皆さんの素朴な疑問にお答えします『「〇〇の手入れをします」って何？』

これまでの18日間の、たくさんの皆さまの応援とご支援に感謝しています。
今日で公開19日目，残り27日です。

8月3日午前9時現在で36名の方からご支援をいただいて、第一目標金額の47%まで集まりました。

本当にありがとうございます。

 

このクラウドファンディングについては、ひきつづき8月30日（金）まで諦めず活動を続けてまいりますので、みなさまのご支援と応援をよろしくお願いいたします。

 

 

今日の活動報告は、ストーリー本文（プロジェクト概要）を読んだ方からいただいた素朴な疑問「なんでなの？」にお答えする第3弾です。

 

果樹の手入れリターンとは？

 

『〇〇の手入れをします』と書かれたリターンを6コースつくりました。

これは、支援者様への体験リターンの意味合いではなく、「実行者である島貫が手入れ作業しますよ」という意味です。

他のクラウドファンディングではあまり見かけないタイプのリターンだと思います。

 

 

この6コースの作業対象にヤマグワ，ウメ，カキノキ，クリの4種を選んだことにはいろいろな意味があります。

甘い（甘酸っぱい）実をつけるので、わたしたち人間が食べることができるというのも一つの意味です。

でも、森目線で見た時、生物多様性の意味合いでは、「その樹の周りにある生態系が、甘い実をつけない樹種よりも豊かになるんじゃないか？」という私にとっての仮説があったのです。

 

 

以前、山形県庄内地域で庄内柿の樹の剪定や摘果，収穫作業などをお手伝いした時、梯子を登ってその樹の表面を見てみると樹の周りには様々な生き物が生息していました。幹や樹皮の割れ目には甲虫がおり、葉っぱが重なるところにはハチが巣をつくっていたり、カエルやバッタやカメムシが葉っぱにはりついていました。少し離れたところではサシバが営巣していたり、ニホンザルが食べ物の少ない冬に樹皮をかじりに来たり、樹の周りにはタヌキの糞が落ちていたり、柿畑には予想以上にたくさんの生き物が暮らしていました。

 

 

「百年の森」は大小様々な生態系の環が複雑に絡み合ってできていますが、一本一本の樹の中にも「百年の森」と同じように、様々な生態系の環があるはずです。

同じ樹種でも、その樹が生えている場所，地形，日当たり，風通し，枝振りなどによって生息する動植物は異なるでしょうし、1種でも異なれば、その樹の生態系の様相は変わってくるはずです。

手を入れる（枝打ち，剪定，整理など）と、樹の周りの空間が広がって風通しが良くなり、日当たりが変われば周りにいられる動植物の種類も変わります。地形の変化に多様性をつくるように、一本の木の中にも様々な環境をつくれば、そこに暮らすことができる動植物の種類も増えて、より高密度な生態系ができると考えたのです。

 

 

自ら一本一本の樹に登り、自分の手を動かして、観察しながらそれを確かめていきたいと思っています。