義足の型取りをした帰りに、新宿駅西口でガーナに小学校を建てる活動をしているNGOの街頭募金に出会いました。ウズニは、ごく自然に寄付をしました。タンザニアでは助け合うことは当たり前のことで、寄付や喜捨は日常的な行為です。喜捨を受けた方は「ありがとう。あなたに神の恵みを」とお礼を言い、だから寄付した方も「ありがとう」と返します。

 

 ウズニは「私たちも街頭募金に出よう」と提案しました。私たちは警察から道路使用許可をいただき、小4の娘サラと一緒に長野駅東口に立ちました。新宿駅に比べたら人通りは少ないですが、通り過ぎても引き返して寄付してくれた方やおこずかいを分けてくれた女子高生や「がんばって」と声をかけてくれた方がいて、うれしかったです。

 

 でも、ひどく乱暴な口調で「お前はよその国へ来て、たかるな。障害があるからと甘えるんじゃない。国へ帰って働けよ!」というおばさんがいました。私はていねいに事情を話したつもりですが、「変な日本語でわからないよ。日本人だって困っている人は大勢いる」と言いながら去っていきました。

 とくに街頭での募金活動では、いろいろな意見を直接聞くことができます。覚悟の上でしたが、今回はちょっときつかったです。サラは大泣きするし、ウズニも震えていました。いやな思いをさせてしまったかもしれませんが、間違ったことはしていません。

 

これからも機会をつくって募金活動、がんばっていくつもりです。

 

 ウズニは赤ちゃんの頃からがんばってきました。みんなと同じように学校へ通いたいと、足に棒をしばって歩きました。車いすをプレゼントされても、みんなと同じように歩きたいと義足をつけました。ボロボロになった右足は歩くと前後がひっくり返ってしまいます。割れたかかとには布を詰めました。でもマニキュアをぬってみます。自分の足にはブルー、義足にはピンク。18才の女の子がみんなと同じようにおしゃれをしたいと思う気もちを、私は守りたいです。

 

 東京の義肢装具サポートセンターに、義足でハイヒールをはいた、自信と魅力にあふれた女性たちの写真がありました。その写真をずっと見ているウズニが何を考えているのか、私たちにはよくわかります。