~1人ひとりのポテンシャルの活かせる社会へ~

 障がいのある方・引きこもり・生活保護受給者など社会で生きづらさを抱える方々に就労支援を通じて社会と「つながる」きっかけづくりを行っているNPO法人FDA。第1回ダイバーシティカップにはスタッフと利用者の垣根を越えて「FDAフレンドシップ」として参加。大会に参加した経緯や普段の活動で大切にしている想いをスタッフの成澤さんに聞きました。

 

休みの日の過ごし方が日常をより良いものにする

―まず、FDAの活動内容を教えてください。

 私たちFDAは川崎市内を中心に、障がいのある方・引きこもり・生活保護受給者など、働きづらさを抱える方々の外出するきっかけ作りから就労支援、就労後の定着支援まで一貫して行っています。病気で仕事を休職・退職してしまった、不登校やいじめにあった経験などで自信が持てないなど壁にぶつかった多様な背景をもった人が利用しているのが特徴です。

 

―大会に参加した理由はどのようなものだったのでしょうか。

 土日を楽しく過ごすことは当たり前のように考えられていますが、就労支援の観点で見た時に見過ごされがちな視点なんです。月曜日から金曜日までジョブトレーニングで仕事に向けての準備を頑張っている人の中には、仕事自体に価値を見出してFDAを家のように感じてくれる人もいます。でも、私たちが目指しているのはFDAの中だけで完結するような自立ではないんです。平日は本人のペースで頑張って仕事をし、休みの日には、映画に行ったり、友達と遊んだり、そうした日常生活を本人たちが楽しめるようにしていくことが大切だと考えています。

 そうした想いから、今、土曜日に様々な活動を利用者と相談しながら行っています。卓球をしたり、鉄板焼きをしたり、ブラインドサッカーの観戦に行ったり、本当に様々な活動をしています。こうした余暇活動を通じて、一人ひとりの好きなものが見つかり、FDAを卒業した後も仕事や日常生活を楽しんでいってもらえたらと思っています。

 今回のダイバーシティカップもそうした活動の延長で、サッカーをすることや同じチームのメンバー、対戦相手との交流ができて良いきっかけになると思い参加することにしました。

 

 

―メンバーはすぐに集まりましたか。

 普段、フットサルをしているメンバーではないので、この人を誘ったらどうかなと思う人に1人ずつ声をかけていき、最終的には16人集まりました。試合は勝てませんでしたが、こうした場に参加することが大きな一歩だと思っているので、結果はあまり気にしていません。(笑)でも、体力をつけるのは何を続けていく上でも大切なので、また機会があれば「野武士ちゃんぷる」さんと一緒に練習をしたり、練習試合をしたりできるとさらに良いなと思っています。

 

―成澤さんもプレーされていましたがどうでしたか。

 自分は、3歳の時に網膜色素変性症という難病であると診断され、徐々に視力を失い、今認識できるのは光のみです。でも、新しいことや楽しいことにはチャレンジしたいと思っているので、FDAフレンドシップの一員としてプレーをして良い汗をかくことができました。ただ、ブラインドサッカーのように音のなるボールがあれば、もっと切れのあるプレーができたと思うんですけどね。(笑)

 一人ひとりのポテンシャルを活かせる社会に向けて、FDAの活動はもちろんですが、ダイバーシティカップやスポーツの機会をもっと増やしていきたいですね。

 

〇ダイバーシティカップの報告書(抜粋版)は下記からご覧いただけます。

http://www.bigissue.or.jp/activity/info_15103001.html

 

 

新着情報一覧へ