【残り５日！】アメリカ合衆国調査より～スキンケア傾向の違い～

海外へ展開のプロジェクトを行うにあたり…

 

その国の気候や人種、人々が送る生活習慣によって、スキンケアの傾向は変わります。海外へスキンケアに関わる商品をお届けするにあたり、肌色、肌質、趣向など…しっかりした事前調査が必要です。

 

今回は、アメリカでのマーケティング調査の進行状況について、ご紹介いたします。

アメリカ合衆国では、シードクリームに使われているSHQ-1の原料「ハイドロキノン」が、長年しみの治療薬として医療機関では処方され、人々の間でもよく知られています。

 

FDA(Food and Drug Administration)　日本でいう厚生労働省のような機関があり、食品や薬品、化粧品等に含まれる原料成分等、流通する商品については管理が徹底しています。

 

スキンケア化粧品については、肌全体を白くする…というよりもポイントケアの意味合いで、アメリカ合衆国にもしみを消すアイテムとしては「corrector(コレクター)」 　“spot corrector”　という名前で多く見られます。

 

アメリカ合衆国でも引き合いのあるSHQ-1クリームですが、その背景としては

統計からも読み取ることができます。

 

統計調査からは人種グループによって消費の動向、趣向の特徴を数値によって把握ができるのですが、そこで興味深かったのは、アジア系アメリカ人についてのレポートでした。

 

米国の中でアジア系アメリカ人が占める人口比率は6％ほど。

しかし人口の増加率が他の人種と比べると最も急激に増加していることから、消費傾向についても注目がされているようです。

 

アジアと一言でいっても、中国、インド、フィリピン、ベトナム、日本…多くの国々にルーツを持つ方々が含まれます。

 

特徴としては、アジア系アメリカ人の方々のスキンケアに対する関心がかなり高い事がわかりました。

 

アメリカ合衆国人口全体の、スキンケア商品に対する消費率の平均値を100とすると、アジア系アメリカ人のスキンケア商品に対する消費率は170%。70%も多い事が判明。

（一方、メイクアップコスメに対する消費については、平均値＋7%のみ。平均値とそれほどの差はありません。）

 

美容・健康関連商品の購買傾向も特徴が出ています。

 

人種に限らず女性が購買頻度、金額も多く使うカテゴリではありますが、

ミレニアル世代（18～34歳）女性世帯主は、スキンケア商品の購入頻度が米国全体の女性の購買頻度の平均値よりも26%多く、消費金額においては全体平均値を77%上回ります。

（次に続くのが香水(＋14%)、生理用品(＋13%)、等…）

 

口腔ケア、ヘアケア、ビタミン剤等々…品目が数ある中、それぞれを平均値と比べてみても、アジア系アメリカ人女性はスキンケア商品が最も消費頻度、購買金額が高いという結果でした。

 

“Beauty is only skin deep”

- 美貌も皮一重 -美しさはうわべだけだ(表面上の価値しかない)、ということわざがありますが、“Beauty is more than skin deep”と揶揄される程。

 

アジア系アメリカ人にとっては、見た目の美しさ、特に素肌の美しさはそれ以上の価値を持っているようだと解釈がなされているようです。

 

その分、肌の状態に対する悩みを持つ方、素肌のケアに重きを置き、気をつかう方がこのグループには多くいらっしゃるということも表していると考えます。

 

このような結果から、米国についてはアジア系アメリカ人の方々へ焦点を当て、更に調査を進めていく予定です。

一つの国を対象とした場合でも、そこにはどのような方々が住まれ、どのような生活習慣を持ち、どのような消費傾向（何を求めているか）を把握する事で、私達の商品を必要としている方々のもとへベストな形でお届けすることができます。

 

このような海外の方へも、実用的な形でお届けができるよう現在取り組んでいるプロジェクトを成功させ、パッケージを海外向けにリニューアルしてお届けしたいです！

 

皆様応援の程、どうぞよろしくお願いいたします！

 

＜数値参考文献＞

Nielsen-ASIAN-AMERICANS: CULTURALLY CONNECTED AND FORGING THE FUTURE