バングラデシュで現地人が挑む！農村地域でのゴミ教育とソーシャルビジネスの開発！

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こんにちは！ GCCコーディネーターの増田です。バングラデシュでは、6月からは雨が多くなり雨期に突入します。過ごしやすい乾期が恋しくなる、とても蒸し暑い時期の到来です。

さて、本日は「トーカイ」というバングラデシュ全土で見受けられるお仕事を紹介したいと思います。
 

リサイクル品の回収・転売を行う＝トーカイビジネス

バングラデシュの多くの農村部では、電気も満足に届いておらず、一日に3〜5回以上の停電が頻繁に発生します。また、上下水道の整備も整っておらず、大半は井戸や、ため池を生活水として使用しています。

生活に必要な環境が整っているとは言い難い状況ではありますが、大多数の農村に存在する「少し変わった」ビジネスがあります。実はそれが、トーカイ ビジネス＝リサイクル品の回収・転売業者なのです。

トーカイは一般的に複数人が集まって、リサイクル資源を求めて、バングラデシュの村から村へ、船やトラックを使い回収を行っています。回収後は首都ダッカにあるリサイクル会社へ転売されます。（特定の村に定住して回収を行う業者さんもいらっしゃいます）

彼らが買取るリサイクル物資は様々な物があります。ペットボトルや空き缶などはもちろん、鉄くず、プラスチック品や、さらにビニール・軟化プラスチックまで買取る業者もいるそうです。さらに、時期によっては牛の骨や紙なども買取って頂けます。
 

（集めた物資は重さで売買されます。ペットボトルは1kgでおおよそ20円ほど）

（小型船で川を移動しながらリサイクル回収を行う。船荷が積めなくなったら首都ダッカへ戻りリサイクル会社へ転売をする）

（こちらは7人のトーカイグループ。青年達は「この仕事で僕たちは一ヶ月に9000円以上を稼いでいる」「重労働だけど、とても気に入っている仕事だよ」と話す）

可能性を秘めたリサイクルビジネス

トーカイのリサイクル物資の回収方法は大まかに2種類あるようです。一つは、各農村毎に提携をしている商店や個人などとの取引。提携をしている村民は、自分の近所のゴミから販売が可能なリサイクル品だけを回収して、トーカイが村へ来た際に販売を行っています。

2つ目の回収方法はトーカイ自らが農村でリサイクル資源拾いをする。ゴミが貯められている場所などから、販売が可能な品を拾ったり、各家庭へ回って、じゃがいもや果物などの食品との物々交換で、リサイクル品の回収を行っています。

ただし、トーカイに回収されるリサイクル品は限られた極一部のみです。多くの家庭では、リサイクルが可能な物も含めて、全て自分の庭で焼却処分してしまいます。また、マーケットや商店などの近くで投棄されているゴミを見ても、リサイクルが可能なペットボトルやプラスチック製品などが多数、廃棄されているのも見受けられます。

本プロジェクトでは、学校内で排出されるリサイクル品の回収、さらには生徒家庭からのリサイクル品回収も行い、トーカイ業者への販売を行いたいと考えています。既に複数のトーカイ業者との交渉を進めており、前向きな反応も頂いています。

リサイクルが可能なものはリサイクルを行う。とても重要な事だと思います！

2013年6月4日 Dhaka / Bangladeshより