【終了報告】クラウドファンディングをご支援いただいた皆さまへ
プロジェクト責任者の篠原です。クラウドファンディング「失われていくイタコ文化を後世に遺したい!写真集製作プロジェクト」にご協力いただき、誠にありがとうございました。みなさまのご支援もあり、無事、写真集『TALKING TO THE DEAD』を完成させることができました。
先日、印刷会社から実物が届きましたが、実際に実物を手に取ると、インクの匂いがふわりと漂い、幸せな気分になりました。紙の質感も写真の色味もよく、感無量という以外に言葉がありません。こうしてみなさまに写真集をお届けすることができ、本当に嬉しく思います。
既に実物がお手元に届いていると思います。もしお手元に届いていない方がいれば、住所間違いや不在だった可能性もあるのでご一報ください。
今回の写真集では、写真家の和多田アヤさんに素晴らしい仕事をしていただきました。イタコや霊場などの風景だけでなく、口寄せのためにイタコの元を訪れる人々の思いやイタコを成立させている日本人の霊魂観、宗教観を表現するという極めて難しいテーマでしたが、見事に表現してくれたと感じています。是非、和多田さんの美しくも表情豊かな写真を堪能いただければと思います。
また、写真集には宗教学者・評論家で知られる山折哲雄氏や上智大学グリーフケア研究所の所長を務めた島薗進氏、宗教ジャーナリストの鵜飼秀徳氏など、専門家による寄稿も載せています。それも、イタコとそれを生み出した東北の風土、日本文化をより浮き彫りにしたいと考えたからです。
一般的な写真集と比べて文字が多いと感じられるかもしれませんが、和多田さんの写真とあわせて、お読みいただければ幸いです。
なお、以下に収支報告についてまとめさせていただきます。
今回のクラウドファンディングでは、365万1000円のご支援をいただきました。目標金額を上回るご支援をいただき、改めて感謝申し上げます。
このうち、READYFORのシステム利用料40万1610円を引いた324万9390円が蛙企画に入金されました。
一方、主な支出として、印刷代、皆さまへの発送料、英文への翻訳代、撮影や取材のための出張旅費に、352万6196円を使わせていただきました。
内訳は、印刷会社(株式会社アイワード)への支払いに238万1500円(1000部)、発送料に19万3724円、翻訳代に30万円、出張旅費に65万972円です。
発送については、在庫の保管と発送を株式会社ナリッジ・クリエイションに外注しました。
足元の収支はマイナスですが、写真集の在庫を地道に販売していこうと考えております。もし写真集を取り扱いたいという方がいれば、別途ご相談ください。直販サイトも作らせていただきました(KAWAZU PROJECT ONLINE SHOP)。
https://kawazumedia.base.shop/
私は今回と同じような写真集を今後も出していくつもりです。同じように「消えゆくもの」「失われていくもの」に焦点を当てる点は変わりません。また告知しますので、その際はご協力ください。
以上、長くなりましたが、クラウドファンディングの終了報告とさせていただきます。ご支援、本当にありがとうございました!!
蛙企画 篠原匡