プロジェクト概要

親を亡くしてしまった子どもたちのために、

こころの支えとなるような童話を届けたい!

 

一般社団法人ビーオリーブ代表理事の小倉美奈子と申します。私は、福島県伊達市の出身で東日本大震災後、仕事を辞めてボランティア活動を始めました。毎月被災地を行き来する中で、親を亡くされたお子さんに出会ったことが童話を書くきっかけとなりました。絵本作家の高岡洋介さんや新進気鋭のグラフィックデザイナー、カトオヨオイチさんがご協力くださり、 童話を制作してきました。

 

子どもたちに親の愛情の深さをいつまでも感じられるような体験を、本を通して味わってもらえたら・・・。

 

(高岡洋介さんとカトオヨオイチさん

紙の繊維の大きさを測る道具で説明)

 

 

大震災の後、福島でのボランティア活動を通して、

童話の構想が浮かびました。

 

震災後、出身地の隣の相馬市の惨状を見て犠牲者のための灯籠作りをしたり、仮設住宅などで手芸講習をしたりする中、 社協や、市民協、福島レクリエーション協会と東京都レクリエーション協会、青年協議会、走馬会、亘理いちごっこクラブ、ETIC、相馬はらがま朝市クラブ、浮き船の里、助け合いJAPAN他多数のNPO,ボランティア組織や仮設住宅の皆様が懸命に復興に取り組んでいらっしゃる姿を見てきました。

 

現地の方も、遠方からも、世界中の方々が被災地に来てくださったり、また寄付や物資が寄せられ温かい心を寄せ合って助け合いました。被災地のみならず、日本各地で「福島の子どもたちにために」という放射能汚染を軽減させるための「保養」という長期休みを利用した取り組みも全国各地にひろがり、継続されています。

 

手芸を教えている首都圏の高齢者施設でも、ご高齢の方々が、相馬市の犠牲者の灯籠作りの呼びかけに対し「出来ることがあってうれしい」と参加して下さり、さらに東京の小学生、川崎の高校生、姉妹都市の千葉県流山市婦人会、阪神淡路大震災の被災地神戸など遠方の方々にも広まって、3歳から101歳まで500名を超える方々が協力して下さいました。そして2012枚(503体)の灯籠ができ、天灯という、山本寛斎氏と相馬市の行事で、遺族の足元灯として砂浜に並べられ一部遺族に贈られました。

 

やがて、残された遺族について考えるようになりました。かけがえのない方を亡くした悲しみを一緒に支えられる社会を継続させたい。特に親を亡くした子供たちを応援するきずなの温かさを届け続けたいと思い、活動を継続していけるように一般社団法人ビーオリーブを設立しました。

 

(近隣高校主催のボランティアメッセでの灯籠作り)

 

被災地では手芸講習会を通して、福島県飯舘村の仮設住宅の皆様、相馬市、南相馬市、伊達市婦人会の皆様、小学校の授業で交流させて頂いております。

 

(伊達市富成婦人会での手芸講習)

 

毎月被災地を行き来する中で、特に福島の原発事故でその健康被害や精神への影響が心配される子供のことが気がかりでした。被災地に行っていないときは、川崎や、世田谷の保養プログラムに協力し福島の子どもたちの被爆を抑える活動に参加しました。

 

そして、未来を担う子どもたちを守るのは大人全員の責任であることを強く思いました。そのことは、童話の中にも反映され放射能事故で外遊びが制限されている子どもたちの心身への影響をどのように少なくしていくか、あるいは、それをばねにして強く生きるにはどのような精神力で乗り越えられるだろうかと考え、童話の中で先人や親から教わったことを伝えたいと思うようになりました。

 

 

『真珠と水晶』 親を亡くしたリュウの希望の物語

 

親を失った子供は、大人がそれを経験する以上に自分でマネージすることのできないこころの空しさを感じるのではないでしょうか。ぽっかりあいてしまった心のすきまを埋めるのには、たくさんの愛情と優しさが必要だと思います。親を失った悲しみに幾度も涙を流し、心の苦しみと葛藤が続く日々のなかで、親を身近に感じてもらえるように、そして、いつも見守られ支えられていることを心の軸にしてもらいたいという願いをこめて書きました。

 

本を読むきっかけにより震災を経験したことが、トラウマとなっている部分を乗り越えられるよう、わかり易いことばで先人の知恵を伝えようと思いました。

 

絵は、高岡洋介さんが描いてくださいました。高岡さんは、被災地宮城県亘理町、福島県相馬市などで、子供たちといっしょにコンテナやプレハブ住宅などに絵を描いて素晴らしい活動を続けている一流の絵本作家です。また、同じく意思に協賛して、新進気鋭のグラフィックデザイナー、カトオヨオイチさんも、デザインと装丁を引き受けてくれることになりました。

 

こうしてできた童話を、被災のひどかった小学校の図書館などで読んでいただけたらと思いました。また、支援して下さる方と、親を亡くした子どもたちを童話の縁でつなぎ、亡くなってしまった親ではないけれども里親のように温かく遠方から応援している大人もいることを伝えたいとも思いました。

 

≪あらすじ≫

津波で親を亡くした主人公リュウは、取り残された喪失感、自分自身が何者であるのかを見いだせないままに もがき苦しみ、くじけそうになりながらも、自然の中の出会いの中で、生きる知恵を学び、強くたくましく、そして心優しいままに成長していきます。やがて自然の力を受けて、リュウの心に希望の光が輝き始めます。そして、・・・。

 

(高岡洋介氏のこころ優しくなる和みの絵を見ながら、

自信と勇気をもって明るく笑って生きる知恵を掴んでほしいです。)

 

 

親の愛情の深さをいつまでも感じられるような体験を、

本を通して味わってもらいたい

 

支援者からいただいたお金は、その製作・寄贈のための費用に使われます。また、絵を描いてくれた絵本作家さんと、デザイナーさんに支払われるお金としても使われます。

 

今回子供たちに贈りたいと思ったのは、思うようにならない現実に直面した時、既存のものが通用しない時に、どのように自分の未来をデザインするかは、そこに想像力や創造力が必要です。その時の何らかのヒントになったり、たとえ誰が応援してくれなくても自然の中には自分の味方となり、守ってくれるものがたくさんあるということが伝えられたらいいなと思ったからです。

 

100年以上に影響が及ぶとされる原発事故に直面してそれをどう考え対処していくのかを、幼い子供たちにも負わせなくてはいけなくなりました。申し訳ないと思う気持ちとともに、未来を生きる子供たちには世の中には怖いことだけではなく、不思議なこと、面白いことがたくさんあることを伝えたいと思います。

 

親を亡くした子供たちは、ふっと悲しみがこみあげるときに大切な方がそばで守っていてくれることを信じることで、つらいときでも前向きに歩いていけることを願っています。

 

 

 

■童話『真珠と水晶』

 

 


小倉美奈子

一般社団法人ビーオリーブ 代表理事

ブログ: http://ameblo.jp/metadeco/ 
ホームページ : http://beolive.sitemix.jp/

 

高岡洋介氏

1967年愛媛県松山生まれ。絵本に小川未明 原作「ものぐさじじいの来世」、「デッカイノがやってきた」共に架空社、「キノコの絵本」、「肥料と土つくりの絵本 全五巻」共に農文協などがある。JR新大久保駅高架線下天使大壁画なども手掛ける。東日本大震災以降は、被災地福島県相馬市、宮城県亘理町等で物資を貯蔵する為のコンテナやプレハブに地元の方々と一緒に復興祈願の絵を描くイベントや、子供達とのお絵描きワークショップ等をおこない交流を続けている。

HP:http://aozora-tenshi.com/

ブログ:http://plaza.rakuten.co.jp/4211tenshi/

 

カトオヨオイチ氏

1982年川崎市出身、気鋭のグラフィックデザイナー、紙・インキ・印刷のプロフェショナル、katavami+(カタバミプラス)代表を務める、クリエイティブ ディレクターとしてWEBデザイン・商品企画・開発などプロジェクトのトータルディレクションを多数手掛ける。デザイン系専門学校非常勤講師として、時代の最先端のデザインをつくり出すデザイナーのリーダーとして活躍中。

HP:http://katavamiplus.com/

 

 

 


 


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