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紛争を乗り越えて。ルワンダの大学から日本へ留学生を招こう

現代アフリカ地域研究センター(東京外国語大学)

現代アフリカ地域研究センター(東京外国語大学)

紛争を乗り越えて。ルワンダの大学から日本へ留学生を招こう
寄附総額
1,703,000

目標 1,000,000円

寄附者
125人
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2018年04月28日 23:27

ルワンダの歴史を紹介します

 皆さんこんにちは。現代アフリカ地域研究センターの武内です。皆様のおかげで、ルワンダから2名の学生を迎えることが決まりました。現在は、ルワンダとの交流をより持続可能なものとするべく、ネクストゴールに挑んでいます。引き続いてのご支援をよろしくお願いいたします。

 今回は、ルワンダの歴史を簡単に紹介させてください。今日のルワンダ共和国の起源は、17世紀頃にこの地域に成立したニギニャ(Nyiginya)王国にあると言われます。ルワンダが位置するアフリカ中央部は、ヴィクトリア湖、キヴ湖、タンガニーカ湖など大小さまざまな湖が点在し、大湖地域と呼ばれます。大湖地域は長い間様々な民族が流入する人口移動の結節点でした。そこには牧畜に依存した暮らしを送る人々、農耕に依存する人々など、多様な生業形態が混在していました。そのなかでニギニャ王国の支配層は、牧畜を中心に暮らしを営む人びとでした。彼らはある時期から自分たちのことをトゥチTutsiと自称するようになります。

 その後ニギニャ王国はしだいに勢力を拡大します。特に19世紀後半のルワブギリ王の下で周辺国を平定し、今日のルワンダとほぼ重なる領域を支配するようになります。この時期になると、牧畜民を中心とする支配層のトゥチと、農耕民を中心とする被支配層フトゥHutuの区分が明確化してきます。とはいえ、トゥチとフトゥは同じルワンダ語を話し、宗教上の違いもなく、同じ場所に混じり合って住んでいます。この時期の両者の関係は、二つの異なる民族というより社会階層というべきものでした。実際、トゥチであってもウシを失って貧しくなればフトゥと呼ばれ、フトゥであっても豊かになって多くのウシを持つようになればトゥチと呼ばれたと言われます。トゥチとフトゥの境界線は曖昧だったのです。

 トゥチとフトゥとの関係は、1890年代以降ルワンダがヨーロッパの支配下に置かれるなかで、大きく変化します。ルワンダは当初ドイツの保護領となりますが、第一次世界大戦でドイツが敗れると国際連盟の委任統治領(後に国際連合の信託統治領)となってベルギーの統治下に入ります。ヨーロッパ人は、トゥチとフトゥとを異なる人種と見なし、両者の境界線を強化しました。そして、ルワンダ人一人一人の身分証明書にトゥチ、フトゥという帰属を書き込んでいったのです。

これは植民地統治のためでした。ヨーロッパ人はトゥチを支配者と考えていたので、彼らを優先的に行政幹部に採用し、またその子弟に優先的に近代的教育を受けさせました。植民地統治のために、トゥチとフトゥを区別し、また差別したのです。当然ながら、これはフトゥの強い反発を招きます。これが原因となって、ルワンダは1959年に内乱状態に陥ります。この中で多数のトゥチが国を追われ、周辺国に難民として逃げることになります。現在の大統領カガメ氏も、2歳の頃に一家で国を追われた経験を持っています。

 1962年に独立したルワンダを支配したのは、フトゥのエリートたちでした。彼らはトゥチ難民の帰還を認めず、一党制を敷いて政治権力を少数で独占しました。フトゥの支配といっても、人口の多数を占めるフトゥが等しくその利益を得たわけでは決してありません。大統領など政治権力を握る一部の者が利得を独占したのです。独立当初大統領を務めたのは、1959年以降政権を握ったフトゥ解放運動党(PARMEHUTU)の党首カイバンダでした。1973年、カイバンダは国防相だったハビャリマナのクーデタによって失脚しますが、ハビャリマナもやはりトゥチ難民の帰還を認めませんでした。

 

ルワンダの小学校の壁に書かれた地図

 

 こうした状況のなか、1980年代に北隣のウガンダに居住するトゥチの難民を中心に反政府武装組織「ルワンダ愛国戦線」(RPF)が結成されます。彼らはムセヴェニ(現ウガンダ大統領)とともに内戦を戦って勝利し、1986年のムセヴェニ政権成立に大きく貢献します。そして1990年、RPFはムセヴェニの支援を受けて祖国に侵攻し、内戦を勃発させたのです。

内戦が勃発すると、国際社会は仲介に乗り出し、1993年には和平協定が締結されました。しかし、ハビャリマナ政権側で和平協定に反対する急進派が伸長し、協定の実施はずるずると延期されました。こうしたなかで、199446日、ハビャリマナ大統領が乗った飛行機が撃墜される事件が起こったのです。この事件の首謀者は現在に至るまでわかっていません。しかし、大統領暗殺はRPFの仕業だと多くの人は考えました。そして、ハビャリマナ政権の急進派は、「RPFが大統領を殺した。我々はRPFに報復しなければならない。RPFの支持者はトゥチだから、報復としてトゥチを殺害すべきだ」という論理で、トゥチの殺害を呼びかけたのです。1994年に起こった大量殺戮(ジェノサイド)はとても複雑な現象ですが、その基本的な原因はここにあります。百日足らずの間に少なくとも50万人が殺されるという恐ろしい結果となりました。

ハビャリマナ大統領暗殺と大量殺戮によって、和平協定は破棄され、内戦が再開されました。そこでRPFが軍事的に勝利し、ジェノサイドを止めるとともに、新たな政権を樹立したのです。19947月のことでした。

それ以来今日まで、RPFは政権を握り続けています。ゲリラ時代のRPF総司令官だったカガメ氏は、新政権樹立直後は副大統領兼国防相という地位にありましたが、2000年に大統領に就任し、現在もなおその位置にあります。カガメ氏の下で、ルワンダは急速に成長し、経済的な復興を遂げました。保健や教育など社会セクターも著しく改善されました。しかし、絶対水準で見ればまだまだ一人当たり国民所得は低く、貧困は依然深刻です。また強権的な政治の問題点を指摘する声も少なくありません。

ルワンダでは幾つもの紛争が繰り返されてきましたが、だからこそPIASSの佐々木和之さんの下で学ぶ学生のように、平和に強い関心を持つ人々も多いのです。今年10月からその中でも優秀な2人を東京外国語大学に迎えることを、私たちはとても嬉しく思っています。このつながりをより継続的なものとするべく、ネクストゴールの達成に向けて努力を続けてまいります。皆さんのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

 

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ギフト

3,000

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留学生との交流会へご招待

皆さまのご支援が、ルワンダを“真の平和”へと導きます。ご支援に感謝申し上げます。
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②大学からサンクスメールをお送りいたします
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②留学生との交流会に招待します(2018年11月開催予定)
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②留学生との交流会に招待します(2018年11月開催予定)
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皆さまのご支援が、ルワンダを“真の平和”へと導きます。ご支援に感謝申し上げます。
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100,000

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①当センターの公式ウェブサイト内「現代アフリカ教育研究基金」ページ内にお名前を掲載させていただきます(ご希望に応じて)
②留学生直筆のメッセージを添えたお手紙をお送りいたします(写真を添えて)
③留学生との交流会に招待します(2018年11月開催予定)
④大学からサンクスメールをお送りいたします
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3人
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