ご報告

大変ご無沙汰しています。

少し長くなります。

 

晋のことでは皆様には、大変お世話になりました。

この一年、様々なことが起こり心休まる時がなく、

晋と互いに寄り添いながら走り続けていました。

 

更新しなければと思いながらも

なかなか手を付けられませんでした。

 

晋は8月中旬、コロナ陽性となり保健所の指示による病院へ入院。

その後、重症化し阪大のICUに緊急搬送。

コロナの悪化というより、

昨年治療を受けた腫瘍からの肺への転移が進行して、

コロナの炎症がブーストとなり、重篤な状態に。

 

ICUのチームのみなさんの手厚い治療のおかげで、

一時は状態も安定した時もありました。

しかし気管切開と呼吸器の装着で会話は出来ず。

LINEのやり取りで会話をするという日々。

 

10月に入り、担当医師から治療を尽くしたが

今の状態を維持することが難しいとの報告。

終末期に入ったことを告げられました。

 

つらくて信じられなくて、奇跡が起きることを願いながら、

色々な可能性や方法を探りましたが見つかりませんでした。

 

先日、家族と残された時間をどう過ごすのかを

考える時期に入ったとお話しがあり、

コロナ禍もあり面会もできない病院より、

緩和ケアを中心にした終末期の患者を

受け入れてくれるホスピスを紹介されました。

 

今、ボク達は日々何が正解か分からないまま

色んな選択を迫られています。

 

ただ今は少しでも一緒に過ごしたい。それだけです。

 

先生からはICUに緊急搬送された状態から考えると

今が奇跡に近いと伺いました。

 

晋の底力に、これはもしかしたらボク達に

覚悟する時間をくれているのかも。

と考えますが覚悟などできる訳もなく…。

 

心の持ちようをどうすればいいか分からないまま

日々を送っています。

正直頭がおかしくなりそうです。

ギリギリで保ててるのは晋の生きる力を

目の当たりにしているからかも。

 

今日22日は晋の23歳の誕生日です。

どうか無事に迎えられるよう、

一つでも歳が重ねられるよう祈っています。

 

悔やむべきはコロナ渦で

どんな状態であっても面会が思うようにできないことです。

 

現在は幸い患者と家族に寄り添って考えていただいている担当医と

看護師長の人間味ある対応で

週2日の面会をいただいていますが、やはり毎日は叶いません。

転院となると面会自体が難しいようです。

 

急性期の病院のため、この状態での転院は不安でしかないですが

社会的な役割を持った病院からの転院は仕方ないと思っております。

 

ただコロナは罹患した者だけではなく、周りの者にも

悲しみをあたえます。

 

国によって決められたシステムも疑問ばかりです。

 

直接触れる医療従事者の方々に話を聞いても

正確な答えはなく、戸惑いながら日々を送っている方も多くおられます。

どうか一人一人の患者とその家族にもう少し寄り添った

考えを持ってくれたら…。

 

どれほどの方がこの文章を読んで頂けているかは

こちらでは判断できませんが

よろしければ返信いただければ、心の励みになります。

 

長い間更新もせずわがままなお願いですが

よろしくお願いいたします。