「高校に行きたいっていう子どもがいるんだけど、、、」

 

ある日、学習支援員に電話がありました。

電話をかけてくれたのは、ある南米出身のお母さん。

 

「知り合いの子どもが高校に行きたいと言っている。

なんとかできないかな?」

 

詳しく事情を聞き、

一度高校進学を希望している子どもとお母さんに会うことにしました。

 

中学卒業後、家庭の事情から高校進学を断念していたAちゃん。

しかし、卒業から数年経っても、勉強したいという思いが消えることはありませんでした。

 

お母さんはたった一人でAちゃんを育てるため、朝から晩まで働きづめでした。

高校に行かせてあげたいと思っていましたが、仕事に追われる毎日のうえ、

日本語が十分にできないため、高校進学の資料などを読み理解することができませんでした。

また、当時の相談相手は同国出身者だったため、高校進学についての情報が乏しく、

Aちゃんを進学させる方法はないと考えていたそうです。

 

「わたし、高校に行きたいんです。

一度、進学を諦めましたが、やっぱり諦めたくないんです。」

 

外国にルーツを持つ子どもたちにとって高校進学は簡単なものではありません。

 

Aちゃんとお母さんの思いを受け、

私たちは相談機関へ一緒に行くことにしました。

 

担当の方たちと共に、どうすればAちゃんが高校に行くことができるのか考えました。それと同時に、学習環境を整えるために地域の方も協力してくれました。

高校入学に向けAちゃんは勉強に励み、周りも支えました。

 

 

 

合格発表の日、

Aちゃんの番号はありました。

 

あの日を思い出してAちゃんは話します。

 

「合格発表のとき、不安で仕方なかった。

高校に行きたいと思っていたけど、私には無理だと思ってたから。

 

番号を見つけたとき、涙が止まらなかったよ。

高校に行きたいって相談できて本当によかった。

あのとき相談できてなかったら、私は高校に行けていないと思う。

 

将来は言語を活かせる仕事をしたいと思っています。

簡単ではないと思うけど、私は1人じゃないからきっと頑張れます。」

 

 

子どもたちは誰でも輝ける可能性を持っています

 

 

外国にルーツを持つ子どもたちの中には、

高校進学を断念せざるえない子どもたちが多くいます。

 

外国出身保護者と日本社会との間には壁があり、

相談事があっても同国出身者間での相談に留まり、子どもの将来の選択肢を広げることができない背景があります。

 

夢を諦める子どもを少しでも減らせるように、

地域で子ども一緒に支える体制を強化するために、

このプロジェクトを達成する必要があります。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

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