家庭でできる発達支援プログラムで子どもと家族を支援したい。

家庭でできる発達支援プログラムで子どもと家族を支援したい。

支援総額

843,000

目標金額 600,000円

支援者
42人
募集終了日
2020年8月31日

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プロジェクト本文

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▼自己紹介

 昨年3月、35年間関わってきた特別支援学校の教員生活を終え、一般社団法人大和伸進会にご協力を願い、関西発達臨床研究所と児童発達支援「きんぎょ」の立ち上げから関わりながら、主任指導員として、個別支援を中心とする発達支援の研究と実践に取り組んでいます。発達支援として最も長く取り組んできたのが、動作法で今年で42年目になります。次に長く続けているのが音楽療法で31年、感覚と運動の高次化理論に基づく実践研究が20年目を迎えています。教員としての学校での実践以外に、動作法や音楽療法については、研究会を設け土日を中心に実践会を実施してきました。感覚と運動の高次化理論については、全国での研修会の開催を続けて8年目になります。大学時代より遊戯療法やカウンセリングを学び、現職教員を続けながら感覚統合法やインリアルアプローチ、TEACCHプログラムや応用行動分析、FBM等の研修会にも積極的に参加し、実践に活かす活動を続けてきました。動作法や音楽療法では、学齢前の子どもや高齢者と関わることも多く、特に新生児の家族支援を目的とした療育教室に参加し、20年に渡り、新生児からの家庭でできる療育について研究を進めてきました。学校外の活動を通して、障がいをもつ子どもたちの家族や地域とのつながりが強くなり、そこに存在するさまざまな課題について対応していくことも多くなりました。そんな中、2003年にそれまでの実戦経験や学習場面で使う教材を中心に、特別支援教育の担当教員や指導員、医療関係者などの専門職を対象とした実践ガイドを作成しました。希望する500名以上の方に配布することができました。2006年、家庭での発達支援のためのガイドブックのようなものの必要性を感じ、「家庭でできる療育プログラム」の作成に着手したが、日々の実践に終われる毎日の中で結局、完成するに至りませんでした。そのような状況でしたが、「本当に支援を必要としているのは、日々子どもたちの育児に向き合っている家族である」との思いだけは持ち続けていました。退職後、新たな事業を始め、そこでの新たなかかわりの中からガイドブックの必要性を痛感し、再度「家庭でできる発達支援プログラム」の実現をめざし、今回の取り組みをはじめました。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 学校外での活動を通して、以前から「子どもに悩むお父さん、お母さん、そして何より本人たちを支援していきたい」との思いを強く持っていました。ほぼ脳死に近い状態の子どもから、算数のテストで全国10番以内に入るような子まで、本当に幅広い実態の子どもたちと深く関わってきました。そんな中、「どんな子でも同じように成長していける権利をもっており、それを実現させていくことが社会の役割」と考えるようになり、「すべての子どもたちの健やかな成長と発達を願って」をスローガンとした活動を続けてきました。以前から「家庭でできる療育プログラム」を作ることが大きな目標でしたが、実際に専門的理論や技法を学んでいくのは大変で、同じ事を家庭の人たちに求めていくことはできないと思っていました。学校を退職し、毎日家族の方といっしょに発達支援を続けていく中で、家族でできる発達支援のあり方について、子どもたちが成長していく姿の中でいっぱい確認することができました。それは、特別として考えるのではなく、特別ではないところからスタートしていくことで、すべての子どもたちにとって大切なことであることがわかりました。「治療」や「教育」とは違った枠組みの中からの展開となるため、「療育」とう言葉ではなく、「家庭でできる発達支援プログラム」という名称に変えることにしました。一人一人の違いを前提とし、それぞれを慈しむことからその子への育児が始まっていきます。慈しみの中で暖かな心が育ち、生き生きとした遊びや活動が生まれてきます。その中から興味や意欲(非認知能力)が育ち、知識や理解(認知能力)が育ってきます。そこで身につけた力がその子の生涯の発達を支える力となり、エネルギーとなります。特別な専門性や技法とは違った基盤となる力を育てていくこととなり、その力が専門的アプローチをさらに効果的なものに変えていくことができると思います。それは、これまで関わってきた子どもたちやその家族が私に教えてくれたことであり、自分にとっての確信でもあります。その力が、「家庭でできる発達支援プログラム」への再チャレンジのエネルギーとなりました。

 必要のない補足かも知れませんが、元々は三菱財団の福祉助成により進めていければと思っていたのですが、残念ながら採択されませんでした。それでも是非実現させたい思いで、今回、こちらで皆様のお力をお借りできればと思いました。ご協力、ご支援をよろしくお願いします。

 

▼プロジェクトの内容

 今回のプロジェクトは、「家庭でできる発達支援プログラム」の研究開発とそれを広く広報していくために企画しました。

〇「家庭でできる発達支援プログラム」の開発目的

1,本人や家族の方のこれまでの負担を少しでも軽減し、生き生きとした発達支援を実現させること。

2,専門職や指導員の方の無理のないかかわりを実現し、充実した発達支援ができるようにすること。

3,子どもたちがそれぞれの力を発揮し、社会の中で生き生きと楽しく生きていけるようになること。

〇発達支援プログラムの構成

1、心を支える(心理的安定)分野→5項目の実践項目があります。

   安心できる関りや環境、遊びを通して外へ向かっていく気持ちの基礎づくりをします。

2、心の育ち(非認知能力)を支援する分野→5項目の実践項目があります。

   主体的遊びを通して、楽しみ方や意欲、興味、自信、感動する心の育ちを支援します。

3、学びの育ち(認知能力)を支援する分野→48項目の実践項目があります。

   それぞれの発達に応じた課題項目を選定し、認知学習の基礎となる力の育ちを支援します。

 これらの内容を、「家庭でできる発達支援プログラム」ベーシックガイドという書籍とプログラムの本体となる実践内容を解説したデータディスクにまとめます。

 それらをネットを通して購入できるようにするとともに、オンラインセミナーや各地開催の地域セミナーにて考え方や使い方を紹介していきます。

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 障がいのある子どもたちにどのように対応していくのかは難しい課題で、数多くの書籍が出版されています。確かに難しい子どもたちへの対応には専門的知識や技術が必要となります。プログラムとしては「ポーテージプログラム」や「TEACCHプログラム」などもありますが、使いこなすためにはしっかりと学ぶ必要があります。「家庭でできる発達支援プログラム」は、発達を指導するのではなく、育ちを支援していくものです。一人一人が持っている力を発揮できるように支援していくものです。そのための支援の考え方や進め方がまとめられています。

 このプログラムは、呼吸器をつけた最重度と言われるような子どもたちから、不登校や精神疾患に悩む子どもたちまで、幅広い実態の子どもたちとのかかわりの中から生まれてきました。そこで生み出されたものは、障がいのある子どもたちだけでなく、すべての子どもたちの健やかな育ちにとって大切なものだと思っています。

 近年、経済界の中から「非認知能力」の重要性が指摘されるようになり、世界的にも注目されるようになりました。非認知能力の育ちを大切にすることは、発達支援プログラムにおいても同じです。今後、「非認知能力」をどのようにして育てていくのかに関心が集まるようになると思いますが、障がい児の発達支援の中から生まれたこのプログラムが注目されるようになると思っています。

 最後に、これまで実践研究を続けてきて、一番思っているのは、このプログラムは子どもの発達支援だけでなく、それを実践する人の心を育てるプログラムでもあるということです。子どもの健やかな育ちが周りの人を笑顔にしていきます。「家庭でできる」は、「家族を育てる」、「周りの人を育てる」プログラムでもあると実感しています。

 

 

・プロジェクト終了要項
製作物:A4サイズ

出版完了予定日:2020年11月30日

著者:高橋浩

発行部数:2000部 
運営に関して
運営期間:2020年7月15日~2020年11月30日
  運営場所:関西発達臨床研究所(住所)奈良県大和郡山市城町1713-79
  運営主体:一般社団法人大和伸進会
  運営内容詳細:発達支援プログラムの実践研究で使用する玩具や教材の購入。
・建築・改修に関して
  オープン完了予定日:2020年9月1日
  建築・改修場所:奈良県大和郡山市城町1713-79
  建築・改修後の用途:実践場面の希陸と検討、屋外遊具の活用方法の研究
 *関連事項
  進捗状況:建築改修中
  建築・改修場所:決定済み
  製作者:自分で行う

 

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プロフィール

 特別支援学校を定年退職し、一般社団法人大和伸進会の協力を得て関西発達臨床研究所と児童発達支援「きんぎょ」を開設して1年を経過しました。35年間の教員生活は、日々感動の連続で「こんな仕事、他にないね」って思っていました。今の仕事に移って子どもたちの変化に日々感動しています。元々、感動しやすいタイプなのかも知れません。学校勤務の頃は、個々に合わせた課題設定をして、その課題を達成させることを目標とするような指導を行ってきました。何故うまくできないのかを分析し、改善しながらできることを目指してきました。今は少し違っていて、その子が自分の力を発揮できるようになるために、どんな支援ができるのかを考えています。いっしょになって遊びながら、或いは遊びを応援しながら、子どもたちと思いを共にしています。ちょっとしたことに、子どもと共に感動している自分がおかしくもありますが、楽しくて仕方ありません。

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リターン

3,000


お気軽応援コース

お気軽応援コース

趣旨に賛同いただける方が、気軽に応援していただけるように設定したコースです。メールにて感謝の気持ちをお伝えできればと思います。

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

5,000


教材作りにチャレンジコース

教材作りにチャレンジコース

100均グッズで作るオリジナル教材のデータをお送りします。これまで300点ほどの100均グッズで作ったアイディア教材を使ってきましたが、その中でも特に作りやすく使いやすかった物を50選びました。教材の目的や作り方、使い方の解説もつけてPDFデータにてお送りいたします。是非、お役立て下さい。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

10,000


是非、お受け取り下さい。使ってみたいコース

是非、お受け取り下さい。使ってみたいコース

感謝、感謝です。このコースで、皆さんに提供させていただくのは、
①100均グッズで作るオリジナル教材データ
②家庭でできる発達支援プログラムベーシックガイド
③発達支援プログラム本体のデータディスク
です。是非、お役立ていただけると嬉しいです。

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

20,000


いっしょに学びましょうコース

いっしょに学びましょうコース

すべての子どもたちの健やかな成長と発達を願って、いっしょに学んでいきましょう。このコースで、皆さんに提供させていただくのは、
①100均グッズで作るオリジナル教材データ
②家庭でできる発達支援プログラムベーシックガイド
③発達支援プログラム本体のデータディスク
④ベーシックガイドに開発支援者として記名させていただきます。(匿名も可能です。)
⑤「家庭でできる発達支援プログラム」の使い方オンライン研修会への参加券
オンライン研修は、11月以降、月1回のペースにて5回開催いたします。皆さんのご都合と合わせながら日程調整をしていきたいと思います。オンライン研修では、google meetを使用します。4時間の研修時間となります。是非、実践に活かしていけるように、いっしょに学んでいきましょう。
*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
14人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

50,000


実践へのチャレンジコース

実践へのチャレンジコース

感謝の気持ちだけでなく、ともに実践に取り組む仲間として歩みを進めていきたいです。家庭でできる発達支援プログラムを実際に使っていくためにつぎのようなリターンを用意しました。
①100均グッズで作るオリジナル教材データ
②家庭でできる発達支援プログラムベーシックガイド
③発達支援プログラム本体のデータディスク
④ベーシックガイドに開発支援者として記名させていただきます。(匿名も可能です。)
⑤「家庭でできる発達支援プログラム」の使い方オンライン研修会への参加券
⑥プリント教材集総合版(約15000枚のプリントデータが課題に分類されて収録されています。)
⑦プリント教材セット1
⑧手作り教材セット1
⑥~⑧の詳細については、発達支援工房めだかのホームページにてご確認できす.
http://khr.boo.jp/medaka/index.html
*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先
 (https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年10月

プロフィール

 特別支援学校を定年退職し、一般社団法人大和伸進会の協力を得て関西発達臨床研究所と児童発達支援「きんぎょ」を開設して1年を経過しました。35年間の教員生活は、日々感動の連続で「こんな仕事、他にないね」って思っていました。今の仕事に移って子どもたちの変化に日々感動しています。元々、感動しやすいタイプなのかも知れません。学校勤務の頃は、個々に合わせた課題設定をして、その課題を達成させることを目標とするような指導を行ってきました。何故うまくできないのかを分析し、改善しながらできることを目指してきました。今は少し違っていて、その子が自分の力を発揮できるようになるために、どんな支援ができるのかを考えています。いっしょになって遊びながら、或いは遊びを応援しながら、子どもたちと思いを共にしています。ちょっとしたことに、子どもと共に感動している自分がおかしくもありますが、楽しくて仕方ありません。

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