ACEとSDGs:ゴール4 質の高い教育をみんなに

 

おはようございます。ACE岩附です。

本日までに、333人の方から5,692,000円のご寄付をいただいています。第一目標達成後も、ご支援が続いており本当にありがたいです。

ありがとうございます!

 

さて、ACEとSDGsシリーズ、今日のゴールはゴール4.

質の高い教育をみんなに、をお届けします。

 

SDGsゴール4

 

SDGsには17のゴールと169のターゲットがあります。
実はこれらは、SDGsを作るから設定されたものよりは、それぞれの専門分野の国際会議で合意されているものが多いのです。

 

教育もそのひとつ。
今日はそのこれまでの変遷と、私とACEがどうこの問題にかかわってきたのか、少しご紹介したいと思います。


「学校に行きたくても行けない子が、こんなにいるんだ」
それは大学生の時に遅ればせながら気づいた現実でした。

 

1996年、上智大学の3年生だった私は、国際協力分野のレジェンド村井先生の授業を受けていました。そして今思えばもったいないことをしましたが、よく寝ていました(…)


そんなダメダメ学生の私がこの授業の単位をもらうために最後に出さなくてはいけないレポートは、本を読んでレポートを書くというものでした。そこで図書館で自分の興味に会う2冊の本を借りてきたわけですが、そのひとつが、EFA(Education for All)に関するものでした(わかる人にはわかる、当時アジア経済研究所から出ていたシリーズ)。

 

それによると1990年にタイのジョムエルティンで行われた国際会議において、国家元首たちが2000年までにすべての子どもが教育を受けられるように誓ったというのです。

 

それを読んだ時点が1996年でしたから、あと4年で達成できそうになく、「世界のリーダーが約束しても、その約束って守られないんだな」ということに、衝撃を受けました。

 

世界は、私が思っているより、うまく回ってないんだ、ということに、気づいたのです。

 

約束が守られないというのは、教育に限らずなんですが、話を教育に戻して、EFAについて少し解説させてください。

 

今回改めて調べてみると、このタイのジョムティエンの会議は、その後の教育に関する国際合意を作っていくとても重要な転機になったようです。実は1980年代は国際協力の分野では「失われた10年」とも言われ、世界銀行が途上国に課した構造調整プログラム等のせいで、緊縮財政を強いられた途上国が教育や福祉の予算を削り、就学率が下がるというようなことが起きていたのです。

 

そのような10年の反省も含めて「基礎教育の拡充」をテーマにユネスコやユニセフなどの国際機関がタッグを組み、155ヵ国政府、33国際機関、125のNGOの参加のもとに開催され、EFA宣言と、2000年までという目標達成期限を区切った目標を定めました。


そこで合意したアクション・フレームワーク(行動枠組み)が以下です。

①早期幼児ケアの拡大
②2000年までに、初等教育(当時は7歳からの8年間と定義、その後6歳からの9年間)にすべての子どもがアクセスできる
③子どもが習ったことが、ちゃんと身についている(学習到達度)ように、改善する
④おとなの識字率を高める
⑤若者やおとなへの基礎教育や技能訓練の機会拡大
⑥より良い生活と持続的な開発のために必要な知識、技能、価値を個人や家族がゲットできるように(マスメディアを含めて、どうしたら行動が実際に変化するかを考えながら)
<厳密な翻訳ではなく、意味が分かるように書き換えている岩附解釈版です>

 

その後、2000年にダカールで会議が行われて「ダカール行動枠組み」が出来て、これがアップデートされていきます。
そしてそれが、ミレニアム開発目標(2000年に出来た、SDGsの前身ともいわれる国際合意)に。
その後の流れは省略してしまいますが、教育分野の国際会議はその後回を重ねて、そこでの合意がまたSDGsに反映されていきます。

 

教育の分野は、NGOの参加もかなり初めからあって国際的な合意を作ることに成功してきたのですね。

 

EFAの流れを受けて、ODAを出している政府へ、もっと子どもたちの教育にODAを使ってほしい!というNGOの働きかけも強まりました。
そのグローバルなキャンペーンを仕掛けたのが
Global Campaing for Education https://www.campaignforeducation.org/en/
です。

 

ACEは、このキャンペーンの日本での立ち上げに参画し、初期のキャンペーンを担いました。
今は「世界一大きな授業」という形で、日本の教育協力NGOネットワーク(JNNE)が毎年キャンペーンを行っています。
http://www.jnne.org/gce/

 

ウェブサイトでも教育の現状をとってもわかりやすく解説してくれているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

さて、冒頭で大学生の時にレポートを書くために本を借りた話をしましたが、そこに話を戻します。

 

教育以外に、もうひとつ借りた本が、「タイの労働移動」をテーマにした本でした。
その中により貧しいといわれるタイ東北部からの移住者のグラフがあったのですが、その中に14歳以下の子どもたちも含まれていたのです。

 

それを読んで思ったのは、「そうか、子どもたちは働いているから、学校にいけないのだ」ということでした。

ならば、この「働く側」にもアプローチすると、いくら学校をいい場所にしても、この子たちはいつまでも行けないんじゃないか。

 

これが、「児童労働」ということか。
あの、メキシコの路上で物乞いをしていた子どもも、児童労働なんだ。
と、このとき、その「概念」を発見したのです。

 

こうして、大学院の進学のテーマを児童労働と教育、にして、大学院に進学し、児童労働に反対するグローバルマーチと出会って、ACEを立ち上げるようになります。

児童労働と教育はコインの表と裏。
子どもたちが、自分の意志で人生や社会を築くために必要なことを、学ぶ機会を、与えられるように。

 

それが私たちの願いです。


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(参考 SDG4の目標とターゲット)
目標4 . すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する


4.1 
2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ 効果的 な学習成果をもた
らす、無償 かつ 公正 で質の高い初等教育 及び 中等教育を修了できるようにする。

4.2 
2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく 質の高い乳幼児の発達・ケア及び
就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。

4.3
2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育 ・ 職業教
育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。

4.4
2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及
び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。

4.5
2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆、立
場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスで
きるようにする。

4.6
2030 年までに、すべての若者 及び 大多数(男女ともに)の 成人が、読み書き能力 及び
基本的計算能力を身に付けられるようにする。

4.7
2030 年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、
男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、 グローバル・シ チ ズンシップ 、文化多様
性と文化の持続可能な開発への貢献の理解 の教育 を通して、全ての学習者が、持続可
能な開発を促進するために必要な知識及び技能を 習得 できるようにする。

4.a
子ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し すべての人々に安
全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。

4.b
2020 年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、ならびにア
フリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT、技術・工学・科学プログ
ラムなど) 先進国 及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界
で大幅に増加させる。


4.c 
2030年までに年までに、開発途上国開発途上国、特に後発開発途上国特に後発開発途上国及び及び小島嶼開発途上国における教員小島嶼開発途上国における教員研修研修のための国際協力などを通じてのための国際協力などを通じて、質の質の高い高い教員の数を大幅に増加させる。教員の数を大幅に増加させる。


 


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今回の記事作成に参考にした文書
万人のための教育(EFA)への挑戦: 日本のODAに対する提言
小川 啓一 江連  誠 武  寛子
独立行政法人国際協力機構 国際協力総合研修所 平成17年12月
http://open_jicareport.jica.go.jp/pdf/11826575.pdf
 

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