染色業者らの信仰を集めてきた江戸時代前期作の秘仏で、熊谷市指定有形民俗文化財の愛染明王(あいぜんみょうおう)像が21日、同市下川上の下川上自治会館で1年半ぶりに開帳される。同会館隣にあり、愛染明王像が本尊の宝乗院愛染堂を修理するための寄付も呼びかける。

 

 愛染堂は江戸時代中期の1726年に建てられた。「愛染」と「藍染め」の語呂合わせから、かつては熊谷周辺や群馬県の染色業者らの参拝でにぎわったという。染色業界が次第に下火になるにつれ、お堂もさびれ、2008年に屋根の一部が崩落するなど、傷みが激しい。

 

 お堂を修復するため、市民有志が「愛染堂保存修理委員会」を結成し、500万円を目標額にインターネットで資金を集めるクラウドファンディングで29日まで寄付を募る。21日には縁日もあり、タイカレーやクレープなどの販売ブースが立つ。特製の「愛染チョコ」も売られ、収益はお堂の修理費に充てる。午前11時から近くの星宮公民館で深谷市文化財保護審議会の荻野勝正会長が、群馬県富岡市世界文化遺産富岡製糸場」の初代場長尾高惇忠(おだかじゅんちゅう)と愛染堂との関わりについて講演する。

 

 同委員会の横田透さんは「貴重な文化遺産を守る取り組みをぜひ応援していただきたい」という。愛染堂修理のクラウドファンディングについてはhttps://readyfor.jp/projects/6481別ウインドウで開きます。問い合わせは横田さん(090・9801・7815)。

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