プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

《2018年7月1日追記:ネクスト・ゴールを設定いたしました!》

 

夜、陣痛がきて、出産のために24時間体制の保健サービスを提供できるセンターへ。

重い体とこれまで体感したことのない痛さを抱えて行くと、

 

保健センターは、真っ暗でした。

 

ナイジェリアのラゴス州にある24時間体制の保健センター

 

はじめまして、角井マーガレットです。私はケニアで生まれ、子どもを日本で出産し、育てました。

 

その後、夫の仕事の関係で随伴してアフリカの国々をまわることが多くなり、それまであまり意識していなかった妊産婦を取り巻く環境の劣悪さを改めて認識し驚きました。上記のような真っ暗な保健センターなど、電気を十分に供給できない施設は数多くあるのです。

 

そこで、同じアフリカの地で生まれ、日本で出産を経験した私が立ち上がり、アフリカと日本の懸け橋となり、保健センターに太陽光発電システムを設置することで、女性が安心して出産できる環境を整えていきたいと思っています。

 

まずは、現在私の住んでいるナイジェリアのラゴス州にあるひとつの保健センターから始めます。

 

そして、まだまだ存在する、光のない保健センターへ光を灯すアクションへとつないでいきたいです!

 

(左)特定非営利活動法人 SUMAC Kenya代表 角井マーガレットと出産を終えたばかりのナイジェリア人女性

 

暗闇の分娩室、LEDランタンの光を頼りに出産介助

■ お母さんたちは、出産の時間を選ぶことはできません。

 

現在、私が住んでいるナイジェリアのラゴスは、アフリカの巨大都市のひとつです。人口は推定1,500万人とされていますので、東京よりも多くの人口を抱えていることになります。

 

しかし、公的保健施設を含むインフラストラクチャーの整備は遅れ、妊産婦さんの200人に1人が妊娠中や出産中や出産直後に亡くなり、赤ちゃんに至っては25人に1人が1歳の誕生日を迎えることできない状況です。日本では考えられないことです。

 

もちろん保健施設が無いわけではありません。プライベートクリニックや病院はナイジェリア国内で一番数が多く、立派な病院もラゴスにはいくつもあります。

 

しかし、そこは、お金持ちの人々のいく場所となっています。安価な公的保健施設は、施設数が需要に追いついておらず、施設までの距離が遠い地域の人々は、なかなかアクセスできません。また、伝統医療に対する信仰も根強く、公的保健サービスを利用しない人もたくさんいます。

 

このような状況に加え、電力供給事情が劣悪なため、公的保健施設では、長時間の停電は日常茶飯事で、夜間には電気が無い状況が当たり前のようになっています。どうしても電気が必要な時は、発電機を稼働しますが、発電機用燃料代も十分に工面できない場合も多く、暗闇の中、懐中電灯やランタンを使って出産介助をせざるを得ない場合もあるそうです。

 

出産の時間はお母さんたちではコントロールできませんよね。1日の半分である夜7時から朝7時までに産気づいて出産するお母さんたちは約半数はいるはずです。

 

 

夜間、真っ暗な施設が当たり前になると、地域の人たちは他のサービスを利用することになり、悪循環となっています。

 

ラゴス州には、公的な基本的保健サービスを提供する保健センター(プライマリーヘルスケアセンターと呼ばれています)が、現在292か所あります。そのうち、78か所は24時間体制で保健サービスを提供できる保健センターとされていますが、どこも電力供給は不安定で状況は同じです。

 

24時間営業が明記してあるパームアベニュー保健センター前の看板

 

 

保健センター内の広場の母子像前に立つ看護師長と守衛さん

 

 

保健センターの医師と看護師長に詳しい状況を話してもらいました。

 

当保健センターの周辺には、経済的に貧しい人たちがたくさん住んでいます。教育レベルも低いため、妊産婦健診の大切さなどを理解していない女性もたくさんいます。

 

本当は、妊産婦健診に来て、妊婦としての登録をして、定期的に健診を受け、出産に備えていくのが理想的です。そうすることで、夜間の燃料確保なども含めて保健センター側も受け入れ体制を整えることが可能です。

 

燃料代の予算は足らないので、夜間停電になってもなるべく無駄を出さないように、出産介助時だけ発電機を稼働させることにしています。しかし、それでも足らなくなることもあり、その時は、産婦さんに燃料代を負担してもらうしかなくなります。

 

インタビューに応える保健センター看護師長

 

一方、登録をしないで出産直前に突然担ぎ込まれる女性たちもいます。このような時は、燃料を至急スタッフで準備するか、それができない、またはその時間がないような場合は、LEDライトで対応するしかありません。

 

通常分娩であればLEDライトでも十分対応可能ですが、異常があった場合は迅速な対応ができにくくなります。

 

先週もまだ暗闇の早朝に、教会の祈祷会の帰り、公道脇で産気づいて当センターに担ぎ込まれた女性がいました。この女性は妊産婦登録をしていなかった女性で、妊産婦健診も受けたことのない女性でした。保健センターに運ばれてきたときは既に破水して出産が始まっていました。

 

幸い燃料がまだタンクに残っていたので発電機を作動し無事に対応することができました。元気な双子の出産で、母親も無事でした。

 

太陽光発電システムを設置してもらえるのであれば、停電時の燃料の心配をする必要が無くなり、夜間でも電灯が使えるようになります。産婦さんも安心できますし、異常の発見や対応も迅速にできるようになるのです。

 

産婦の状況を語る保健センター当直医

 

 

 

多くの課題に直面している現場の様子に直接触れ、私は支援の必要性を強く実感したのです。

 

日本の方々に、アフリカのお母さんや子どもの状況を広く理解してもらい、支援の橋渡しをするのが私の使命ととらえ、共感してくれる友人たちと共に2017年2月に特定非営利活動法人 SUMAC Kenyaを立ち上げました。
 

高校における特別講義の様子

 

分娩室に太陽光の恵みを!
ラゴス州ムシン行政区内パームアベニュー保健センター

 

パームアベニュー(Palm Avenue)保健センターは、ムシン(Mushin)行政区の中心地に位置し、24時間体制で保健サービスを提供する施設です。ムシン行政区には約186万人が暮らしています。19の小区に分かれ、パームアベニュー保健センターはそのうちの8区をカバーすることになっています。

 

皆さんのご支援で太陽光発電パネルを設置予定のパームアベニュー保健センター

 

しかし、電力供給事情は同じです。この状況を少しでも改善し、地域の人たち、特に妊娠中または出産を控えた女性たちが、公的保健施設を夜間でも利用しやすくするため、太陽光発電システム装置を設置し、夜間の産科関連施設に電力供給ができるようにしたいと思い、このプロジェクトを企画しました。

 

太陽光パネル8枚を屋根に設置、発電した電気を4つのバッテリーに蓄電、分娩室をはじめとする産科関連の部屋と医師の待機室、外の防犯灯など合計14個のLED電球と2つの天井扇を設置したいと考えています。

 

ラゴス州内の他の保健センターに設置されている太陽光発電システム

 

毎日、夜7時から朝7時までの12時間、電灯が継続して使用できるような容量の蓄電ができるようにします。ラゴス州内の他の保健センターに設置されている太陽光発電システムと同様のシステムを導入します。調達は、設置も含めすべてラゴス州内で可能です。停電を気にせず、発電機の燃料も気にせず、自然の恵みである太陽の光を十分に利用して発電し、女性たちが安心して出産できるようにしたいのです。

 

 

今回のパームアベニュー保健センターへの太陽光発電設置プロジェクト企画書は、パームアベニュー保健センターのスタッフはもちろん、ムシン行政区の医務官、州政府の保健省にも共有して、歓迎を受けています。保健センターのスタッフのみなさんは大歓迎で、プロジェクトのための資金集め成功のニュースを心待ちにしてくれています。


‖設置スケジュール(予定)

7月23日 無事にクラウドファンディング成立

8月 上旬 資金送金

9月 太陽光システム設置・検査完了
10月 引き渡し

 

 

お母さんの共通の願い。
元気な赤ちゃんの出産をどこの地にいても可能に。

 

今回のパームアベニュー保健センターへの太陽光発電設置は、あくまでもエピソード1です。同じ状況の保健センターはラゴス州だけでもまだ70以上あるのです。ナイジェリア国内に視野を広げるともっともっと多くなります。アフリカ全体を俯瞰すると、とんでもない数になります。

 

私のやろうとしていることは、大海の一滴かもしれません。

 

しかし、今でも暗闇の中、不安な気持ちで出産の時を迎える女性たちがいる。この状況を変えていく一歩を踏み出し続けるために、まずはエピソード1を皆さんと一緒に成功させたいと思います。

 

そして、エピソード2、3、4、・・・と継続できるように輪を広げていきたいと思っています。

 

元気な赤ちゃんの出産を願う母親の気持ちは、世界中どこでも同じはずです。私も一人の母親として、自分ができることをやっていきます。どうか、皆さまもその仲間になっていただけませんか。

 

みなさまからのご支援の使い道について

 

●太陽光発電システム設備費 
●設備設置費

 

暗闇の分娩室、ランタンでの出産介助イメージ絵

 


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