【コロナで深刻化】貧困を永続的に救う農園 in EGYPT

支援総額

3,471,000

目標金額 1,620,000円

支援者
231人
募集終了日
2020年11月4日

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プロジェクト本文

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 「ピラミッドと砂漠でおなじみのエジプト」2017年に教育隊員としてJICAボランティアで派遣された私は、エジプトに住んで4年目になりました。町を歩くと、幼稚園生ほどの子どもたちがチップを求め駆け寄ってくる。その光景は日常となってしまいました。のびのびと遊ぶべき年齢の子ども達が、お母さんのため、自尊心を捨てて路上に出ていくのです。

 エジプト政府の発表によれば、このような慢性的貧困を抱える家庭は国民の32.5%にのぼるとされ、深刻な社会問題となっています。

※貧困家庭の定義は年間の支出が2,801EGP(18500円)以下の家庭。

 更に、コロナによってエジプトの重要な外貨収入源である観光業の停止と閉店が続出し、清掃の仕事などに従事していた貧困家庭は、その少ない収入さえも途絶えています。慢性的な貧困が続く状況で、とりわけ貧困層へのコロナの打撃は深刻です。

 

(動画内でインタビューするHany(左)とMohamed(右)貧困により婚資を用意する事ができず、婚約者と30歳まで結婚できない状態が続いている。念願を叶えるべく、この農園に希望を抱いている) 

 

 ハルカダという海の街でホステルを営むエジプト人Hanyと、元JICAボランティアで派遣された日本人2名の私たちがメンバーです。私たちはこれまで、エジプトの支援を行なってきました。


 特にHanyは1994年から多くの私財を貧しい人々に注いできました。しかしコロナ後、助けを求める人が多くなり、経済的圧迫がいつまで続くのか予測できない状態となりました。私財を消費するだけでは限界と判断し、貧しい人々をより大規模に、永続的に支援するLuxor Farm (ルクソールファーム)を設立します。

 

 砂漠のイメージからは意外かもしれませんが、エジプトは農業がとても盛んです。南北に流れるナイル川に沿って膨大な農地が広がっています。Hanyは遺跡の街ルクソールに農地を所有しており、その農地を無償でこの計画に提供してくれました。

google mapより引用 2020年)

 この農地に10家庭の農民と完全オーガニックの農園をつくります。現在の彼らには仕事と収入が無い状態であり、この農園により永続的・固定的な収入を得ることは彼らの希望となっています。その収益の50%を戻してもらい、私たちは農地の改良や就労が不可能な家庭への支援として使います。彼ら農民は農地を借りて農業を行う小作人であり農民は既に農業の技術と知識があります。彼らもこの計画の趣旨を共有しており、全員が心から賛同して取り組みます。

 

 

みなさまの支援により建設された農園は、永続的に貧困家庭を救います。
支援は消耗されることなく、ルクソールの地で農園として残り

永続的に貧困家庭を救います。

 

 

 

 

 

合計90万円(年間)
青果物/約30万円 デーツ/約20万円 家畜/約40万円
※慣行農法の相場の価格に近い販売額での収益見込みで計算しています。今後は完全無農薬についての情報を公開し、時間をかけて製品価値を高めていきます。

 

 農家の10家庭には農園の50%の利益と、畜産物や野菜・果物の農園の収穫物を提供します。現金での収入と、彼らが育てた農作物や畜産物を定期的に支給します。利益の50%を戻してもらい、土地の改良や農園の費用、または就労不可能な最貧困家庭の支援として使用します。(詳細は下方にある「プロジェクトで実現すること」をご覧ください)

 

 

 農家の農園による収入は、年間の必要収入額の半分ほどの額です。現状、彼らは農園の仕事だけで暮らすことができません。しかし仕事が全くない現状に比べて大きな安定を得られます。

 2019年、エジプト政府自身が発表した貧困率は国民の32.5%にのぼるとされ、2015年の貧困率は27.8%と貧困率は上昇傾向にあります。エジプトの重要な外貨収入源である観光業は現在でも困難な状況が続いています。清掃などに従事している貧困家庭の仕事は単発で不安定であり、その少ない収入さえも途絶えています。

 

 

(資料1 CIA World Factbook 2019より引用)

 

 エジプトは日本とは違い、若者の人口増加が問題となっています。慢性的に続く失業率と人口増加が重なり、若者の失業率は25%といわれています。労働の主戦力である若者が仕事につけない状況でありながら2020年2月11日、人口が1億人を突破しました。(The Asahi shinbun Globe
 貧困を理由に外で働く子ども達、ストリートチルドレンの数は把握が難しく、報告資料によって大きくばらつきがあります。

平成21年 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの報告書(P14)によると、”UNICEF等がカイロとアレキサンドリアにて 2001 年に行った簡易状況調査報告においても、国内の総数として93,000人あるいは 2,000,000人というNGO発表の2つのインフォーマルなデータ報告を引用するに留まっている。”とされています。

 2001年から人口が増加し続け、近年は貧困率も上昇しているので、その正確な数は誰も知り得ません。ひとたび街を歩けば、1日に10人程度のストリートチルドレンに会う事は日常です。彼らは家庭を助けるために、昼夜問わず外に出て、寄付をもらって1日を過ごします。もちろん学校には行くことが叶わない子ども達もいます。

 

 エジプトは古くから女性は家にいるものという慣習があります。識字率をみても女性の方が低く、年齢が上がるにつれ教育を受けていないケースも多くなります。特に農村部では就労以前に女性の社会進出がまだまだ叶っていません。家から一歩も出ず、家族の世話をし、買い物も移動販売のトラックやロバから家の窓越しに購入できるため、家族以外との接触がほとんどない女性達もいます。またエジプトでは女性に対するセクハラや家庭内暴力も社会問題となっています。農村部では、強制婚の割合が高く、貧困家庭では、養う子どもの数を減らすためや結婚相手から得る婚資を目的に娘を早期に結婚させることもあるそうです。

 

※上記資料は同じ日に遭遇した寄付を求める一部の方で、この日は他にこのような女性を6名見かけました。チップを求める人の多くが女性である事がわかります。

 

 

 

みなさまの支援により建設された農園は、永続的に貧困家庭を救います。
支援は消耗されることなく、ルクソールの地で農園として残り

永続的に貧困家庭を救います。

 

 

 上記にも示しました通り、皆さまのこの1度の支援は永続的に貧困を救い続ける農園となります。

皆さまの支援は、消費されることなく永続的に貧困家庭を救います。私たちの農園を通した支援と活動とは以下の1〜4です。

 農園で得られた収益は、エジプト人の地域のネットワークを利用して行われる、喜捨(きしゃ)の文化に基づいて、その街で最も助けを必要としている家庭を地元住民とともに探し出します。各貧困地区に出向き、同じ目線で対話し、それぞれのニーズにあった支援を提供します。(食べ物や日用品、現金の支給。詳しくは下方、イード・アル=アドハーの活動報告資料をご参照ください)貧困問題はエジプト全土の問題ですが、まず取り組むべき地域としてHanyの住む街ハルガダとルクソール・シェラティーンに的を絞り取り組んでいきます。

 

 

 政府の発表では10月から学校が再開される見込みが出されています。しかしコロナ影響の強い今年においては、年間の学校にかかるお金1000EGP(約7000円)を払う事ができない家庭が増加する事は間違いありません。子ども達の就学支援は急を要しています。現在の貧困層を放っておいては、その子ども達が、教育を受けられず貧困の連鎖が終わることはありません。

 

 1つでも多くの貧困家庭が仕事を得て、より良い暮らしで自立することが私たちの望みです。現在のエジプトは、高い失業率が慢性化しており、多くの人が仕事を求めています。仕事がなく、家族を助けるため寄付を乞うしかない状況があります。多くの人の本当の望みは、助けてもらうことではなく、自分で自分の生計を立てる事です。特に男性は一家の主人として誇りをもって生きたいと願っています。まず初めに私たちは農園によって10の家庭が自立できる環境をつくります。


 農園の計画が安定し、自動的に動き出した後は、女性も家庭を支える柱となれるよう、女性達の就労教育のためのプロジェクトを計画しています。
 

a, 手工芸での支援
 農園で採れたナツメヤシの葉や畜産されている羊や山羊の毛を使って手工芸品を作る技術支援をします。中々家庭から出ることが難しい女性も多くいるのでそういった女性にも対応できるように農園で行う仕事(作物の収穫や材料の準備)と家庭で行う仕事(かごを編んだり仕上げの縫製)両方を行います。また、材料はできるだけ、農園で収穫できたものを使用し、女性たちが初期費用がなく行えることを目指します。実際の販売は、Hanyが経営するホテルや現在も女性支援に関心のあるルクソール、カイロでのお土産屋を想定しています。

 

b, レストラン経営、お弁当サービス
 家庭にいる女性達は料理を毎日しており、彼女たちにとって料理は日常的です。調理について抵抗なく就労しやすいことが予想されます。

 この農園では完全無農薬の家畜の堆肥を使用した、昔ながらの農作を行います。家畜の飼料も牧草を与え、100年前と変わらない農法を採用します。

 エジプトでは、オーガニック食品が注目されるなか、スーパーマーケットではオーガニックとの表記されながら農薬を使用した野菜が散見されます。エジプトでは、こだわりの製品は口コミで広がる傾向が強くみられます。近隣の街にとどまらず、需要の高い首都のカイロまで長距離バス運送サービスを利用し、海外の駐在者や健康志向の家庭に製品価値を正しく宣伝し、販売致します。
 

目標金額 162万円 1st Goal
見張り家屋及び現地販売店舗建設料金:67万円
ウォーターポンプ:13万円
家畜小屋:35万円
鶏60匹購入:2万円
10家庭への手当(家畜小屋をつくる1ヶ月):12万円
リターン仕入れ、国内送付費用:10万円
海外送金手数料:2万円
クラウドファンディング手数料:約21万円(12%+税=13.2%)
 

Next Goalを迎えられた場合、新たな目標金額として以下のものを追加

目標金額 330万円 

家畜小屋の家畜保護のための:空調28万円

ナツメヤシの木30本購入:40万円
10家庭への手当(建設終了〜農作物収穫までの2ヶ月を追加):24万円

目標額増額にともなう、リターン代金国内送付費用:9万円

鶏40匹を追加:2万円

山羊35匹:42万円

海外送金手数料:1万円

クラウドファンディング手数料:約22万円が追加


1st goalの金額により農園の設立と最低限の運営が叶います。しかし10農家の生活の質を高め、多くの貧困家庭を助ける為には事業の拡大が必須です。

2020年10月末
クラウドファンディング締め切り
2020年11月上旬
政府農業事業部による地質調査(土地に適した野菜の選定)・ウォータポンプ設置・整地(除石・黒土の添加)・家畜小屋建設開始(〜12月上旬完成予定10農家家庭が設営)・見張り小屋建設開始(〜2021年2月完成予定)
2020年11月下旬
パームツリー植樹・農業用テントの講習及び設置
2020年12月上旬 
家畜購入
2020年12月下旬 
リターン発送
2021年1月〜
野菜、青果の初収穫、その後随時収穫
2021年7月〜8月
イード・アル=アドハー期に羊の出荷
2021年8月〜9月
デーツ収穫

 

 

Hany Saad Elshazly
 ハルカダ(エジプト南の紅海の街)でホステルを経営するオーナー。Hany自身がストリートチルドレンだった過去を持つ。幼い頃に師匠に助けられた。今でも師匠のことを常に心に描き、貧困者の支援を日々続けている。 1988年よりルクソールにてホテルの経営をスタートし、2件のホステルを経営した後、ハルカダに居を移した。1994年より、私財をかけて貧しい人々を助ける活動を続けている。

 

弓矢 結実乃 / Amane

 2017年7月JICAボランティアとしてエジプトに派遣。アラビア語のあだ名はアマーニ。8年間、教員として働きました。そのうちの2年間はエジプトの貧困家庭の子どもたちが通う公立学校にて図工・美術を教えました。現在も猫と一緒にエジプトに住んでいます。Hanyと一緒に貧困者の支援を行なっています。

田原 彩 / Aya

 2017年7月JICAボランティアとして、エジプトのハルカダに派遣。現地のエジプト人と協力してOSRMONTEJA(オサルモンテガ)を立ち上げ、エジプトの布ハーヤメーヤを使ったバッグやポーチの企画デザイン、縫製指導、販路開拓を行っていました。現在は日本で染織を勉強中。OSRMONTEJA 

 

 2020年7月、エジプトではコロナ状況の渦中でEid ul-Adha(イード・アル=アドハー)1年で最大のイスラム暦の祝祭を迎えました。貧困家庭の子どもにとって、年にたった1度の服を買ってもらえる日であり、普段はあまり食べられないお肉を食べられる日です。しかし、今年はコロナ影響により新しい服を買う余裕の無い家庭が続出してしまいました。
 エジプトの事をよく知り、この支援計画に賛同してくれた元JICAボランティアのエジプト隊員の友人とのhanyと一緒に支援しました。コロナ影響で収入が途絶え、新年を祝うことのできない貧困家庭、17家庭に、合計17600EGP/116,788円を寄付することができました。
「肉をふるまう事はイード・アル=アドハーにおける不可欠な要素とみなされる」wikipedia 歴史と現状の項より引用

 

  活動を始めた当初、お金の支援をお願いすることに大きな抵抗がありました。しかし、いざやってみると、好意的に協力して下さる方の多さに気づきました。最初こそ勇気がいる行動でしたが、この活動によって、普段の人間関係では気付けなかった友人たちの「優しさ」に触れる、素晴らしい機会を頂いています。
 応援してくださる皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。優しさが集まって、貧しい人の暮らしを助けていければ、その優しさがまた更に広がっていくことを感じています。

 最後に、私がこの活動ができるのも、安定した生活を生み出してくれる旦那さんのおかげです。忙しくなると、洗濯物を溜めてしまう私ですが、自ら家事を手伝ってくれる旦那さんに感謝の言葉を表して終わりの言葉とさせて頂きます。 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

※全てのリターンには電子メールを使用した「定期的な進捗報告」とFBアカウントをお持ちの方には「FBコミュニティーグループの招待」が含まれます。

※コロナウイルス関連の送付の遅延等が発生する可能性もあります。最善を尽くしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

【プロジェクト終了要項】


オープン完了予定日    
2020年12月30日

建築・改修場所    
ルクソール病院裏、Hany Saad Elshazlyメンバーの所有の農地
住所:エジプト ルクソール ハミヤート

建築・改修後の用途    
完全無農薬農園

 

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リターン

3,000


心からのお礼のメール

心からのお礼のメール

「主催者より心から お礼のメール」
全額をルクソールファームの設立にあてさせて頂きます。エジプト人のHanyからのお礼のメールは英語に日本語訳をつけてお送りします。どうぞよろしくお願いいたします。
※電子メールでのお届けです。

申込数
32
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

5,000


「エジプトのお土産」チャームブレスレットまたはパピルス

「エジプトのお土産」チャームブレスレットまたはパピルス

1:イシスやファティマの手、スカラベなどのエジプトのモチーフのチャームブレスレット。
2:お土産用のパピルス

※写真はブレスレットです。進捗報告にてリターンの詳細を掲載いたします。

申込数
9
在庫数
21
発送完了予定月
2020年12月

3,000


心からのお礼のメール

心からのお礼のメール

「主催者より心から お礼のメール」
全額をルクソールファームの設立にあてさせて頂きます。エジプト人のHanyからのお礼のメールは英語に日本語訳をつけてお送りします。どうぞよろしくお願いいたします。
※電子メールでのお届けです。

申込数
32
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

5,000


「エジプトのお土産」チャームブレスレットまたはパピルス

「エジプトのお土産」チャームブレスレットまたはパピルス

1:イシスやファティマの手、スカラベなどのエジプトのモチーフのチャームブレスレット。
2:お土産用のパピルス

※写真はブレスレットです。進捗報告にてリターンの詳細を掲載いたします。

申込数
9
在庫数
21
発送完了予定月
2020年12月
1 ~ 1/ 21

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