8万食の給食でスラム地区の不登校のエイズ孤児をゼロにしたい

8万食の給食でスラム地区の不登校のエイズ孤児をゼロにしたい

支援総額

1,257,000

目標金額 1,000,000円

支援者
74人
募集終了日
2015年1月9日

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2015年01月07日 18:26

子どもたちのお墓参り

 

 

皆さんこんにちは。

 

今日は仕事はじめの方も多くいらしたのではないでしょうか。

おつかれさまです。

 

今日は、とても前の出来事になりますが、ひとりのエイズ孤児とのお墓参りのことを書きます。

 

似たような体験をたくさんのエイズ孤児が経験する中で、一人一人の子どもが自らの力で笑顔を取り戻し、ときには苦しみながらも、その人生をがんばっているということを知っていただけたらと思います。

 

 

たて続けに叔母・両親・祖母を失った少年と墓地を訪問したときのこと。

 

少年はおばあちゃんが生きていた頃は、彼女から墓地へ行くことを禁じられていました。

 

少年が前を向いて生きていくしかない、そんな思いからのおばあちゃんの言葉だったのだと今では思います。

 

おばあちゃんが亡くなって数ヶ月後に、彼は同じように母を失った幼い従妹と一緒にお墓参りに行きたいと望みました。

 

一家の家長としてお墓をきちんと手入れしたかったのです。

 

近所に連れていってくれる人がいなかったので、私の友人に車を出してもらい、スコップなどを積んで、お墓に向かいました。

 

お母さんがHIVに感染している、親戚の少女たちも一緒に。

 

 

南アフリカでは、生前にきちんと手続きをしていないと、家族ばらばらに墓地に埋葬されることになります。墓地自体が別々な場合もあります。

 

点在する家族たちのお墓は、どれも大人の背丈ほどに茂った草に覆い尽くされていました。

 

どうしよう・・・子どもたちが途方にくれています。誰もが無言。

 

草をひっぱってみるけれども、まったく抜ける気配はなし。墓地に眠る家族の棺の方向へ

草は深く根をはっていました。

貧しい少年の家では、墓石を作ってもらうことは困難なので、お墓といっても土が盛られ、場所がわかるように鉄のナンバープレートがささっているだけでした。

 

スコップで根を断ち切るようにして、悪戦苦闘。数時間かけて少しずつ土が見えてきました。数時間かけて少しずつ、土盛りのお墓に整えなおしていきました。

 

子どもたちは、じっと私たち大人の様子を見守っています。

 

小さな子は飽きて虫を追い、駆け回りだしている。

墓地の中での不思議な風景。

 

お墓が整ったことを丁寧に確認すると、少年と私たちは汗をぬぐいながら無言でうなづきあいました。

 

その瞬間襲ってきたのは、強烈な哀しみと、やるせなさ。

 

広大な墓地をどんな気持ちで幼い子ども達は訪れているのだろうか。

 

そのとき一家の大黒柱となった少年は、まだ13歳でした。

 

 

 

南アフリカのエイズ孤児の数は2011年の統計で210万人。

減少の兆しは見られていません。

 

HIVに有効とされる治療薬を貧しい人も公立病院でもらえるようにはなりましたが、HIVに感染しているかどうかは検査して初めてわかるものなので、いつの間にかエイズを発症して、手遅れになってしまう人もまだまだ多い状況です。

 

南アフリカのいろいろな場所で、お墓を訪れるのが子どもだけ、という風景があるのです。

あるいは、お墓参りはまったくしないまま、親の死を乗り越えようとしている子ども達もたくさんいます。

 

 

辛くても、どれだけ悲しくても、いつまでも亡くなった親にしがみついていては、子どもたちの人生は壊れてしまいます。

 

しっかりと悲しんだ後は、少しずつ親の死を受け入れて、そして子どもらしく生きる時間を取り戻していかなければなりません。

 

周囲も優しくするばかりではなく、生きていく術を伝えるために厳しさを持つこともときに必要です。

 

親のエイズ死を乗り越えていくのは本当に大変です。

 

その子どもを引き取った里親も孤独や戸惑いの中で、日々試行錯誤しています。

 

だからこそ、それを支える地域の力が必要とされるのだと思っています。

 

語り合っていくことが大切なのだと思っています。

 

 

少年の住む地区はセンターのあるエマプペニ。

 

「住民の手による、孤児のためのプロジェクトを作ろう」

 

そういう地域の有志の声に寄添う中で、このプロジェクトで紹介しているセンターは誕生しました。

 

少年がお墓参りにいった時期と重なります。

 

 

 

給食から始まる、エイズ孤児のケア。

 

 

毎日給食を作り続け、子どもたちがやってくるのを待つ。

 

一緒に過ごす。

 

子どもたちの家へ行く。

 

学校へ話し合いに行く。

 

それを繰り返していくなかで、子どもたちに少しでも前に進んでもらえるように。

 

彼らの人生に気をかけている大人たちがいることに気づいてもらえるように。

 

日々は悪戦苦闘です。

子どもたちの中には、やんちゃな子や荒れている子もたくさんいます。

 

でも彼らもセンターに通い続けてくれていること。

 

それに感謝しながら、一人でも多くの子が自分の人生を大切に生きていく力を持てるよう、活動を続けて行きたいと思います。

 

 

3000円が一人のエイズ孤児の1ヶ月を支えてくれます。

プロジェクトの100万円を多くの方の支えで達成させることができました。

金曜日がこのプロジェクトの最終日です。

 

それまでに、より多くの方からご支援いただくことで、活動を充実させていきたいと思っています。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リターン

3,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ

支援者
45人
在庫数
制限なし

10,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ
●サポーターの方の働く福祉施設で作った手作りお菓子の箱詰め
●サポーター認定証(エイズ孤児の写真とメッセージ入り)

支援者
19人
在庫数
制限なし

30,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ
●サポーターの方が作成販売しているイタリア産オリーブオイルなどを使ったオーガニック石鹸(5000円相当)

支援者
9人
在庫数
制限なし

100,000


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●エイズ孤児の描いたイラスト入りサンクスレター
●アフリカンビーズのレッドリボンバッジ
●全国巡回した写真パネルの表にお名前を入れてセチャバセンターの壁一面を飾ります。

支援者
3人
在庫数
14

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