リターンの発送状況について】
先日新着情報にてお伝えさせて頂きました通り
リターンの送付は完了しておりますが、
一部返ってきてしまったものもありました。
再送付させていただきましたがまだリターンが届いてないという方は
お手数をおかけしますがメッセージ頂けると
非常に助かります。せっかくのご縁なのでしっかりお礼させてください
最後にピクニカ共和国園長 山本よりご挨拶と
長いピクニカ共和国への思いを綴らせていただきます。
皆様の多大なご支援、励ましのお言葉、感謝致します。ありがとうございました。
当初予想を遥かに超えるご支援、こんなにも応援していただける園に成長したのだなと、
また、経営努力は当然ですが、考え方、活動に賛同していただけるかたからの資金援助も可能なんだと気が付いたクラウドファンディングでした。
★ピクニカ共和国への思い オープン日記
2000年8月オープン
私【園長 山本雅一】がオープニングスタッフ第1号として入社したのは6月でした。
ピクニカ共和国がある場所は、元々ときめきの森という自転車(マウンテンバイク)を中心としたレジャー施設の跡地です※1999年3月閉鎖
オープンまで2か月しかないのに、草ぼうぼうで施設も出来てなく、どうなるんだろうと、不安とワクワクで一杯だったのを今でもはっきりと覚えています。
当初、動物はポニー2頭が居るだけの、自転車中心の公園にする予定でしたが、初代園長が、動物商(動物を動物園に売る業者)の社長と知り合ったのがきっかけで、
動物商の社長さんの口のうまさにのせられ急遽、計画は動物園へと変更。
それからは、休日無しの早朝から深夜までの突貫工事。あれよあれよという間に、動物が搬入され、その動物の飼育も始まり、激動の日々でした。シマウマにダチョウ、カリフォルニアアシカや8種類ほどのサル、カワウソ、大型インコ、、、
オープン2週間くらい前の夜、事務所で動物商の社長さんと話していたら、奥の宿直室で休んでいた初代園長より電話がかかってきました。隣の部屋から何事だろうと思いました。
病院に運んでくれという内容でした。
命に別状はありませんでしたが、そのまま入院し退職されました。
それからは、動物商の社長さんがすべての中心になりました。
何とかオープン出来たものの、ポニーの飼育経験しかない私が飼育主任となり、飼育、設備作り、
慣れない接客。オープン出来てしばらくして、指導に来ていた動物商の飼育スタッフは本社へ帰り、飼育に責任を負う人は私だけとなりました。
今考えたら、動物商が抱えていた展示できない余った動物の置き場として、目をつけられたのかもしれません。
飼育経験のない動物のお世話が始まりました。絶対に逃がしてはいけない。
絶対に死なせてはいけない。そんな思いだけでがむしゃらに頑張りました。
住み込みで毎日夜中も見回り、一時、野犬にワラビーが襲われた時には、
動物舎の前に車を止めしばらく寝泊まりしたり、ニホンザルの檻の中で寝たり、
逃げ出したアシカを捕まえるときに噛まれたり
とにかく朝が怖かったです。何か起きてるときは朝です。死んでいたり、脱走していたり、
今でも朝は怖い時間帯です。
開園から1年半くらいたった時でしょうか
動物商の社長さんとピクニカ共和国初代オーナーの間で溝が深まり、
話し合いを持ちましたが、とうとう決別して、動物商が出ていくことになりました。
数日後には、トラックに動物たちを満載して、一晩ですべての動物を引き上げてしまいました。
ピクニカはポニー2頭と、動物の居ない突貫工事で作った獣舎が残ったさみしい場所となりました。
これでは、営業できないので、動物を集めました。
当時はまだ動物を購入していましたが、お金がなく動物を引き取るようになりました。
この時からが今のピクニカ共和国の始まりだと思います。
最初は動物が居ないから集めたかっただけですが、
だんだんと動物ビジネスを取り巻く環境が見えてきました。
表舞台に立てるのは一握り。その裏には犠牲になった動物たちが沢山いると。
動物園の余剰動物、捨てられたペット達、ペットショップで売れ残った子。
こんな子たちを保護しながら、動物園が出来たらよいなと考えるようになり、今では動物は購入せず、全て保護、または引き取った動物で運営することにしました。
今まで20年間働いてきた中で沢山の思い出があります。
とてもやりがいを感じたエピソードも沢山ありますが、
一番やりがいを感じたお話をしようと思います。
17年ほど前、事務所奥の宿直室で寝ていたら、夜中の2時くらいに電話が鳴りました。
こんな夜中だからいたずらかと思い、しばらくほおっておいてら、またかかってきます。
あまりにも長く鳴るので電話に出てみると、小学校高学年くらいの女の子からでした。
とても、悲しそうな、不安そうな声でした。
話を聞くと、飼っている大切なハムスターが動かなくなって、
死んでしまいそうだからどうすればよいか、という事でした。
応急処置をアドバイスしたのは覚えてますが、なによりとても悲しそうな声が忘れられません。
この出来事は今では2つの思いがあります。
1つはやりがいです。
ピクニカに聞けば何かわかると思い女の子は電話をかけてきたのかもしれません。
やってて良かったと思いました。
もう一つは、後悔です。
なぜ、あの時夜中でも駆けつけてあげなかったのかと悔やみます。
大切な命を失う時は、辛く、心細いです。
もしかしたら、あの子は助けに来てくれるのかと少し期待していたかもしれません。
この仕事は、やりがいと後悔の連続です。
ああしとけばよかった。こうしとけばよかったと。
ちゃんと飼ってあげられなかったかもしれない動物を思い出したら、
何というか、絶望感のような心境になります。
◇これからの思い
身近な自然に興味を持ち、思いやりのある人が増えたらいいなと思います。
その為には、命を無駄にしない、粗末にしない、動物を大切に、人を大切に、
こんなことが大事だと思っています。
ピクニカ共和国に来たら、楽しそうな動物がいる、楽しそうな人がいる、生き生きとした自然がある、最新の生き物の情報がある、生き物好きと繋がれる、そんな場所にこれからもしていきたいです。
今回、存続の機会をいただきありがとうございました。
ピクニカ共和国 園長 山本雅一
園長の言うようにピクニカの動物たちのお世話は
楽しい、可愛いだけではやっていけなかったです
後悔の方が多くて自分がここで飼育員をしていなければ、
もっと優秀な方がお世話をしていたら・・・とかいろいろ考えてしまいます
自分の力不足のせいで守れなかった命をいつも後悔してます。
ピクニカのような動物園を理解してくれる方たちばかりではなく
「タダで集めた動物園なのに入園料とるの?」や
「うちの子も引き取ってよ」「珍しい動物拾ったから売ってやろうか」
なんて言われたこともあり悲しい思いをしたこともあります
こんなにつらいなら辞めてしまおうか
そう考えることがあっても私は大好きなピクニカの動物たちと一緒にいたいですし
ピクニカ共和国を好きでいてくれる方を大切にしたい・増やしたいです。
この先も何十年もピクニカ共和国が続くように
自分の出来ることを残したい と思い、辛いことがあっても
今までの応援や動物たちの元気な姿を糧にこれからも支えていきます
私たちの大切な居場所を皆さんの思いやりで
救ってくださり本当にありがとうございました。
READYFORでのプロジェクトはこれで一区切りがつきますが、
私たちの活動や夢はこれで終わりではないです。
これから先また困ったことがあれば皆さんに助けを求めるかもしれません
その時は手を差し伸べてくださると幸いです。
HPのブログやFacebookは定期的に更新しておりますので
是非動物たちの様子をのぞきにきてくださいね
ピクニカ共和国 飼育スタッフ 小野美由莉