こんばんは、ACEの岩附です。

7月にしては異様に涼しい日々で、みなさま、風邪をひいたりしていませんか?(うちの子どもたちはしっかりひきました)

 

7月12日現在、198人の方に4,193,000円のご支援をいただいています。

現在達成率82%、おかげさまで、あと少しのところまで来ています。

ご支援、ありがとうございます!

 

「シリーズACEとSDGs」ではACEの活動に関連するゴールについて紹介していますが、今回は「ゴール12」についてです。ゴール12は「つくる責任つかう責任」をテーマに持続可能な消費と生産消費形態を確保することを目的としています。

 

私たちの活動は国際協力ですが、児童労働という側面でみると、そこには生産者と消費者、というビジネスの関りがでてきます。

 

 私自身、2001年、サッカーボールを縫っていたインドの女の子に会い、「サッカーボールはおとなが正当な賃金をもらって作ったものを使ってください。子どもは学校に行くべきです。そのためにどうか協力してください」と言われたときに気づいた「私たちが知らずに児童労働によるものを使っていることは、原因の一部になっている」という気づきが、今のACEのソーシャルビジネス推進事業を立ち上げる原体験になっています。

 

 今日は、ソーシャルビジネス推進事業を担当している及川から、ACEとこのゴールの関わりについて、お話しさせていただきます。

 

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目標12 つくる責任つかう責任(Responsible Consumption and Production)
「持続可能な消費生産形態を確保する」

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 「シリーズACEとSDGs」を今回担当します及川です。ACEで働き始めてもうすぐ11か月を迎えます。これまで就業した経験は企業セクターのみでしたが、企業が持つ社会を変える力をより良い方向に引き出して行きたいと思いNGOで働くことを決意しました。この11か月でこれまではあまり接点のなかった業種やセクターの方とお会いする機会が増えたことは物の見方を広げてくれ、またACEの活動を通して今までいかに自分に「市民」という意識が欠如していたかということに気づかされました。「市民意識」が芽生えることで、どんな世界を残したいのか、そのためにどうしたらよいのかということを日常的に考えるようになったことは私の中での変革です。

 

 夏の尋常ではない暑さですとか、ゆくゆくは海には魚よりプラスチックの量のほうが多くなってしまうとか、このままの生活を続けて地球は大丈夫なのだろうかと思う現象が身近で見られるように、人間や地球の存続への危機感の高まりがSDGsの定められた背景にあります。消費することは生きて行く上で避けて通れないので、目標12「持続可能な消費生産形態を確保する」は、すべての人に関わる目標です。つかう責任は消費者にあり、その消費財を生み出す生産者に作る責任はありますが、双方が持続可能な消費生産を優先させるマインドを持てるようにならなくては、つくる責任とつかう責任によって支える経済サイクルを実現し維持することはできません。大量生産、大量消費、大量廃棄が中心となって経済活動を発展させ、とても便利な世の中になりました。ですが、一方で身近に起きている気候変動やプラスチック問題などが発する警告に気が付き対応しようと思っても、高度にシステム化された状況下では、個人も企業もシステム変革を行うには問題が大きすぎるなど対応が容易ではありません。また、新しいことを行うにはお金や人、そして時間が必要ですし、どのような経済活動を目指し実行していくのかという側面では政治も関わってきます。

 

 経済サイクルを変えることは一足飛びに行うことはできませんが、ACEでは児童労働という問題に向き合いながら、持続可能な消費生産形態を実現するために草の根レベルでできることを積み重ねてきていています。先月初めてインドの支援地を訪れましたが、子どもの教育や職業訓練、親の収入向上をサポートしながら、住民の意識を変え4年間プロジェクトを実施し終了した村からは児童労働がなくなり、子どもも大人も児童労働はしないさせないという意識がしっかり根付いていたことを実感しました。また、自分たちの村を良くしていこうという「市民意識」にはっとさせられました。企業と連携しACEのプロジェクトで児童労働がなくなった村のコットン栽培をオーガニックに転換していくことで、土壌の質や農民の健康状態が改善していることもわかりました。

©興和株式会社

 

 遺伝子組み換えコットンは大量の農薬、化学肥料、水を必要とするだけではなく、土壌にも農場で働く人の健康状態にも悪影響を与えるため、持続化可能性の観点からは問題があります。もちろん、児童労働に頼ることも持続可能ではありません。児童労働のなくなったコットン畑でできたオーガニックコットンを使った製品が、適量市場に供給され、消費者の手に渡る前に廃棄になったりせず、消費者も長くその製品を使っていくようなサプライチェーンと製品ライフサイクルが構築できるようなビジネスの実現を目指しています。そのためには、企業だけの頑張り、消費者だけの頑張り、政府だけの頑張りでは実現できず、様々なセクターが協働することが必要です。ACEが繊研新聞と共同で実施したアパレル関連企業への「サステナブルな調達に関するアンケート」調査でも回答企業の84%がSDGsの中で群を抜いて最も貢献する目標だという結果でした。

 ACEではそれぞれのセクターの方々へ対話やセミナー、研修などを通して現状をお伝えし、気づきとアクションを起こすためのきっかけづくりを行ったり、実現のための協働に着手したり、政府への政策提言などを行っています。

 

 

 今回のチャレンジも残すところあと12日となりました。目標の500万円まで、あと81万円が必要です。引き続き、是非応援をよろしくお願いします!

 

(参考)
目標12
12.1    開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。
12.2    2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.3    2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
12.4    2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5    2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.6    特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
12.7    国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
12.8    2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
12.a    開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
12.b    雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。
12.c    開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する、化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。

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