こんにちは!ACE代表の岩附由香です。

 

本日12月1日は、ACEの発足記念日。20年前のこの頃に、ACEの名前を決めて、居酒屋でカンパーイとやったような記憶があります。

 

その時はあくまで6か月限定の、児童労働に反対するグローバルマーチを日本でやるためだけの組織だったのですが、ワールドカップキャンペーンをきっかけに法人化を目指し、2005年にNPO法人になりました。

 

こうしてACEは何度か自分の存在意義を再定義してきました。そして20周年の今年、大幅な再定義を行い、先週11/26(日)のACE会員総会で定款変更も含め議決されましたので、こちらで発表させていただきます。

 

現在のビジョン・ミッション・バリューは、2008年にスタッフ・理事と合宿して議論して決めたものです。

 

(参考:これまでのACEの活動理念)

 ●目指す社会(ビジョン)

 子どもの権利が保障され、すべての子どもが希望を持って安心して暮らせる社会

 

 ●使命(ミッション) 

 市民と共に行動し、児童労働の撤廃と予防に取り組みます。

 

 ●価値観(バリュー)

 1.子どもの利益を最優先します

 2.市民の力を信じます

 3.ネットワークを最大限に活かします

 4.フェアで自立した組織を追求します

 5.成長できる場でありつづけます

 

 

また2012年に長期目標を設定し、「2022年までに児童労働が20人に1人になっている」ことを目標と掲げたのですが、2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)には、以下のような目標が掲げられました。

 

このような新しいゴールの設定などの外部環境、社会的ニーズの変化に伴い、団体としての方向性を問い直した結果、新しいACEのありたい姿を策定することになりました。

 

タスクチームを中心に、職員、理事とも時間をかけて議論を行いその結果、ビジョン、ミッション、バリュ―というこれまでの形から、フィロソフィー、パーパス、ウェイ、という形に変更することになりました。

●パーパス(purpose)

パーパス(purpose)とは、組織の存在の目的や意義を表すもので、米国企業や国際NGOでもミッションに替わる表現方法として使われはじめています。

 

「ACEは誰のために存在するのか」という議論の中で、ACEは子ども(18歳未満)だけでなく、18歳を過ぎた若者や、子ども期に権利を侵害されたまま青年期に入る人たちも対象として支援ができる存在でありたいという考えが出てきました。

 

また、子どもの権利の侵害に対してアクションを起こしていきたいという方向性も見えてきました。さらに、児童労働問題の背景や原因、児童労働に陥る潜在的なリスクがある子どもたちが抱える課題へのアプローチも必要と考え、対象とする課題は児童労働に限定しないという結論から、従来より広い概念でACEの存在意義をとらえなおすことになりました。

 

全体として課題の範囲は広がったものの、児童労働問題はACEが中長期で取り組む中心的課題であることには変わりがなく、SDGsターゲット8.7にある「2025年までのあらゆる形態の児童労働を終わらせる」を念頭に、中長期の目標と事業戦略を立てています。

 

フィロソフィー(philosophy)

フィロソフィー(philosophy)は、日本語で「理念」としていますが、パーパスにある「子どもや若者が自分の意志で人生や社会を築くことができる社会」の後はどんな世界が待っているのかという「インパクト」と、子どもをどのような存在として見ているかという「視座」、または「信条」(Belief)に近いものが込められています。

 

●ウェイ(way)

ウェイ(way)は、行動指針、ACEの活動のスタイルといってもよいものです。最後の「夢を描き、可能性を見出し、信じて、行動し続ける」は、ACE設立のきっかけを作り、ノーベル平和賞受賞者でもあるカイラシュ・サティヤルティ氏が2016年の来日時に繰り返し若い人たちに話していた「3D」(Dream, Discover, Do)をベースとし、それにBelieveを足した形になります。

 

カイラシュ氏が3Dの話をした際に聴衆から最も多かった質問が「行動を起こしたくてもなかなか一歩を踏み出せない」というものだったことを受け、この3DのDiscoverからDoへアクションを起こす際に、「自分を信じる、できる」と思う感覚が必要だと感じて、Believeを足したものになっています。

 

20年前、何の確信もなく、誰もやる人がいないのだったら自分たちでやろう、できるんじゃないか、と学生5人が立ち上げたACEも、この「根拠のない自信」によって立ち上がったわけで、そんな団体が20年も続いたと考えれば、このBelieveは意外と重要なのではないか、というのが私の考えです。

 

長期・中期目標と戦略については、また別途書きたいと思いますが、今日はまず、ACEの新しいフィロソフィー、パーパス、ウェイをご紹介させていただきました。

 

20年間これまでACEに関わってくださった方々一人一人に、改めてお礼を申し上げるとともに、新しいパーパスを掲げて第二の人生を歩もうとしているACEをこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

引き続き、目標達成に向けて頑張っていきます!

 

ご支援、応援、SNSでのシェアなど、引き続きどうぞよろしくお願いします!

 

岩附由香

 

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