新人アニメーター寮/寮生の阿久津 徹也です。

 

アニメーター寮の寮生として、2014年の3月~12月までの、9ヶ月間暮らしてみて感じたメリット、デメリットについて書きたいと思います。

 

まず最大のメリットは、月3万(部屋によっては2万)で水道、ガス、光熱費、ネット回線こみで生活できる点です。

 

僕の場合ですが、最初の2ヶ月は研修費で2万円出るものの、研修課題が終わるまでは仕事はできなかったことと、仕事が始まっても月200枚ほど(4万円くらい)しか稼げなかったので大変助かりました。

 

あと家賃、水道光熱費でかかるはずだった費用が減った分、自己投資に回せるようになり、クロッキー会等に積極的に参加できるようになりました。

 

先輩のアニメーター方に、原画になるためには動画の仕事にプラスして、画力向上の努力が必要だと聞いていたので、そのための時間や金銭的な余裕ができることも魅力的です。

 

次は人脈が広がるところです。

寮長の浅野直之さん、山下清悟さんをはじめ、アニメ講習会講師の沓名健一さん、道解慎太郎さんや、新人アニメーター大賞の受賞者の方など多くのアニメーターと出会えました。

 

普通の新人アニメーターだったら、おそらく家と会社を往復するだけの生活になり、他社のアニメーターと交流する機会はあまりなくて、視野が狭くなっていたかも知れませんが、他の寮生はもちろん、ベテランのアニメーターさんなどとも定期的に交流があるので、将来の話や他のスタジオの話、賃金の話など、ためになる話を聴ける機会を得て、広い視野を持つ事ができました。

 

アニメ講習会の話がでたので、ついでに説明させていただきます。
新人アニメーター寮の寮生は、アニメーター支援機構主催のアニメ講習会や、月一で行われるヌードクロッキー会に自由に参加することができます。

また、最近だとアフターエフェクトというアニメの撮影で使われるソフトの講習会も受講できました。

 

それから、アニメ自習室も自由につかわせていただけます。
机、椅子は当然としてパソコンやクイックチェッカー等の設備が揃っています。
アニメーターになってからはほぼ毎日ここで映画鑑賞や絵を描く作業をしています。

 

最近だと、仕事をあがってから直行して、夜中の1時頃到着し、早朝4時半頃まで絵の練習をしてから帰る生活を送っています。
たまに早く着いた日は学生がいたり、アニメーターさんがいたりして楽しいです。

メリットはざっくりこんな感じです。


デメリットについてですが、実際これといってありません。

強いて言うと月一でメルマガを配信しているので文章とイラストを描かなければいけないところですかね。

僕の感覚では1ヶ月を振り返って文章を おこすので、反省や自己主張の練習にもなってむしろメリットにも思えますが。

 

あとデメリットというと、シェアハウスなので、共同生活をする上で発生する問題ですかね。

 

ただ、僕ともう1人の寮生の田中君の場合(僕がアニメ自習室を利用していることもあって)個人の時間の住み分けはできていますし、寮の掃除は田中くんに頼りっきりですがごみ捨ては僕が行く、など今のところ問題なく生活できています。

しかし、部屋と部屋は、ふすまで仕切られているだけなので、共同生活が耐えられない方は厳しいのではないかな?と思います。

 

あと、むしろ面白い環境を活用し切れなかったという話ですが、新人アニメーター寮の活用法としては、自主制作品を作って、ベテランのアニメーターさんにアドバイスをいただく、というのがこの環境を最大限に活かす方法の1つだと思うのですが、残念ながら、今年は研修や仕事に集中しなければならないこともあり、実現できませんでした。

 

凄く面白い環境なのに、十分活用し切れなかったのが、少し残念な点です。

新人アニメーター寮が、今後も継続して行けば、そういう機会を得られる寮生も出て来るのではと思います。

 

新人アニメーター寮が今後、どのようなものになるかはまだわかりませんが、ただ、駆け出しのアニメーターの住居支援をするだけの場所にとどまらず、出資して支援して良かった、と思えるような人材の発掘と投資、育成機関となりますよう、寮の一期生として願っています。

 

寮のオープニングパーティのときに祝杯してくださった皆様と、いつか業界で活躍する存在として、一緒にお酒を飲みたいなぁ。と思います。

 

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新人アニメーター寮に関しては、寮生募集もおこなわれているので、興味のあるかたは是非チェックしてください。
animator.main.jp/prize_2015.html

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