突然ですが今日10月24日が何の日かみなさんご存知ですか? 

 

今日は、ザンビアの独立記念日です。1964年、52年前の今日、ザンビアは旧宗主国・英国から独立しました。この記念すべき日、実はちょうど1964年東京オリンピックの閉会式の日だったのです。選手団は「北ローデシア」として参加していましたが、閉会式にはザンビアの国旗を国際社会の場ではじめて掲げ、国立競技場を行進したのだそうです [江川明夫, 2013]。

 

その独立以来、ザンビアは歴史的に安定した政治体制を誇り、「民主主義と平和のオアシス」 [JICA, 2012]とも言われています。なぜこのように呼ばれるのでしょうか?

 

1.紛争経験0

 

まず周辺諸国の多くが紛争や混乱が経験する中、同国では国家の成立以来、一度も紛争が起きていません。

 

 

2.民主主義体制

 

ザンビアでは1972年から1990年までの18年間、カウンダ元大統領下で一党体制が採用されてきました。しかし、1991年に複数政党制選挙が実施。野党Movement for Multi-Party Democracyと同党の候補チルバが圧勝し、世界を驚かせたそうです。市民主導・暴力なしの体制転換は、アフリカにおける民主主義の可能性を示唆する大きな意味をもつものでした。 [舩田クラーセン さやか, 2008]

 

3.平和外交

 

そして、ザンビアは、平和外交に尽力しています。紛争の多発する近隣諸国の中でも中立の立場を守り、平和構築に勤めています。1994年にはアンゴラ和平合意を、1999年にはコンゴ(民)和平合意を成立させました。周辺国の難民受け入れや、地域機構の参加にも積極的です。 [外務省, 2016]

 

しかし、こんなに「平和」なザンビアでも、つい最近にはひと波乱が。

 

2016年8月に大統領選挙があり、現職の大統領ルング大統領(与党・愛国戦線)が選ばれました。このとき、ルング大統領の得票率は50.35%、野党のハカインデ・ヒチレマ党首は47.63%という僅差の結果。野党側の陣営は選挙に不正があったとして、憲法裁判所への訴訟を検討するほどに(結局は認められませんでした)。現在でも与党と野党の対立が続いています [毎日新聞, 2016]。歴史的に安定した同国でこれほどまでに白熱した選挙はみられなかったことから、「異例の過熱選挙」 [毎日新聞, 2016]ともいわれました。これからの動向が注目されています。

 

その治安のよさ・政治の安定度を理由に、50年以上も平和が続く“異例”の国ザンビア。日本企業も含め、治安の良さを理由に進出する企業も多く存在しています。この記事をきっかけに、ザンビアの政治や歴史について少しでも興味を持っていただけたらうれしく思います。

 

次回は現地からの報告です。お楽しみに!

 

出典

  • (JICA. (2012年8月10日). 経済成長を続けるアフリカの「オアシス」ザンビア. 参照日: 2016年10月14日, 参照先: 独立行政法人 国際協力機構: https://www.jica.go.jp/topics/news/2012/20120810_01.html
  • 外務省. (2016年5月23日). ザンビア共和国(Republic of Zambia)基礎データ. 参照日: 2016年10月14日, 参照先: 外務省: http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/zambia/data.html
  • 江川明夫. (2013年10月1日). ザンビア便り第19回 「ルサカ100周年祭」. 参照日: 2016年10月14日, 参照先: 在ザンビア日本国大使館: http://www.zm.emb-japan.go.jp/ja/yomoyama/2013.10.01.html
  • 毎日新聞 (2016年8月16日). ザンビア 大統領を再選 対抗馬が提訴の構え. 参照日: 2016年10月14日, 参照先: 毎日新聞: http://mainichi.jp/articles/20160816/k00/00e/030/196000c
  • 舩田クラーセン さやか. (2008年11月4日). 民主化のフロントランナー 変わりゆくアフリカ最前線(2). 参照日: 2016年11月4日, 参照先: 朝日新聞: http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/TKY200811010165.html
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