脳血管障害後遺症のリハビリに役立つスポーツプログラムについて

脳梗塞や くも膜下出血などの危険は　いつどこで発症するのか分かりませんが　救命・救急の措置と治療を受けて生命が守られた人達は　更に治療とリハビリを受けて社会復帰します。

治療後のリハビリには多くの時間を必要としますが　中には一定のリハビリ訓練のみで完全回復しないまま自宅や社会に復帰する人達もいます。

 

リハビリには　理学療法士 (PT) 　作業療法士 (OT) 　言語療法士 (ST) などの指導の下に　通常の生活に戻るために　身体的、精神的、社会的に必要な内容を回復するための訓練が行われます。

 

個人差はありますが　社会復帰を目指した人達は　身体機能が 100%近くに回復する人達が大半ですが　リハビリには多くの時間を必要とするために 完全に回復するまでの十分な時間がなく リハビリ施設を離れる人達も少なくないのが実情です。このため リハビリ施設での訓練に代えて 自宅周辺を杖を使用しながら歩行している人達がいます。

 

こうした姿を何回も見た経験から 生まれたのがテニス活用のスポーツリハビリです。国内各地の身体障害者施設を訪問し　定期講習会に参加した人達の動きと感想などを参考に設計された内容です。

 

リハビリの名称がついていますが　身体機能改善の軽スポーツです。

今後に必要とされる新しいリハビリですが　医療機関で行うリハビリとは異なり　一定のマニュアルに従う方法ではなく　動作も運動量も決められた回数や時間にこだわらず　体調に合わせ　無理なく続けることが出来る内容です。

 

リハビリする人達の近くにいる人達に専門的な知識や技術は必要ありません。

一緒にスーパーボレーやスーパーテニスを楽しめる人達であれば　スポーツリハビリの良きパートナーになれます。家族や友人であれば　ラケットなどの用具と 興味が高まったら　スーパーテニスなどのゲーム練習に使用する会場費などに少し費用は必要ですが　専門リハビリ施設などに通う費用と比較して　低費用で取り組める特徴があります。　

 

このスポーツリハビリの取り組み方は　体力のない人達にも適した小型ラケットとスポンジボールを用いて　パートナーやいろいろな人達との打球やゲームを楽しみます。

 

麻痺のない片手や片足でも楽しめるこのテニスは　繰り返しのラリーを続けると　ボールを追う動作中に　麻痺した片手や片足に・・動きたい・・動かしたい・・と脳への刺激が無意識の中で生じることがあります。

人により違いがありますから脳への刺激が働ないこともありますが　少しでもこの刺激を感じる人達は　この運動動作によって　事故や脳血管障害で失った身体の残存機能のレベルを少しづつ高める効果を生み出すことが可能です。

 

こうした脳への刺激につながるものとして　安全で楽しいスポンジボールを使用したゲームの面白さはリハビリを必要とする人達の心を満たし　回復に向けたスポーツリハビリを継続する楽しさにもつながります。

 

すべての人達に良き効果が早くに生まれるわけではありませんが　薬や医療機関を利用する必要はなく　試してみることをお薦めします。

また 後遺症から回復した人達が　子供達やいろいろな人達の 良きライバルになるケースも生まれることも期待したいところです。

 

従来のリハビリとは違い　楽しむ動きの積み重ねからの効果は　心からの笑顔を生み　楽しみながら長く継続の出来る新しいスタイルのリハビリです。

 

機能回復のために 理学療法や作業療法の訓練は リハビリの基礎として重要です。紹介します内容は　この基礎訓練のリハビリ後に行うものです。

 

脳血管障害で 治療・リハビリのために長く離れていた家族や友人などと・・普通に交流したい・・と考える人達が数多くおりますが　その環境と雰囲気を生み出すために役立つ内容です。

 

この普通には・・言い換えれば　発症事故前の 昔通りの生活を取り戻したいと願う人達の本音です。ここに寄り添った新しい時代のリハビリになります。

 

このたびのプロジェクトは　ひとり親家庭の子供達を元気にするための用具類の寄贈が主眼ですが　

子供達が こうした脳血管後遺症で苦労している人達や高齢者とのスポーツ交流のパートナーとして活躍出来ればと思います。

 

優しさの輪が・・支援者から子供達へ・・子供達から力弱い人達へ・・とつながることが実現できればと願っています。