買い物困難者対策の為に！青果の移動販売車両を購入したい！

はじめまして、上田隆久です。昨年5月から神戸市商業課さんの依頼をきっかけに、神戸市内で商店街での青果の取り扱いない地域の方々（買い物困難者）を対象に、「やどかりマルシェ」と題し、週に1回青果の取り扱いのない商店街や商業施設での移動販売事業を行ってきました。

 

しかし、以前の店舗のオープンから1年余り、本当に買い物困難者といわれる方は、高齢者や障がいを持った方々など、その商店街や商業施設までも来られない方々であることが分かりました。そこで、今回一カ所での販売を行っていた以前よりもさらに多くの方々が利用しやすい店舗作りを目指して、移動販売車両を購入し、徒歩圏内にお店がなく、買い物に行くことが困る方が住まれる地域へ、定期販売を行っていく予定です。

 

 

 

 

神戸市内や三宮では、坂道が多く高齢者や障がいをお持ちの方、小さな子どもを連れたお母さんなど、坂道を自転車で走ることが難しい方々は、少し離れた場所に買い物に行く際に、わざわざバスやタクシーに乗り出かけます。

 

これまで青果店が閉まってしまい、地域からの客足が減少傾向にあった商店街などを対象に、少しでも商店街の活性化に繋がればとスタートした「やどかりマルシェ」でしたが、実際にオープンをしてみると、街に買い物に行くことさえも大変な方が多くいらっしゃることが分かりました。そこで、買い物をしたくても行くまでに大変な思いをされている方々の元に私たちが出向き、販売を行う移動式販売を実施しようと考えたのです。

 

 

 

 

今回新たにオープンする「やどかりマルシェ」は、神戸市内を中心に、徒歩圏内に青果等を購入できるお店が無く、買い物に困っている方々の元を車に品物を積んだ私たちが周り、その地域の空地やお店の駐車場などをお借りして販売を行うことで、より多くの方々にお越し頂けるようにと考えています。

 

品数も多いときには、３０種類以上と商店街の八百屋さんに匹敵する程の品揃えです。兵庫県各地の農家さんから仕入れた新鮮な野菜等を車に積み、月12回、朝9時から午後3時の間に地域から地域へと移動をしながら販売を行います。

 

また、オープン時間内はおよそ3箇所の地域を回り、ご好評いただければ随時拡大をしていきたいと考えております。どの地域にいつ行くのかについては、Facebookやチラシのポスティングで告知をし、「買い物をしたい！」と考えている方々が訪れやすいよう工夫を行います。是非、みなさまお気軽にご利用ください！

 

 

 

平成30年を目途に、介護保険制度の見直しが検討されています。その際、「要介護1・2」と認定された軽度者向けの調理や買い物といった生活援助サービスは、保険の給付対象外となり自己負担となる可能性が高くなると考えられます。「買い物同行」は身体介護として認められていますが、利用時間とそこにかかる費用を考えると、利用できなくなる場合があります。

 

例えば、通常は15分で済むスーパーまでへの道のりが、杖で歩けば倍以上かかり、費用が高くなることを考えると、買い物を見る時間すら取れず、「季節の野菜が見たい！」「自分で選んで買い物がしたい！」と思うことさえも、軽度要介護者の限られた時間では難しくなってしまうのです。まして徒歩圏内に店舗がない場合、これまで以上に遠くまで一人で買い物に行くことが難しい方が増え、潜在的な買い物困難者は一気に激増することが考えられます。

 

 

そこで、私たちは移動販売車両での青果販売を拡充することで、少しでもそういった方の助けとなれると考えています。もちろんネットやFAXの注文で配送してくれるサービスがないわけではありませんが、商品を選ぶ時間や、対面で会話することも買い物の楽しみの一つなのです。

 

買い物困難者を減らし、みなさまが過ごしやすい買い物環境を整えていくために、

みなさまご支援どうぞよろしくお願い致します！