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達成

イリオモテヤマネコも狩りに立ち寄れる水生昆虫「保全池」プロジェクト

高相徳志郎

高相徳志郎

イリオモテヤマネコも狩りに立ち寄れる水生昆虫「保全池」プロジェクト
支援募集終了日までに集まった支援金をプロジェクト実行者は受け取ります(All-or-Nothing方式)。支援募集は1月31日(月)午後11:00までです。

支援総額

1,212,000

目標金額 1,000,000円

121%
支援者
64人
残り
13日
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支援募集終了日までに集まった支援金をプロジェクト実行者は受け取ります(All-or-Nothing方式)。支援募集は1月31日(月)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

▼はじめに 〜私たちについて〜

 初めに本プロジェクトの母体である「西表在来植物の植栽で地域振興を進める会」について紹介します。この会は集落の周りに在来植物を植えて地域住民と観光客に楽しんでいただくこと、また子供達に地域の植物を学んでもらうことを目的に、2013年に設立されました。主に地域住民を中心とした活動ですが、ボランテイアの参加も歓迎しています。在来植物の植栽のほか、植栽に適した植物を見い出し、栽培実験も行っています(西表庵植物園)。一方、西表島に在来する水生昆虫の生息状況の悪化に危機感を抱く愛好家、研究者の皆さんと出会ったのを機に、2017年より休耕田を池にする活動もスタートさせました。現在は研究者の指導の下、池造成を含めて水生昆虫の保全も主要活動の一つとしています。また、2019年よりウミショウブ藻場の保全活動も進めています。会の活動は主に助成金に拠ってきましたが、これまで13団体から15回の助成を受けています。

                               これまでの活動の詳細

▼今回のプロジェクトを立ち上げた背景

 本プロジェクトには前身があります。

 2020年に呼びかけを行ったクラウドファンディング「イリオモテヤマネコを絶滅の危機から守りたい」です。このときは残念ながら不成立でしたが、その趣旨は今回のプロジェクトの重要な土台として受け継がれています。

 イリオモテヤマネコは西表島を代表する野生生物ですが、棲息数は100頭前後といわれ、何年も前から絶滅の危惧が叫ばれてきました。減少が心配されこそすれ、数が増えたという話は聞いたことはありません。従来の保護対策では、交通事故防止のための道路沿い草刈り、ドライバーへの注意喚起等が行われてきましたが、どちらかと言えば消極的な取り組みです。目立った成果が上がっていない現状を鑑みると、より積極的な保全活動(数を増やす可能性のある活動)を展開していくことが急務であると考えます。

 島内にはかつて多くの水田があり、さまざまな野鳥が羽を休める場所になっていました。これらの鳥は他の小動物とともにヤマネコの狩りの対象でした。かつての水田で農家の人が通いにくい場所の多くは、現在、使われないまま休耕田になっています。そこで、休耕田に池を造成することで、この池をヤマネコの狩場として保全に貢献できると考え、前プロジェクトを計画しました。対馬ではツシマヤマネコの保全に配慮した稲作が行われていますが、これと類似の活動です。併せて、造成池を水生生物の保全にも活用しようという内容でした。

 

西表島と会の活動エリア

 

 前回のクラウドファンディングでは直接のご支援が多数あり、これを基に2021年3月、西部エリアに池を二つ造りました。一方は約10m×10m、もう一方は約18m×20mの方形です。これらの池ではすでに多数の昆虫が生息し始めています。

 今回のプロジェクトでは、具体的な成果が出始めた水生昆虫の保全についての取り組みを活動の大きな柱としていますが、前回に引き続きヤマネコと水生昆虫の両者が重要な保全対象であることに変わりはありません。

 池は山地沿いの湧水域の休耕田に造りましたが、この場所は私有地であり、保全活動を継続するには借地料を支払わなくてはなりません。また、生息調査を継続するための資金も必要となります。これらの課題を解決するため、再度クラウドファンディングに挑戦することにしました。ご支援の程どうぞよろしくお願いいたします。

 

保護池1:2021年3月撮影(造成直後)

 

保護池2:2021年8月撮影(造成5か月後)

 

▼私たちが取り組む3つのテーマ

1)希少水生昆虫の保護

 西表島にはかつて低湿地が広がり、水田といえば水牛が耕起するような泥深い湿田がほとんどで、多くの水生昆虫が生息する国内でも屈指の湿地性生物の楽園でした。しかし、1990年台から水田の圃場整備とそれに伴う乾田化等による環境の変化が急速に進行し、水生昆虫の生息環境が激減してきました。また、近年の調査では西表島でも水生昆虫に大きな被害を与えている農薬の使用による水域の汚染が確認されています。さらに、ティラピアなどの外来魚の導入も水生昆虫の生息には脅威となっています。

 その結果、かつては島内で普通に見られた水生昆虫の多くは絶滅か、絶滅が危惧される状況になりました。例を挙げると、国の「種の保存法」で指定されているリュウキュウヒメミズスマシ(竹富町の自然環境保護条例でも特別希少種、環境省レッドリストCR)は西表島では絶滅しました。やはり「種の保全法」で指定されているフチトリゲンゴロウ(国内最大のゲンゴロウ、環境省レッドリストCR)も残念ながら島内から姿を消しました。前者は2018年までは生息が確認されていました。後者は1990年台には絶滅したと推測されます。ほかにも、かつて島内で普通に見られた種で近年極端に減少している種として、マダラアシミズカマキリ、コガタガムシ、トビイロヤンマ等、多数が挙げられます。

 危機的な状況になってしまった西表島の水生昆虫ですが、絶滅・減少の要因を解消することにより、生息の復活が期待できます。プロジェクト立ち上げの背景で述べましたように、私たちは効果的な対策として、湿地(休耕田)に池を造成しました。この池は山地に接した湧水域にありますが、重機を用いてゲンゴロウ類などが生息できる深さにしています。造成池では既に、絶滅が危惧されている水生昆虫が飛来し始め、トンボ類では、リュウキュウベニイトトンボ、コシブトトンボ、リュウキュウギンヤンマ等が、水生甲虫では、トビイロゲンゴロウ、コガタガムシ等の生息が期待できます。さらに希少水生植物の生息も期待されます。

 

 

 

 

 

 

 

 西表島内での生息地が数カ所しかなく、自然の飛来定着が難しい種類については、島内での遺伝的変異の有無を確認した上で問題がない種については導入を行い、造成池を安全な避難地として機能させる予定です。将来的に活動の規模を拡大するために、定期的な観察のもと、造成池の環境変化、水生昆虫の定着の様子などを研究者、愛好家の協力で進め、結果を当会のホームページで紹介します。

 

2)イリオモテヤマネコの狩場での継続観察

 イリオモテヤマネコは、ここ数年来、交通事故死の増加が深刻な問題となっています。先頃、西表島が世界自然遺産に登録されたことから、観光客の来島は今後ますます増えることでしょう。それに伴い、さらなる交通事故被害が危惧されます。

 実際にヤマネコは道路で、また集落内でしばしば目撃されています。当プロジェクトが活動の舞台とする造成池では、この池の堤にヤマネコが通れる小道をつなぐ整備を進めています。この小道を利用してヤマネコが山地から造成池を訪れ、山に戻る可能性を考えてのことです(ヤマネコが湿地内を長い距離を移動することはないようです)。

 ヤマネコは自身のテリトリーを餌を捕りながら巡回する習性があるので、遅かれ早かれ、造成池を狩場として利用するのではないか。また、造成池の堤を除き湿地全域が草丈のある植物で被われ、狩りには適さない環境のため、堤の存在は狩りの成功確率を各段に上げるのではないか。造成池で鳥、カエル、ヘビ、エビ、カニ等の豊富な餌にありつけると、ここでの滞在時間が長くなり結果的に交通事故の減少につながるのではないか。これら一連の推測を「観察の継続」を通して立証できたらと期待しています。

 

    ヤマネコ交通事故防止のための注意喚起                   西表島郵便局の駐車場に現れた仔猫 

 

  観察の方法として造成池にライブカメラと自動撮影カメラを設置し、ヤマネコの出現を随時確認します。出現の確認後は、映像から鳥、カエル等の狩りの対象を調べますが、池を訪れるリュウキュウイノシシ(湿地に頻繁に現れます)、ヒトの影響も調べる予定です。また、どのようにすればヤマネコが訪れやすいか、池を利用しやすいかを、専門家の助言を受けながら検討します。すでに、「造成池の一部を浅瀬にして、ヤマネコの狩りの対象となる水鳥が訪れやすくすると良い」という助言を受けています。

 ヤマネコの出現が確認された後には、地域の児童・生徒に観察、調査に加わってもらう計画もあります。ライブカメラでヤマネコが訪れる様子、採餌の瞬間を発信できると期待していますが、当会のホームページでも映像を公開します。

 

3)造成池の維持

 造成池の深さの維持、適度な除草のほか、池を囲む堤、池へのアクセス小道の点検・整備も行います。今年は少雨で島内の溜池の水位が下がり、生態系に深刻な影響が出た池があります。当プロジェクトでの造成池は、これまで水位が下がっていませんが、アクセス小道の整備を湿地にそそぐ小川を造成池へと導く作業と同時に進めることで将来に起こるかもしれない渇水問題に対処します。

 当プロジェクトの活動については保護池の造成が済んでいますし、私有地の使用許可を得ていますので、活動のための手続きは特に必要としません。 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

池造成の拡大よる持続可能な保全活動へ

 将来的にできるだけ多くの休耕田等に保護池を増設しようと計画しています。実現すれば、島全域で水生昆虫の多様な生息場所が確保されることになります。同時に、西表島で姿を消してしまった種の再生活動も規模を拡大して進めていきます。かつての昆虫相を取り戻す試みです。現在、当プロジェクトでの造成池と以前に造った東部の二池と西部の一池において、池の環境変化、生息する水生昆虫相の変遷を定期的に調べていますが、この調査をもとに今後造成する池で多様な水生昆虫相を効果的に維持できるようにします。

 ヤマネコについては、池の造成が生息域の質の向上につながることを期待しています。ヤマネコが造成池を狩場として恒常的に利用している確固とした映像を得て、池の造成が積極的な保全活動(頭数を増やすための活動)として認められることを目指します。その上で、池の造成がヤマネコを絶滅から救う有効な手段であると積極的に広報し、併せて、池の増設のための準備を進めます。少なくとも過去20年間、ヤマネコの個体数が増えていませんので、池造成の活動をヤマネコの積極的保全への一歩にしたいと考えています。

 

児童・生徒らが参加する観察会も実施

 当プロジェクトでは、地元・県外を含む島外の児童・生徒を対象とした水生昆虫(水生生物)の観察会を実施しますが、観察会をより多く実施できるように組織づくりと観察プログラムの充実を図ります。ヤマネコについても、ライブ映像、撮影された映像が学校・社会教育で用いられるように工夫をします。特に、児童・生徒に生物に親しんでもらう、学んでもらう場を提供することは重要と考えています。

 環境悪化による水生昆虫の生息危機について述べてきましたが、水生昆虫の絶滅の最後の引き金は、悪質な採集家によることが多いそうです。当プロジェクトでは、この様な事態を避けるため、地域住民の協力を得て竹富町自然環境保護条例が遵守される様に配慮します。児童・生徒を対象とした観察会では稀少種は観察のみとして、観察後は池に戻すことにします。

 

                                 「編集協力/腰本文子」

 

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リターンの項「野外観察等のアクティビティ」の説明

1)会が進める活動地の見学:

 水生昆虫・ヤマネコ保護池、ウミショウブ保護柵、海岸原風景回復地、県道沿い植栽地の見学です。ウミショウブ保護柵は陸からの説明となります(服装の用意がある希望者には柵内で観察して頂けます)。通年で予約可能です。  

 

2)マングローブ植物の観察:

 西表に生息するマングローブ植物の形態を主とした紹介です。二つの観察地から選んで頂きます。船浦湾を希望された際は足元(時間帯によっては膝まで)が海水でつかります。陸からの観察を希望される際は干立周辺での観察となります。通年で予約可能ですが、花、果実等が観察できない時期があることをご理解ください。

 

 

3)ウミショウブの開花観察:

 ウミショウブの開花を観察して頂けます。2022年、2023年の開花予想日(6月から9月の間で基本的には月1回)をそれぞれの年の1月にウェブサイト等でお知らせします。各月の開花日は1日だけか連続する2日です。確立の高い日を挟んで予想は3-4日ほどの幅を持たせますが、開花前日に確実な情報を提供できます(滞在等に余裕をお持ちのグループにお勧めです)。観察は正午近くの時間帯となります。観察場所は二か所から一方を選んで頂きます。美田良海岸のウミショウブ保護柵(32m四方)へは駐車場から5分でアクセスできますが、花は多くはありません。島の東北端の野原崎では壮大な景観が期待できますが、駐車する場所から20-30分、サンゴのかけらの上を歩かなければなりません。ひざ上ほどの海水での観察となります。  

 

4)祖納海岸での植栽ボランテイア:

 祖納集落内にある海岸(長さ300m程)での活動です。海岸の半分では、外来植物を駆除し在来海浜植物を植えることによって原風景が回復しました。残りの海岸で多様な在来植物が生える散策地を計画しています。外来草本の駆除が作業となります。用具は準備いたします。日本で最大のオキナワウラジロガシの果実(どんぐり)、ヤマネコ足跡のペーパーウェイト等を進呈いたします。通年で予約可能です。  

 

5)ヤマネコ足跡のペーパーウェイトづくり:

 用意した粘土をこねて延ばした後に、ペーパーウェイトの型を抜いて頂きます。つくって頂いた作品は、乾燥後に窯に入れる必要がありますので、後日に郵送でお届けすることになります。素焼きと本焼き、いずれもご希望して頂けます。お一人6個までお送りできます。通年で予約可能です。

 

 

■野外観察は会長が案内いたします。ペーパーウェイトづくりは他の会員が説明する場合があります。

■各アクティビティは1-2時間程です(移動時間を除く)。

■一枚の予約券で1-5名、ご利用いただけます。小学生以上のお子さんを対象にしていますが、小さなお子さんについては保護者でご判断ください。

■基本的にはレンタカー等を用意して頂くことになります。

プロジェクト実行責任者:
高相徳志郎(西表在来植物の植栽で地域振興を進める会)
プロジェクト実施完了日:
2022/01/31

プロジェクト概要と集めた資金の使途

プロジェクトの活動母体と賛同者によるイリオモテヤマネコと水生生物の保全活動  ◉事業費 ヤマネコ狩場兼水生昆虫保護池の借地料(10年間):400,000円、 水生昆虫増殖・モニタリング調査(西表島絶滅種の導入経費、ライブカメラ、自動撮影カメラ設置代を含む):310,000円、 造成池、アクセス小道の保守点検、修繕:80,000円  ◉返礼品(郵送料を含む)、手数料:210,000円

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
会の運営資金から調達

プロフィール

高相徳志郎

高相徳志郎

西表在来植物の植栽で地域振興を進める会は2013年に設立されました。会の目的は、在来植物の植栽とこの普及、 植栽植物の探索 、在来植物の植栽による地域振興への貢献です。会代表の西表島での学術的活動・履歴につきましては総合地球環境学研究所のサイトをご参照ください。

リターン

3,000


ペーパーウェイト(1)

ペーパーウェイト(1)

ヤマネコ足跡のペーパーウェイト、素焼き(直径45㎜-厚さ10mm、ニス塗り)と本焼き(直径42mm-厚さ6mm)の1セットを進呈いたします。実際の足跡を型にし、西表の粘土を使用しています。

支援者
19人
在庫数
281
発送完了予定月
2022年2月

5,000


ペーパーウェイト(2)

ペーパーウェイト(2)

ヤマネコ足跡のペーパーウェイト、素焼き(直径45㎜-厚さ10mm、ニス塗り)と本焼き(直径42mm-厚さ6mm)の2セットを進呈いたします。実際の足跡を型にし、西表の粘土を使用しています。

支援者
17人
在庫数
183
発送完了予定月
2022年2月

10,000


野外観察会等(1)

野外観察会等(1)

観察会等のアクティビティ(プロジェクト本文の末尾を参照ください)からご希望される一つに参加して頂けます。
ご参加には事前のご予約が必要です。
ご参加の権利期間は成立後からから1年間です(コロナ等の状況で延長の可能性があります)。

支援者
20人
在庫数
30
発送完了予定月
2022年2月

30,000


野外観察会等(2)

野外観察会等(2)

観察会等のアクティビティ(プロジェクト本文の末尾を参照ください)からご希望される二つに参加して頂けます。
ご参加には事前のご予約が必要です。
ご参加の権利期間は成立後からから1年間です(コロナ等の状況で延長の可能性があります)。

支援者
4人
在庫数
26
発送完了予定月
2022年2月

50,000


野外観察会等(3)

野外観察会等(3)

観察会等のアクティビティ(プロジェクト本文の末尾を参照ください)からご希望される二つに参加して頂けます。
ご参加には事前のご予約が必要です。
ご参加の権利期間は成立後からから1年間です(コロナ等の状況で延長の可能性があります)。

支援者
6人
在庫数
15
発送完了予定月
2022年2月

プロフィール

西表在来植物の植栽で地域振興を進める会は2013年に設立されました。会の目的は、在来植物の植栽とこの普及、 植栽植物の探索 、在来植物の植栽による地域振興への貢献です。会代表の西表島での学術的活動・履歴につきましては総合地球環境学研究所のサイトをご参照ください。

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