プロジェクト概要

生前の姿が蘇る。人間の頭蓋骨をもとに顔を復元!

〜復顔で辿る日本人のルーツ〜

 

この秋、世界初!同一家系の復顔像ならびに、

縄文時代から中世にかけての子供の復顔像を一挙に展示します!

 

はじめまして、復顔師の戸坂明日香です。復顔とは、人間の頭蓋骨をもとに生前の顔を復元することを言いますが、私は粘土を用いた三次元復顔法を行っています。これまで博物館や警察からの依頼を受け、縄文時代から現代に至るまで、様々な年代の16個体の頭蓋骨を復顔してきました。

 

第70回日本人類学会大会長奈良貴史氏(新潟医療福祉大学)より依頼を受け、長岡藩主牧野家墓所より出土した6代藩主・牧野忠敬の頭蓋骨と、宮城県亀岡遺跡から出土した中世(鎌倉〜室町時代)幼児の頭蓋骨の復顔像を制作し、この秋、新潟で開催される第70回日本人類学会にて展示をすることが決まりました。

 

縄文人(新宿区市谷加賀町二丁目遺跡出土)の復顔
撮影:森 清

 

 

「どうして人は死んでしまうのだろう

 

友人の死をきっかけに、この問いを抱き

答えを導き出そうと歩みを進めてきました。

 

私は小学生の時に病気で友人を失いました。その時から「どうして人は死んでしまうのだろう?」という怒りと悲しみに満ちた疑問を、ずっと心に抱いてきました。私にとって、この答えを探るための手段は芸術でした。芸術の世界へ足を踏みこみ、大学では「死」をテーマに彫刻作品を制作していました。

 

その後、人間についてより深く知りたいという思いから、同大学の美術解剖学研究室に移籍し、骨や筋肉などの人体構造を学びました。そして博士課程に在籍していたとき、法医人類学者と出会ったことをきっかけに「復顔」を始めました。

 

 

 

遺された骨は「生きた証」です。

 

骨から顔が現れた時に感じる「実在感」と

もうこの世にいないという「寂しさ」の中に、私は人間の在り方を感じます。

 

復顔法に従って頭蓋骨に粘土を付けていくと、私の意志とは関係なく自然と顔が現れてきます。頭蓋骨の形状は、時代・地域ごとの特徴・性別・年齢など様々な要素で作られています。一見、同じように見える頭蓋骨であっても、粘土をつけていくと一つとして同じ顔は存在せず、どんな頭蓋骨でも必ずその人にしかない特徴を持った顔が現れてきます。

 

何千年、何万年も昔から、一人ひとりの人生が一人ひとりの顔を作っているのです。私は遺された骨からヒントを得て復顔をしていますが、その人の顔を見ることで、その人が生きた時間に触れ、そこから「どうして人は死んでしまうのか」という問いと向き合い、豊かに生きるためのヒントを得ることができると信じています。

 

国立科学博物館「江戸人展」2013年

 

 

 265年続いた江戸の歴史の中で、大きな変容を遂げた日本人の頭蓋骨

〜復顔像から紐解く時代ごとの違い〜


江戸時代は「町人」と「武家」という二つの階級(身分)があったと考えられていますが、江戸時代中期までは、「顎ががっしりしている・眼窩が四角くて狭い・頭が前後に長い」などの特徴をもった頭蓋骨が多く見られました。しかし、中期以降になると武家階級に「顎が細い・眼窩が丸くて大きい・頭が前後に短い」といった特徴を持つ骨が現れはじめました。これは身分ごとの労働環境の違い(歯の喰いしばり)や食べている物の違い、性的淘汰など江戸特有の文化の影響よるものと考えられていますが、現在も調査中です。

 

将軍や大名などの貴族階級の頭蓋骨では武家的な特徴に加えて、「鼻根(鼻の付け根)が高い、眼窩がとても大きい、顎が華奢、顔の幅が狭く面長」という特徴も現れ、こうした特徴を示す骨格は「貴族形質」と呼ばれています。

 

 

 

そこで今回は、一つ目の復顔像として、
長岡藩主牧野家6代・牧野忠敬氏の復顔像を作成します。

 

この秋新潟で開催される第70回日本人類学会では、牧野家5代・10代・10代の実兄の復顔像と並べて6代藩主の復顔像を展示する予定です。同一家系の復顔像を作成し、貴族形質の特徴をより明確にすることを目標としています。また、学会での展示終了後、牧野家6代藩主の復顔像は新潟県にある長岡藩主牧野家資料館に寄贈予定です。

 

 

 

さらに比較対象として、宮城県の亀岡遺跡から出土した

中世(鎌倉〜室町時代)の子供の復顔像を作成します。

 

すでに、縄文時代・弥生時代の子供の復顔が行われているため、今回の日本人類学会では中世の子供の復顔を行うことで、時代ごとの骨格の違いを明確にすることを目的としています。

 

また、特に子供の顔は脂肪が多く筋肉も薄いため、表情の再現が非常に困難です。新たな復顔の手法を開拓するためにも、子供の復顔像を制作し、研究のためのデータを取りたいと考えています。

 

宮城県桃生郡鳴瀬町の亀岡遺跡より出土した頭蓋骨

 

 

復顔研究が未来に秘めた可能性

 

日本人の骨格に適した復顔手法やデータなど
日本の復顔研究はまだまだ開拓の余地があります。

 

復顔法は博物館の人類学的な考察以外に、警察の科学捜査にも用いられていますが、日本で作られたものは、制作プロセスが不明瞭で信憑性が低いものも多くあります。それは日本の復顔研究が海外(イギリス・アメリカ・ロシア等)に比べ、研究者もデータも非常に少ないことに起因しているようです。

 

私は、解剖学の手順と科学的な計測データに基づいて行うイギリス式復顔法(マンチェスター法)が、現在最も信憑性の高い手法であると考え使用していますが、日本人と西洋人の骨格は異なるため、今後は、手法自体も日本人の骨格に適した方法を検証する必要があると考えています。

 

そのためにも、より多くの復顔像を制作・研究し、少しでも多くの人に復顔の存在を知ってもらう必要があると思っています。さらに、復顔研究の発展は、事故や病気で顔を損失した方の顔面形成手術の際に、医師と患者のコンセンサス(合意)を得るための手引きとしても活躍することが期待されています。

 

長くなりましたが、最後までご覧頂きありがとうございます!

まだまだその可能性を秘めている復顔研究の次への一歩となるように、

みなさま応援どうぞよろしくお願い致します!

 

 

 

 

 

◇◆◇復顔像の制作プロセスのご紹介◇◆◇

 

①発掘調査および修復

▶︎発掘した頭蓋骨を修復し、復顔に適した状態にする

 

②データ計測

▶︎CTスキャンで頭蓋骨のデータを取る

 

③模型制作

▶︎頭蓋骨データを3Dプリンターで出力し、樹脂に変換する

 

④粘土原型制作

▶︎頭蓋骨模型に粘土をつけて、生前の顔を復元する

※私が担当している作業は主にこの部分です。頭蓋骨を計測し、解剖学的な手順に沿って粘土をつけて、顔を復元していきます。

 

⑤質感制作

▶︎特殊メイクで粘土原型に皮膚のテクスチャーをつける

 

⑥型取り

▶︎粘土原型をFRP樹脂に置き換えるため、シリコンで型取りする

 

⑦彩色

▶︎FRP樹脂になった復顔像に彩色を施し義眼を入れる

 

※復顔像は粘土の状態で長期間保存ができないため、FRPという樹脂に置き換えなければいけません。この型取り作業は非常に繊細な作業のため、高度な技術を持った職人の手を必要とします。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇支援金の使用用途◇◆◇

 

①復顔像製作(原形仕上・雌型製作・FRP成型・彩色)費
②材料費
③交通費
④人件費
⑤リターン準備・郵送費
⑥その他 

 

 

 

◇◆◇リターンのご紹介◇◆◇

 

▶︎3,000円

◆心を込めて、お礼のメッセージをお送りします。

 

 

▶︎10,000円

3,000円のリターン加えて、
◆オリジナルデザインの手ぬぐい(非売品) をお送りします。

 

 

▶︎10,000円

3,000円のリターン加えて、
◆「のど仏ネックレス(またはストラップ)」をお送りします。

 

人間が持っている2つの「のど仏」通称 “アダムのリンゴ(舌骨)”と“座禅を組んだ仏様(軸椎)”の模型をセットでお送りします。

 

体表で触れることのできるのど仏は舌骨といい、軟骨でできています。上から2番目の首の骨である軸椎は外から見たり触れたりできませんが、

まるで仏様のような姿形をした骨です。

 

希望者にはネックレス(またはストラップ)に加工してお送りします。

また、2つの「のど仏」に関する戸坂のオリジナル解説書もお付けします。

※写真は軸椎です。

 

 

▶︎30,000円

10,000円のリターンに加え、
◆復顔の制作過程冊子をお送りします。
【冊子の内容】
今回のプロジェクトで作成する復顔像の制作過程(骨の選定・頭蓋骨の模型製作・骨のスケッチ・粘土原型制作・仕上げ作業・展示風景などの全行程写真)の詳細な解説付きパンフレットです。

※30,000円以上ご支援いただいた方は、冊子にお名前を記載させていただきます。(希望者のみ)

 

 

▶︎50,000円

サンクスメール・制作過程冊子に加えて、
◆解剖学や医学の実習などで使用される精度の高い骨模型をお送りします。

次の4つの中から一つ、お好きなものをお選び頂けます。
①頭蓋骨1/2模型
②実物大・蝶形骨(頭蓋骨の中心部にある蝶のような形をした骨です)
③実物大・後頭骨(後頭部の骨です)
④実物大・側頭骨(頭部側面の片側の骨です)

 

 

▶︎60,000円

サンクスメール・制作過程冊子に加えて、
◆似顔絵を制作します!

復顔師が描く、解剖学的に極めて正確な似顔絵です。絵柄に関しては可能な限りご要望にお応えします。
肖像画・家族の記念・大切な方へのプレゼント等にどうぞ。
(似顔絵のモデルとなる方の写真を複数枚ご提示いただく必要があります。)サイズは30cm×30㎝以内。

 

▶︎70,000円

サンクスメール・制作過程冊子に加え、
◆解剖学の実習などで使われている実寸大頭蓋骨模型をお送りします。
骨の構造を忠実に再現した“世界トップクラスの精度”の頭蓋骨模型です。

 

 

▶︎100,000円

サンクスメール・制作過程冊子に加えて、
◆復顔師・戸坂が全国どこでも講演会または二次元復顔法(写真をもとに生前の顔を復元する方法)のワークショプに参ります。
講師の旅費・宿泊費・ワークショップ材料費は別途ご負担願います。講演の内容・日程等については要相談。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の新着情報