プロジェクト終了のご報告!
先週土曜日にAutomodeloメンバーたちは無事オアハカに戻りました。
Readyforを通じ、プロジェクトを支え、応援していただいた皆さまへ、今回の活動の最終報告をさせていただきます。
【日墨伝統音楽交流ツアー活動報告】
日本での滞在は2019年3月12日~23日の12日間(当初アップした予定より1日滞在が延びました)。
オアハカ現地時間3月10日(日)
Automodeloプロジェクト一行がオアハカ市で昼に合流。
バスで約6時間かけてメキシコシティ、ベニートフアレス国際空港へ。
深夜1:30に日本へ向けて出発。
日本時間3月12日(火)
AM6:30成田空港に無事到着。羽田空港を経由して徳島へ。
宿泊した旅館風のホテルの浴衣にメンバー一同、大喜び!

お風呂の使い方や日本式トイレの使い方を学び、後の日程にとても役立つ。
3月13日(水)
初めての日本の朝、朝食でカルチャーショック(ご飯に味噌汁…こんなに食べるの!)のあと、徳島県庁を訪問。

県庁の正面玄関に日本の旗とメキシコの旗が待ち受けてくれていたことに一行は大感激!
AutomodeloのオリジナルCDとオアハカの巨匠によるアレブリヘ(伝統木彫り像)の作品を県に寄贈し、披露させていただいた演奏も大変喜んでいただきました。

空き時間に近くの禅寺を訪問。寺の庭園での撮影や、打楽器のパブロ先生が鐘を叩かせていただいたり、初日からメンバーは日本の文化に大興奮でした。

続いて午後は徳島の阿波銀行訪問。こちらでも演奏を聴いていただきました。
銀行正面に飾られるLEDパネルで作られた梅の花がモチーフの作品を見せて頂き、一同その素晴らしいテクノロジーアートに見惚れ、また応対していただいた銀行職員の方々の誠実で温かく明るい雰囲気にみんなとても驚きました。
そして夕方、ホストファミリーとご対面。
歓迎会では折り紙の折り方やお茶のたて方等を日本の方々に教えて頂き、この日からAutomodeloの子供たちのホームステイがスタートしました!
3月14日(木)
午前中は音合わせ。
畳の広間での練習に、これまた異文化を体感。畳の香り素敵っ!

午後は石井町役場を訪問。一階の広いスペースで演奏し、職員の方々にも聴いて頂きました。石井町についに上陸!と、大変盛り上がりました。
本日より交流会もスタートし、まずは石井中学校にて交流会。
邦楽部の生徒さんたちによるお琴の演奏に、メンバーは感動して涙しました。
吹奏楽部の国歌や校歌の演奏にも全員起立をして尊敬の念を表しました。
お別れ間際に両国共通のアルプスいちまんじゃくの手つき唄で遊んでいる姿が愛らしかったです。言葉がなくても子供同士なら直ぐに仲良くなれるのだなと感心です。
3月15日(金)
午前中は名西高校で全校生徒を対象に演奏会を行いました。
オアハカからのAutomodeloメンバーにも2人の高校生がいるので、一緒になって大いに盛り上がりました。コンサート終了後も生徒達はなかなか教室に帰ろうとせず、仲良くなったメンバー達と写真撮ったりしながら賑わいました。
午後は高浦中学校にて交流会。
音楽部の琴演奏を聴き、実際に自分たちも楽器を触らせてもらって感激でした。

3月16日(土)
中央公民館「いしい藤ホール」にて終日練習。
いよいよ3月21日のコンサートに向けての合同練習が始まりました。
メンバー一同、大きなコンサートホールでのリハーサルにちょっと緊張気味。
夜は支援金をいただいた四究会の定例会に招かれ演奏。ここでも大歓迎を受けました。
3月17日(日)
ホームステイ先のファミリーと一緒に大神子海岸で懇親会。
皆で準備し、バーベキューでリラックスしながら楽しい午後を過ごしました。
夜は明山先生の奏でる尺八と渡辺りえの語りで耳なし芳一を聴き、源氏平家などの歴史を含め、次の日からの東祖谷に向け事前準備。
この日は海近くに宿泊。松林の美しい海岸に皆うっとり。
3月18日(月)
三好市にある山間の村、東祖谷(いや)に移動。
東祖谷小中学校到着後、学校給食を村の子供たちと一緒に並んで頂きました。メキシコに給食はないし、ましてや子供たちが給仕をしてくれるのを見て、これぞ日本と感激していました。

午後は生徒たちとの交流演奏会が行われ、オアハカの音楽への東祖谷の子供達の素直な反応に感動しました。彼らが元気良く歌ってくれた歌に明るい未来を感じ、皆の心が温まりました。
夕方からは都築商店にて蕎麦打ち体験。蕎麦打ちにメンバーそれぞれの性格が出て面白い!

その後秘境の湯で初温泉体験。始めは恥ずかしがっていたけれど、直ぐに慣れてみんな温泉好きに!
その後、廃校となった小学校の校舎を会場に、村の方々との音楽交流会。
後半は一同コタツに足を入れて、美味しいおでんをいただくという、この上ない贅沢な時間に感動。
東祖谷山村の皆様、大歓迎して下さり、どうもありがとうございました。
3月19日(火)
朝食後、かかし村を訪れ、有名な奥祖谷の二重かずら橋へ。
かずら橋に着いたら雨も上がり、皆、怖がりもせず、楽しそうに橋を渡っていました。
徳島への帰りに天然温泉御所の郷で温泉に入りました。
夕食は初お好み焼き。皆んな気に入ってお代わりする人もいたほどでした。
3月20日(水)
いしい藤ホールにて終日練習。午後の合同練習で、尺八、琵琶や琴との大合奏を初体験。
プロジェクトリーダーのルベンは、夢を見ているようだと感激している様子でした。
練習後に皆で明日のコンサートのためにオアハカから持って来た色とりどりの切り絵を使って会場に飾り付けしました。子供たちは「まるでオアハカにいるみたい」と嬉しそう。明日のコンサートが上手く行きますように~!
3月21日(木)
いよいよ待ちに待ったコンサート当日です!
皆朝から会場入り、ゲネプロが始まりました。

昼食のお弁当は地元中学生の邦楽出演者の皆さんと一緒に食べ、中学生の皆さんからメキシコのメンバー一人一人に手作りのお土産をいただきました。
本番前には皆で円陣を組み、コンサートの成功を願いました。
コンサートは14:00開演。
第1部は石井中学邦楽部、高浦中学音楽部による琴の合奏、邦楽藤浪会、明山会や萌の会による尺八、琵琶、琴や和太鼓の合奏。
第2部はAutomodeloのメンバーによるオアハカの暮らしに根付く伝統音楽演奏です。
その最後の曲「ポキリン」は海岸地方に住む黒人系メキシコ人の伝承音楽です。ソリスト、アダリッドのアフロの乗りに、会場全体が引き込まれたようでした。聴衆の皆さんが大きな声で「ポキリーン!」と掛け声で参加して下さいました。
そしてメキシコの部のアンコールとして“バラが咲いた”を演奏し、会場の皆さんと一緒に歌いました。正に心と心が繋がった瞬間でした。
コンサート全体の締めくくりとして、出演者全員が共演。この最後の作品は今回のコンサートのために、日本とメキシコ両国の子供達がそれぞれメロディーを作曲したものを、徳島出身の作曲家 住友紀人さんが編曲し、4楽章構成の一つの作品となったものです。この日は住友さんも会場に駆けつけて下さいました。
終楽章の途中、サプライズで石井町の阿波踊り連が参加。会場はたちまち飛び入り参加の踊り手で賑わいました!
これはパブロ先生が作った21日のコンサート直前までのビデオです↓
このようにして夢のような11日間が、あっという間に過ぎてしまいました。
コンサートでは多くの方々が涙して下さり、「素晴らしいコンサートだったよ」「優しい気持ちになった」「元気をもらった」などとお声をかけて下さいました。
本当に何と多くの方々が、このツアーが成功するようにとお気遣い下さったことでしょう。
皆様の優しいお気持ちが子供たちの心に響き、一人一人の心に花が咲いたようでした。
いつまでも散らない友情の花が・・・
【収支報告】
ご支援総額950,000円からReadyfor手数料(123,120円)とリターン費用(136,880円)を引いて、690,000円が活動資金となりました。
皆様からのこのご支援金は、主にメンバー一同の滞在費、移動費に使わせて頂きました。
* 皆さまからのご支援金の使途内訳
・11名分の滞在費(食費と宿泊費)435,500円
宿泊は、できる限りお金が掛からないように工面し、日本到着日、最終コンサート日と最終日の3泊がホテル宿泊となりました。
12日間の食費 320,000円
ホテル滞在費 115,500円
・移動費レンタカー及び燃油料 174,500円
・21日の石井町のコンサートの音響・照明にかかった費用(一部) 80,000円
* 総支出は2,410,000円
メキシコ国内の移動費、航空券代、コンサートに掛かる諸経費(印刷費等)、その他の支出は四究会、徳島県、阿波銀行文化財団およびメキシコ国立芸術基金のご支援で賄いました。
【リターン発送状況】
ご支援いただいた皆さまへのリターンですが、お礼のビデオメッセージは2月中にメールに添付する形でお送りしております。
チョコラテ、メルカドバッグ、AutomodeloのCD&オリジナルエコバッグは、3月22日までに全て徳島から発送しております。
最後に、石井町でのコンサート終了後に撮影したご来場の支援者の方々との写真付きのメールを、3月25日に皆さまへお送りしました。
リターンの品や上のメールについて、万が一、まだお手元に届いていない方がいらっしゃいましたら、お手数ですがinfo.violin@familiatsugaoka.com までご連絡いただきますよう、お願いいたします。
最後に、今回ご支援、応援いただいた皆さまに、
改めて心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました!
音楽を通して両国の伝統音楽に携わる青少年達の間に友情が芽生え、
最終のコンサートでは、多くの方々に感動と元気を与えてくれました。
今回来日したメンバーは将来、きっと今回の経験を生かして、
広い視野をもった伝統音楽を継承する世代の良きリーダーと
なってくれることを期待しています。
メキシコ一行から「次回は日本の邦楽に携わる子供達を
メキシコにご招待したいね」という声も上がっています。
今回の交流を機に末永く友情の花が咲き続けてくれることを願っています。

今後のAutomodeloの活動については、ぜひFacebookのAutomodeloのページ (https://www.facebook.com/Automodelo-para-las-m%C3%BAsicas-de-la-tradici%C3%B3n-oral-en-Oaxaca-205849387010649/)をご覧ください。
オアハカより皆様のご健勝を心からお祈りしています。























