新アニサキス撃退法の社会実装プロジェクト2024年度報告
新年度が始まり心地よい季節となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
「日本の生食文化を守りたい|新アニサキス撃退法の社会実装へご支援を」という希望をもって挑戦いたしました本プロジェクトにつきまして、皆様よりいただきましたご支援を糧にこの一年間無事に研究をやりきることができました。
つきましては、ここにその報告を差し上げますので、ぜひ、ご一読いただければと存じ上げます。
→第一目標:サバ・サケ・サンマへの対象魚種の拡大
当初のアジに加えサバ、イワシ、サーモン、イカにつきまして、魚身の品質を落とすことなく寄生するアニサキスの殺虫が可能であることを確認いたしました。
魚と身質がずいぶんと異なるイカにつきましても、新アニサキス撃退法の適用が可能であることが実証され、ますますその可能性が拡がってまいりました。
→第二目標:顎口虫・クドア・旋尾線虫への対象魚介類寄生虫の拡大
アニサキスに加え顎口虫、クドア、旋尾線虫につきまして、新アニサキス撃退法の適用が可能であることが実証されました。
これにより顎口虫の寄生するシラウオ、クドアの寄生するヒラメ、旋尾線虫の寄生するホタルイカにつきましても、新アニサキス撃退法による安心な生食提供への道が開けました。
今後は、シラウオ、ヒラメ、ホタルイカを扱っていらっしゃいます漁業者とつながっていくことができればと考えております。
→第三目標:馬刺し・ジビエへの対象食品の拡大
現在、馬刺しに寄生する住肉胞子虫などの原虫への新アニサキス撃退法の適用可能性を探るべく準備を進めております。
こちらにつきましても、いつの日か皆様へ吉報をお届けできるように精進してまいりますので、引き続き応援いただけますと幸いです。
→収支報告
2024年度末現在で次のように使用させていただきました。
残金は引き続き第三目標の達成へ向けて使用させていただきます。
魚身品質計測装置類:約350万円
実験消耗品:約150万円
実験人件費:約300万円
→展示会への出展
2025年6月10-13日、東京ビッグサイトにて開催されますFOOMA JAPAN 2025へ新アニサキス撃退法に関する出展をし、上記成果の詳細を報告いたします。
ご足労おかけいたしますが、ぜひ、ご来場いただき、いろいろとお話ができますと幸いです。
→最後に
皆様からの多くのご支援により、本プロジェクトは当初計画より短期間で順調に進展してまいりました。
これも皆様の心に「日本の生食文化を守りたい。これからも生のお刺身を食べ続けたい。安心なお刺身を次世代へ紡ぎたい。など」といった気持ちがあったればこそと考えております。
引き続き、我々は「新アニサキス撃退法」の社会実装を目指して駆け続けてまいります。
近い将来、国際規格化など新アニサキス撃退法が新たなステージへ向けて動き出します際には、また、多くのご支援を賜ることができればと存じ上げます。
皆様のご支援に多くの感謝を添えて2024年度報告とさせていただきます。

















