百人一首を美しいメロディにのせて歌うアルバムをアナログ録音で

だいぶ涼しくなってきました。夜になると鈴虫の声が至る所から聴こえて、秋を感じさせてくれる今日この頃です。みなさまはいかがお過ごしでしょうか？

先日の日曜日は　浜松へ　第一回の「お家でコンサート」に行ってきました。

とても楽しいひと時を過ごして、リターンの項目に、このとても個人的なコンサートを入れて本当に良かったと思います。次回は１１月　山口県に参ります。

お寺とジャズバーの２箇所。　なんか楽しみです。

さて　20日から始まる百人一首のレコーディングに　私は準備に余念がないのですが、ここに来てすこし苦心しています。

最後につくった楽曲が　まだ未完成のような気がしていたのですが、案の定

ホッピーから、どういう風にしようかと。。。私自身も　いつも曲が出来た時点で譜面を作って新宿のシャンパーニュなど、気軽に和歌を歌える場所で歌ってゆき、自分自身がうたいながらその楽曲を完成させてゆく方法を取っているのですが、今回まだ　いちども　歌っていなくて、そのわりには今までの楽曲とは一味違っていて、どういう風に料理をしてゆくか、全く未知数。

すごく気に入っている楽曲なのですが、デモの音源を送った時に、メロディラインがちょっとあやふやで、自分が書いた譜面と照らし合わせたら、がび〜ん！

フレンチテイストの楽曲で（これはWAKTERの感想です）なんとなくハーモニーがあったらいいかなと、練習しているのですが、それがなかなか大変で。

じゅん＆ネネの場合は　じゅんお姉さまがいて彼女の声を聞きながらハーモ二ーをつけるのは楽なのですが、たった一人でメインの音をイメージしてハーモニーをつけるのはせいぜい一つまで。３部のハーモニーをつけるとなると、簡単なコード進行なら楽なんですが、それが単音がひとつづ下がってゆく歌で。。。

毎日練習しているのですが　一人でハモるのは雲をつかむような練習で、

と言いながら新しい試みに充実した毎日を送っています。

 

下記は　その苦労している楽曲 「片思い」 と「TANGO IN RED」の歌詞です。

次回は２５日　東京吉祥寺、レコーディング中の現場から新着情報しま〜す。

 

 

片思い　（四首）

かくとだに　えやはいぶきの　さしも草　さしも知らじな　もゆる思ひを

（５１番　藤原実方朝臣）

君がため　惜しからざりし　命さへ　長くもながと　思ひけるかな　

（５０番　藤原義孝）

立ち別れ　いなばの山の　峰に生ふる　まつとし聞かば　今帰り来む　

（１６番　中納言行平）

契りきな　かたみに袖を　しぼりつつ　末の松山　波越さじとは　

（４２番　清原元輔）

 

TANGO IN RED ;　くれないのタンゴ　（七首）

これやこの　行くも帰るも　別れては　知るも知らぬも　あふ坂の関　

（１０番　蝉丸）

このたびは　ぬさもとりあへず　手向山　紅葉のにしき　神のまにまに　

（２４番　菅家）

小倉山　峰のもみぢ葉　心あらば　今ひとたびの　みゆき待たなむ　

（２６番　貞信公）

山川に　風のかけたる　しがらみは　流れもあへぬ　紅葉なりけり　

（３２番　春道列樹）

朝ぼらけ　宇治の川霧　たえだえに　あらはれわたる　瀬ぜの網代木

（６４番　権中納言定頼）

契りおきし　させもが露を　いのちにて　あはれ今年の　秋もいぬめり　

（７５番　藤原基俊）

ちはやぶる　神代もきかず　竜田川　からくれないに　水くくるとは　

（１７番　在原業平朝臣）