二度と戦争を繰り返さない。60年安保闘争参加者の声を後世へ

引き続きの温かいご支援本当にありがとうございます。

本日は、安保闘争を体験したメンバーの体験記をご紹介させていただきます。

I.Yさん（81歳女性）

怒りの炎を燃やし共にスクラムを組んだ学生達は、その後どう生きたか。壮大なゼロの朝、去って行った同志達は、その後、何を成し遂げたか。それぞれが夢破れ、次の夢を結ぶに多くの時間を必要とした。

国立大学の多くの学生は、教授の尽力で処分が解かれ大学にもどった。その後弁護士になり、学者になり、ある者は起業して道を開き、時代精神を伸ばして来た。大学で助手として一生を貫き、若い世代と組んで、変革者として生き続けた者も多い。しかし6月19日朝、別れた多くの学生達は、日本の津々浦々の職場で次の夢を探して働き続けた。“安保の暴徒”という宣伝や差別に見舞われたことも度々であった。

私は、肉体労働の汗によってはじめて覗き見ることの出来る世界も知った。汗によって少しずつ磨いてもらった。