8万食の給食でスラム地区の不登校のエイズ孤児をゼロにしたい

8万食の給食でスラム地区の不登校のエイズ孤児をゼロにしたい

支援総額

1,257,000

目標金額 1,000,000円

支援者
74人
募集終了日
2015年1月9日

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2014年11月15日 17:14

セチャバセンターができるまで(2)

7. 遺された子どもたちと

 

        


トンビの家には、幼いエイズ孤児が2人遺されました。
ザンジレの子どものブリジットと、トンビの子どものンポです。

    


この時、トンビ一家への支援者は、全員が友人と他のタウンシップのサポートグループの仲間としての立場で、行政やNPOといった機関は一切関与していない状態のままでした。
でも、支援の輪は広がっていたので、葬儀や孤児への生活費の緊急支援は取り急ぎ確保することができました。

そしてエマプペニの隣にあるスクウォッターキャンプのヴァセロナに住む、トンビのもう一人の妹のタンディ(内縁の夫と、3人の娘との5人世帯)が、トンビ宅に一時的に戻って孤児2人の世話をしていくことになりました。
まだ緊急事態のため、タンディの子どもたちも含めて、子ども達はヴァセロナとエマプペニを数日ごとに往復する生活です。

ヴァセロナで一緒にタンディ一家と一緒に住むことが提案されましたが、ンポとブリジットの2人、特に男の子であったンポは亡くなった母親とおばあちゃんの思いでのある地と、慣れた学校からの転向を拒否。
ンポは「男である自分がこれからはこの家を守っていくんだ」と、何度も主張しました。

この段階では、タンディの夫はヴァセロナでの生活を希望していました。

最終的に彼らがどこで暮らすかの決定は先送りするかたちで、まずは祖母が手続きの途中であった、ザンジレの孤児ブリジットの養子手当の手続きの扶養義務者変更の手続きと、トンビの孤児ンポの養子手当の手続き、孤児たちの学費免除の手続きなどを、タンディが行っていく過程を、ニバルレキレではサポートしていきました。

経済基盤ができるまでの食糧支援も適宜行いました。
中断されていた緊急時のフードパーセルも、齟齬のあった団体との和解の話し合いをして再開する交渉をタンディと一緒に行いました。

トンビたちの孤児をケアすることになったタンディ自身も、姉2人と母親を立て続けに失い、孤児2人までも抱えた遺族としての心理ケアが必要でした。

また遠からず、タンディたちにエイズ教育も行い、タンディの健康状態なども確認していく必要もありました。
タンディも私たちには体調不良を抱えているように見えました。

幸い、子ども達は仲良く過ごしていましたが、ブリジットがしばらく緘黙(言葉がでない・出さない状態)気味になったり、ンポの学業成績がどんどん悪くなり落第するところを、学校の校長先生との話し合いの場を持ち及第できるよう孤児のメンタル面への理解を求めるなど、孤児たちへの心理ケアも続けていきました。

ンポは何度も何度も、トンビのお墓へ行きたがりました。

孤児であるンポやブリジットと、タンディと、ニバルレキレでじっくりと話し合い、彼らの生活面での窮状や心理面がケアされるために、そしてトンビ達の遺した願いを叶えるために、コミュニティを変えていこう、そのためには彼らの暮らしを地域にオープンにしていこうという確認を行いました。

 

       


8. コミュニティを歩く

 

       

 

本来このような支援にかかわるべきなのは、ニバルレキレや私たちのネットワークである他のタウンシップのサポートグループのメンバーや友人といった、コミュニティの外で生活する者たちによる私的な人間関係よりも、コミュニティ内の行政やNPO、住民たちであることが望ましいのだと思います。

しかし実際には、なかなか彼らからの積極的なかかわりは受けられない状況が続きました。

しかし、サポートの過程を通じて何人もの地元の行政やクリニックのスタッフに出会い、トンビたちのような例がコミュニティにあふれていることを訴えていきました。

特にトンビの遺した家族は彼女の勇気を引き継ぎ、自分たちのことをオープンにしてくれました。
小山と一緒に、コミュニティの様々な人のところへ話をしにいってくれました。

それらの過程を通じて、行政やクリニックのスタッフと改めてゆっくりと話し合ったり、また近隣にはエイズ問題に関心のある人、子ども達のために何かしたいと思っている人、HIV陽性者であることを隠している人、エイズ孤児としてがんばって生きている子ども達にたくさん出会うことができました。

 

リターン

3,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ

支援者
45人
在庫数
制限なし

10,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ
●サポーターの方の働く福祉施設で作った手作りお菓子の箱詰め
●サポーター認定証(エイズ孤児の写真とメッセージ入り)

支援者
19人
在庫数
制限なし

30,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ
●サポーターの方が作成販売しているイタリア産オリーブオイルなどを使ったオーガニック石鹸(5000円相当)

支援者
9人
在庫数
制限なし

100,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ
●全国巡回した写真パネルの表にお名前を入れてセチャバセンターの壁一面を飾ります。

支援者
3人
在庫数
14

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