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ラオスのコーヒー生産者達を日本に!日本の消費者と交流します!

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支援総額

438,000

目標金額 1,000,000円

支援者
25人
募集終了日
2015年12月11日

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2015年11月18日 22:41

⑥コーヒー農家よ、集結せよ!

郡政府からの活動承認が得られたJCFCは、その一方で、農家を再集結させることを試みていました。

 

この再集結は、当初、わたしたちATJ側は一筋縄ではいかないと考えていました。というのも、わたしたちが2010年8月の出張の際に、コーヒー農家に会う前に立ち寄ったある焙煎業者の話を聞いていたからです。

 

前年にJCFCが活動休止を宣言して以降、JCFCから毎年豆を買い付けていた首都ヴィエンチャンにある焙煎業者Aは、自分たち独自の農民集団を作ろうとしていました。しかも、わたしたちは、この業者の試みに一緒に参加しないかと打診を受けたのです。

 

このときすでに、焙煎業者Aはコーヒー産地のS村とN村に、それぞれ5000万キープの前払いをして、収穫期にコーヒーを購入する契約をしていました。その後、近隣の5村とも契約をしようとしてもうまくいかなかったというのです。

 

わたしたちはウアンさんたちに連絡をとり、彼を中心に農家を再集結させたいと話すと、この焙煎業者Aの方は、「その人たちと付き合うのはやめておけ」と言うのです。

 

「彼らはすぐに金をくれとせがんでくるので、昨年、金を持ち逃げしたマネージャーと同類で、金にうるさいやつらだ」と非難します。

 

この発言は、わたしたちにとってたいへん意外でした。ウアンさんたちはどう見ても、「金にうるさいやつ」には見えなかったからです。

 

これは後からわかったことですが、ウアンさんたちが、この業者に金をせがんでいたのは、単に金が欲しくて要求していたのではなく、コーヒーを回収するために必要な資金が本当に足りなかったからでした。

 

コーヒーの収穫や加工に必要な費用など、何にいくらかかるかをしつこいまでにひとつひとつ聞き取っていかないと、なかなかそれは外部の人にはわかりません。この焙煎業者の方は、たしかにビジネス面ではしっかりと売り上げているのかもしれませんが、農家の人たちと顔を突き合わせて長時間話し合ったりしたことはなかったようです。

 

ウアンさんたちは、わたしたちとの取引が始まり、包み隠さずすべての情報を共有することに同意してくれています。わたしのほうもコーヒー農家での1年半に及ぶ滞在で、だいたい何にいくらかかるかは把握できるので、彼らは嘘をつくことができません。

 

JCFC幹部のカンプーさんは、JCFCへの収入と支出を細かく帳簿に書いています。最初の年は、わたしがラオス語で書かれたその帳簿を一つ一つ確認し、よくわからない部分は全部、カンプーさんに確認するというやりとりを行っていました。これだけで一日すぎたこともありました。

 

たしかにカンプーさんの帳簿は、ときどき間違っていたり、理解に苦しむ部分があったりしましたが、彼に聞くと、「これはこういう意味だ」としっかり説明してくれます。

 

一見、帳簿だけ見ると、何か誤魔化しているようにみえるのですが、単にそれは彼の記述の不備があるだけで、意図的に誤魔化しているわけではないことが分かります。

 

(カンプーさんの帳簿。豆代をどの村にいくら支払ったかがメイン。ただし、たまに突然、鶏1羽という記述が出てきたりする。)

 

この関係ができて初めて、焙煎業社Aのような人たちが、いかに農家の内部の事情を知らないで、農家を非難しているのかが分かりました。農家の事情をよく知らなければ、たしかに彼らはすぐに金を要求してくる嫌な奴らとしか見えないでしょう。

 

話を戻します。結局、この焙煎業者さんは、ウアンさんたちをよく思っていないようで、まったく別のルートから農民を集結させようとしていました。しかし、ATJ側は、まずはウアンさんたちをカウンターパートにしたいという強い思いがありました。

 

そこで、この焙煎業者さんと組むことはせず、当初の予定通り、ウアンさんたちと会って、詳しく事情を聞いて、彼らの力を使って農家を集めることにしたのです。

当初、この焙煎業者の話を聞いた後、わたしたちのコーヒー事業は本当にうまくいくのか不安になることもありました。ウアンさんたちに会う前に、さまざまな可能性を議論して探っていたのです。

 

しかし、実際にウアンさんに会ってみると、農家を集めるのなんてわけないと言わんばかりに、数日後に、旧JCFC傘下の9村の組合長を招集しました。ウアンさんによれば、この焙煎業者は旧JCFCの協力者であった都会に住むA氏を通じて農民を集めていたようですが、農家は都会の人たちがいうことをあまり信じていないので、話半分で聞いていたので、ほとんど集まらなかったということのようです。

 

(このとき集まった農家の方々)

 

 

結局、今回の農家の再集結の顛末を振り返ると、農家を招集できる実質的なキーパーソンであるウアンさんにまず話を通すことが重要だったということです。わたしたちのやり方は、あくまでゲリラ戦。上からパラシュートで村に降りて人を集めるようなトップダウン型の組織作り(村ごとに分けて入り込み、村ごとに農家を集めてもらう)ではなく、あくまで農家の横のネットワークを使って、人を集めるというものです。

 

このため、ウアンさんとの関係が薄い村の人たちは参加しませんが、逆に比較的仲の良い人たちは集まるのです。私たちの最初の出発点は、このネットワーク型の組織作りです。しかし、このネットワークは、利点もあれば欠点もあります。その後、この欠点があらわになるのですが、その話はいずれ行うことにしましょう。

 

 

リターン

3,000


■ドリプロメンバーからのサンクスメール

■ドリップパック

支援者
13人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年6月

10,000


■ドリプロメンバーからのサンクスメール

■ティピカ 中煎り 豆

■ティピカ 深煎り 豆

■生産者との交流会・講演会へのご招待

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年6月

30,000


■メンバーからのサンクスメール

■ラオスティピカ・ラオスティピカピーベリー・ラオスロングベリー飲み比べセット

■生産者との交流会・講演会へのご招待

■ドリプロ5期報告会へのご招待
(アフターパーティーは除く)

支援者
4人
在庫数
15
発送完了予定月
2016年6月

50,000


■メンバーからのサンクスメール

■ラオスコーヒー5種類セット「ラオスティピカ・ラオスティピカピーベリー・ラオスロングベリー・ラオスロブスタ・ラオスカティモール」

■生産者との交流会・講演会へのご招待

■ドリプロ5期報告会へのご招待
(アフターパーティーは除く)


支援者
3人
在庫数
7
発送完了予定月
2016年6月

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