プロジェクトの対象地域の1つである、大阪市西淀川区にはフィリピン雑貨店があります。

こちらの雑貨店は地域外国人の交流の場ともなり、店主さんは自ら子どもを育てる母としても活躍されています。

 

「初めて多文化共生センター大阪が、家に来てくれたとき嬉しかったよ。私は日本語が少ししかできなかったから、助けてほしいことがいっぱいあった。
子どものこととか色々わからないことばっかりだった。」

 

「それまで、子どものおたよりとかでわからないときは、周りにいるフィリピンの知り合いに相談してた。でも、プライベートのこととか言いたくないこともある。でも、ほかに頼れるとこはどこにもなかったから。」

 

各家庭に向かい、必要であれば一緒に手紙を読みます

 

私たちが大阪市淀川区、西淀川区で出会った外国人家庭は63家庭213名。そのうち40%が母子家庭です。

また、ある地域をみると、母子家庭率は80%以上に上り、10人のうち8人のお母さんが日本語もわからない中たった1人で子育てをしているという現状がわかりました。


調査を続ける中で、外国人ママたちはそれぞれ課題を抱えてることがわかりました。

 

保護者向けの相談会を設けましたが、何度開催しても参加者は数名しか集まりませんでした。

悩みを抱えているひとは多いはずなのに、なぜ相談会に来ないのだろう、相談会に足を運ぶのが難しい理由は何だろう。

 

店主さんは話します。

「よくポスターとかで、外国人向けの相談電話とか相談窓口の紹介あるでしょ?そういうのがあるのは知ってるけど、相談したことないよ。こんなこと相談して大丈夫かな?とか心配になって、なかなか利用できない人が多いよ。」


他の外国人お母さんたちにも、どうしてそうした機関に相談しなかったり、相談会に来ない理由を聞くと通訳を準備してくれていても、その場限りの相談は困る、日々困ることに出会っている。すぐに相談できる場所や人がほしいなどの声が数多くありました。

 

しかし、最も多い回答は「信頼している人に相談したい」というものでした。公共の情報が少しずつ多言語化されていますが、当事者の手元にそうした情報が届いていることはまだまだ多くありません。

 

なにより、彼らが本当に求めているのは身近に相談を聞いてくれ、寄り添ってくれる人や機関であることがわかったのです。

 

私たちはこのプロジェクトを達成し、63家庭213名の外国人世帯に家庭訪問を行い、子どもを学習支援教室につなげたり、各家庭に寄り添い、安定した生活を実現するためのサポートをおこないます。

 

「今、子どもが毎日楽しそうに学校にいってる姿をみると、あーよかったなって思う。あのとき、多文化共生センター大阪が家庭訪問に来てくれてなかったら、
子どもは今みたいに輝けていなかったかもしれないね。」

 

 

フィリピン雑貨の店主さん、いつも明るく迎えてくれます

 



どの子どもも将来輝ける可能性を持っています。

 

しかし、それをたったひとりのお母さんの力で導くのは簡単ではありません。

ひとりで孤立している外国出身のお母さんに確実に支援を届けられるよう応援よろしくお願いします。