あたたかいご支援に心より感謝申し上げます。
AAR Japan[難民を助ける会]が実施する「北海道地震:被災地域におけるニーズ調査と緊急人道支援」にご協力いただき、心より御礼申し上げます。
みなさまがお寄せくださるご支援、そして被災された方々だけでなく現場にいるスタッフのことまでもお気遣いくださるあたたかいメッセージに、スタッフ一同大変励まされました。本当にありがとうございました。
AARは緊急支援チームを派遣し、地震発生翌日より炊き出しを開始しました。また、AARでは、災害時により困難な状況に置かれる障がいのある方々への支援に注力しており、10日からは被災した福祉施設をまわり、被災状況や支援の必要性を調査しました。これまでの活動をご報告します。
「心まで温まるよ」5日間で980食を提供
震源地に近い厚真町では大規模な土砂崩れが発生するなど、多くの方々が避難所に身を寄せました。AARの理事であり、NPO法人ピースプロジェクトを主宰する加藤勉が仙台港から苫小牧港経由で被災地に入り、7日夜より厚真町の上厚真小学校で炊き出しを開始。10日からはAAR仙台事務所の大原真一郎が加わり、カレーライスや豚丼、から揚げなどを提供しました。
在宅避難者の方や近隣の避難所の方も食事に来られ、また、自宅を離れられないご高齢の方の家に配達してくださる方もいらっしゃいました。
近隣の農家の方が野菜を差し入れしてくださったり、避難されている方々が配膳を手伝ってくださったりもしました。
「あ〜生き返った‼︎」「温かい食事で元気が出た」「夕食楽しみに片付けしてくるわ」と大変喜んでいただき、朝晩は非常に冷えこんだため、シチューやおでんなど、身体があたたまるメニューを提供すると、「心まであたたまるよ」と声をかけてくださる方もいらっしゃいました。12日夜までに昼夜毎食50~120食、計980食を提供しました。
被災した施設を1軒1軒訪問
10日より事務局長の堀江良彰、東京事務局の髙木卓美、鎌田舞の3名が被災地入りし、調査を開始しました。札幌市内や震源地に近い厚真町、むかわ町、安平町などの福祉施設や避難所を訪問。すでに通常の運営を再開している施設がある一方、建物の被害が大きく、利用者や職員全員が避難している施設もありました。そうした施設は、大規模な修繕が必要なため、再開に向けた計画を立てるのにも時間がかかると予想されます。調査チームは1軒1軒訪問し、直接職員の方から話を聞きました。
9月10日時点で2,716人、9月19日時点で965人が避難所へ避難していますが(内閣府発表)、水やおむつなどの物資の不足という声は聞かれませんでした。
また行政や支援団体との情報共有会議にも出席しました。9月13日、北海道庁および苫小牧市で行われた情報共有会議では、被災地域の情報や行政による社会福祉施設への支援情報などが共有され、AARは実施した調査結果を報告しました。利用者の皆さんの体調などが懸念される福祉施設や避難所に関しては、ほかの団体の方々にも注視いただけるようお願いしました。20日に苫小牧市民活動センターで開催された会議では、AARに寄せられたご寄付の状況やAARができうる支援について提案しました。現在、むかわ町や日高町、安平町の福祉施設の修繕支援に向けて、調整を進めています。
皆さまからお寄せいただいたご寄付は全額、炊き出し支援や調査費用に活用させていただきました。
現在進めている、被災した施設の修繕支援については、新着情報やAARのホームページやフェイスブックなどでも引き続きご報告いたします。領収書は10月中にお手元にお届けいたします。
ご支援くださる皆さまのおかげで、迅速に活動することができました。改めまして、このたびのご寄付に心より御礼申し上げます。
引き続き、AARの活動をご支援くださいますよう心より御礼申し上げます。