児童労働ゼロの世界へ!ACE SDGsプロジェクト2019

寄付総額

5,880,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
357人
募集終了日
2019年7月24日

    https://readyfor.jp/projects/ACE_SDGs2019?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2019年07月14日 08:49

ACEとSDGs:ゴール5 ジェンダー平等と女の子のエンパワメント

おはようございます、ACE代表の岩附です。
 
この週末に続々とご支援をいただき、達成率が90%までのびてきました!
本当にありがとうございます。

7月24日の期限までに達成できるか、気にかけくださっている方々もたくさんいらっしゃり、本当にありがとうございます!
引き続き周りの方にシェアいただいたり、応援していただけますと嬉しいです。
 
さて、今日はACEとSDGsシリーズの第5弾、ゴール5についてです。
----------------------------------------------------------------------------------
目標5 ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

----------------------------------------------------------------------------------
ACEはインドとガーナで児童労働撤廃のプロジェクトを行っていますが、それぞれの地域の課題にあわせてプロジェクトの内容を少し変えています。
インドではまだ女性への差別が根強くあり、ピース・インド プロジェクトでは、女の子、女性の支援に力を入れています。
 
私が2009年、プロジェクトをはじめる前の調査で出会った、当時13歳だったヴィジェラクシュミさん(仮名)は、ACEの支援をうけた1人です。 

彼女はコットン畑で働き、使用される農薬の影響で体調を崩して病院に通っていました。
コットン生産地での支援開始のきっかけになったヴィジェラクシュミちゃん
 
今日はACEとゴール5のつながりを、ACEのプロジェクト支援を受けおとなになったヴィジェラクシュミさんが現在どんな生活をしているのかを交えながら、インド・プロジェクトマネージャーの田柳からご紹介します。
 
========================================
こんにちは!ACEスタッフの田柳です。
ACEはインド・テランガナ州のコットン生産がさかんな地域で、子どもを児童労働から守り教育を支援する「ピース・インド プロジェクト」を実施しています。
 
インドの活動地域での女子差別の現状 

以下は、まだ私がプロジェクト担当者になって間もない頃に学校に行かず畑で働く女の子の家庭訪問をしたときの、女の子のお父さんと私のやり取りです(ヴィジェラクシュミさんのお父さんではありません)。
 
父「うちは貧しいから、子どもを学校に通わせることはできないよ」
-でも息子さんを、お金のかかる私立の学校に通わせていますよね。
父「彼は私の息子だからね」
-娘さんだってあなたの子どもですよね。
 どうして彼女を学校に通わせず働かせているんですか?
父「あの子は娘だからね。女の子には教育は必要ないでしょ」
 
お父さんは私に、なんの悪びれもなく淡々と話しました。
村にある公立学校では子どもたちは無償で教育を受けることができます。この家庭は男の子が公立学校に通うようになれば女の子の労働によって得られる賃金も必要がなく、2人の子ども全員が公立学校で教育を受けることができるはずです。

それでも自分の息子に良い教育を与える一方、娘は働かせる。
その理由は娘が女の子だから。
 
プロジェクトを開始して間もなかった村では、このように考える住民はこのお父さんだけではありませんでした。実際当時の村の児童労働者は女子の比率が高く、人権課題に取り組む他団体が行った調査でも、この村が属する州のコットン種子畑の児童労働者の女子の割合は約7割と報告されています。(Dr. Davuluri Venkateswarlu, COTTON’S FORGOTTEN CHILDREN, July, 2015)
 
女子の比率が高い背景には、法律で禁止されている幼い年齢で女子が結婚する児童婚の慣習もあります。女性側の家が用意する結婚持参金を女の子は自分で稼ぐべきという考えや、教育は良い職を得るためのもので結婚して就職しない女の子には必要がないという考えは、農村部に根強く存在します。
また、成人した女性に対しても、コットン種子栽培における女性に対する賃金が男性に比べ低いという課題が存在します。
 
これらの考え方や慣習は母や祖母、さらに前の代から続いているため、女の子本人も、家庭で男の子だけが学校に行くことを当然のこととして受け止めているケースもあります。
プロジェクトを通じて学校に通うようになった元児童労働者の中には、
「働いている時は自分が学校に行くという発想がなかったから、学校に通う兄を羨ましいとも思わなかった」
と話す女の子もいました。
 
おとなになったヴィジェラクシュミさん

ACEはそんな地域で女の子の権利や教育に関する意識啓発活動、エンパワーメント支援を行っています。児童労働を止めるだけでなく児童婚が起きそうな時はそれを阻止し、女の子本人の意志を尊重して継続して教育を受けられるようにサポートを行ってきました。また主に教育を十分に受けられないまま義務教育年齢を過ぎた女の子に、基本的な読み書きや計算の習得と、縫製や刺繍の職業訓練の機会を提供し、訓練終了後は彼女たちが仕立て屋として安全に収入を得られるようになることを目指しています。
 

岩附が2009年に出会ったヴィジェラクシュミさんも、職業訓練を受けた女の子のうちの1人です。2017年に私が会った時には21歳になっていた彼女は、結婚して夫の家で仕立て屋として服を作って暮らしていました。忙しい時期は1週間に約20人ものお客さんの服を作ります。

私が持参した彼女の子どもの頃の写真を眺めながら
「コットン畑で働き続けていたこの頃は、病院に行ってもらった薬も効かずいつも腹痛に悩んでいました。でも仕立て屋として家で作業するようになってからは体調は全く問題なく元気です」
と話していました。
 

コットン農家である彼女の夫は「仕立ての依頼にくる近所の人たちが妻の仕事をとても良いと評価するから、私も彼女のことを尊敬しています」と話しヴィジェラクシュミさんの仕事を応援していました。
 
 
ヴィジェラクシュミさん以外にも元訓練生たちの結婚後の状況を確認すると、職業訓練で得た技術を生かして収入を得られることは、嫁ぎ先でも差別されにくい状況を作っているということがわかってきました。
すでに母親になった元訓練生も多くいます。おとなになっても続くジェンダー差別の中でも、彼女たちはしなやかに力強く生活していました。
 
ヴィジェラクシュミさんも「将来自分の子どもは、男の子でも女の子でも学校に通わせたい」と笑っていました。
 

ジェンダー差別を受ける女の子、女性の多くは差別に苦しめられていても自分たちで変化を起こすことが難しい状況にいると感じます。ACEはこれからも女性の味方に立って彼女たちが願いを表し実現することをサポートし、ゴール5達成への貢献を目指します。
 
以下が目標5のターゲットです。インドのジェンダー差別も深刻ですが、個人的にはターゲット5.4や5.5を読むと日本もSDGsの達成を目指す必要がある当事国なのだと実感します。
 
引き続き、クラウドファンディング挑戦への応援、どうぞよろしくお願いいたします。

======================================== 
目標 5 . ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
 
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性の能力強化促進のため、ICT をはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。

ギフト

3,000


alt

①ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|3,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
174人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

10,000


alt

②ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|10,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
142人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

30,000


alt

③ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|30,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
19人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

50,000


alt

④ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|50,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
14人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

100,000


alt

⑤ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|100,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

300,000


alt

⑥ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|300,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

300,000


alt

⑦SDGsに関する講演会・ワークショップに講師を派遣|300,000円

■SDGsに関する講演会・ワークショップに講師を派遣
(会場費等の実費は申込者負担)

寄付者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

500,000


alt

⑧ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|500,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

1,000,000


alt

⑨ACEのSDGs達成を応援!全額寄付コース|1,000,000円

■活動報告メール

【寄付金控除対象】
★本コースは税制優遇の対象となります。寄付受領書の発行をいたします。

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

1,000,000


alt

⑩ACEスタッフによるインドまたはガーナ支援地へご案内|1,000,000円

■ACEスタッフによるインドまたはガーナ支援地へご案内
(旅費・滞 在費等の実費は申込者別途負担)

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

記事をシェアして応援する

    https://readyfor.jp/projects/ACE_SDGs2019/announcements/106847?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る