ACESDGsプロジェクト2019、活動終了報告
みなさまのご支援のおかげで、ACEが計画していたアドボカシーにかかる活動をすべて行うことができました。国連ハイレベル政治フォーラムに参加し、アフリカ開発会議でガーナからゲストを招聘し、サイドイベントなどを実施しました。そしてG20では児童労働をなくすことを首脳宣言や大臣宣言に盛り込まれ、世界各国の政府の人たちとイベントを実施することができました。
(国連ハイレベル政治フォーラム)
(アフリカ開発会議)
(G20労働大臣会合のイベント)
みなさまからいただいた588万円については、readyforの手数料を除く全額を以下の活動に活用させていただきました。
2019年6~12月の活動実績
<児童労働撤廃の現地支援>
✔︎スマイル・ガーナプロジェクトと児童労働フリー・ゾーンの活動
✔︎2019年7月にスタッフ2名がガーナに赴き、児童労働フリー・ゾーンに関する郡レベルでのコンサルテーション会議を開催し、実施手順の確立に向けガーナ政府や関係者との協議を実施(その後、2020年3月に正式にこの実施手順文書が完成)
✔︎JICAのガーナでの共創ワークショップ開催に協力
✔︎スマイル・ガーナ プロジェクトにおいて、児童労働をしていた28人の子どもの就学を実現し、300人の子どもの教育環境を改善
✔︎ピース・インド プロジェクトにおいて、児童労働をしていた101人の子どもの就学を実現し、1400人の子どもの教育環境を改善
✔︎日本の児童労働問題の予防のため、リーフレット「あなたのアルバイトはだいじょうぶ?」を作成、沖縄県、神奈川県、大阪府、佐賀県の定時制高校で配布
<政府への働きかけ>
✔︎2019年6月に行われたG20大阪サミットのメディアセンターでC20議長として活動し、また、首脳宣言に児童労働撤廃へコミットメントの明記
✔︎2019年9月に松山で行われたG20サミット雇用労働大臣会合にあわせ SDG8.7 Dialogueの3回目を開催、ILO等から雇用大臣会合に提出されたサプライチェーンの児童労働等に関するブリーフを受け、各国官僚との意見交換
✔︎持続可能な開発目標ハイレベル政治フォーラムに参加、C20の記者会見で発表
✔︎第7回アフリカ開発会議(TICAD7)のサイドイベントを児童労働ネットワーク(ACEが事務局)として開催、
またJICA主催のサイドイベントに登壇のため、アフリカ・ガーナのパートナー団体を招聘
✔︎ビジネスと人権指導原則の国別行動計画(NAP)策定への提言活動
<企業・経営者への働きかけ>
✔︎ガーナのプロジェクト実施地でのカカオ関連企業視察の受け入れ
✔︎JICAとの共催による「サステイナブル・カカオに向けた共創ワークショップ」を12月に開催
✔︎ガーナからカカオ農家とパートナー団体代表を招聘し、チョコレート・カカオ関連企業を対象にした「カカオとビジネスのサステナビリティセミナー」を開催
✔︎インドの活動地視察コットンツアーを実施し、参加した企業が支援地産の児童労働がないコットンを使った商品の企画を開始
✔︎企業への人権に関する啓発ワークショップ、講師派遣を6件、300人以上を対象に実施
本プロジェクトで「SDGsに関する講演会・ワークショップに講師を派遣」のリターンをご購入された2名の方とは、現在2020年6月ごろをめどに講師を派遣する方向で調整が進んでおります。
2019年のアドボカシー活動は終了しましたが、世界にはまだまだ働かされている子どもがたくさんいます。2025年までに児童労働をなくすというSDGsのターゲット8.7を実現するために、今年も活動を続けていきます。
引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします。